体重計の予断
【2月23日特記】 このブログにも書いたことがあると思うが、僕は毎日入浴後に体重を測っている。
最近の体重計は単なる体重計ではなく体組成計なのでいろんなものが測れる。体脂肪率とか、体水分率とか、推定筋肉量とか、基礎代謝量とか。それらのデータの一部を僕は iPhone に入っているヘルスケア・アプリに記録している。
毎日眺めていると日々の推移はそれなりに納得の行くものであったのだが、それがある日突然、体脂肪率が一気に7~8%も上がってびっくりしたのである。
おかしいと思って測り直してもほぼ同じ値。そんなに脂肪分採ったかなあ? 甘いものをドカ食いしたわけでもないし…、と思い当たるフシがない。
しかし、翌日も、翌々日も体脂肪率は増えたまま。もっと言うと、推定筋肉量もかなり、5%以上落ちている。推定骨量と基礎代謝量は変わらない。なんじゃ、こりゃ、ひょっとして未知の難病か何かか!?と怖くなる。
ところが5日目にやっと気づいた。先日体重を測ろうとした時に間違って設定画面を呼び出してしまい、すぐにキャンセルしたつもりだったのだが、その時に不要なボタンに指が触れてしまったらしく、僕の性別が「女」になっていたのだ。
で、設定を戻したら、全てが元の水準に戻った。おかげで僕の体脂肪率グラフはこんな形になってしまった(笑)
しかし、これはおかしくないか? と言うか、ひどくないか?
体脂肪率なんて実測できるわけがないので、体に何等かの電気信号を与えて、その反応から推計しているのだろうとは思っていたが、これはつまり、最初に性別によるフィルタにかけているということではないか。
「女は脂肪が多く、筋肉は少ない」という前提と言うか、予断に基づいているのである。
でも、ムキムキ女子だってぷよぷよ男子だっているじゃないか!
妻に話すと、「でも、男と女では、やっぱり骨格が決定的に違うのよ」と言う。
いや、違うんだって。推定骨量は減ってないんだって。単に脂肪率が高くなり筋肉量が減っているのである。だから骨格の問題ではない。最初に女か男かを訊いて、測る前に初期値を高低しているのである、多分。
でも、だったら、例えばトランスジェンダーの人はどうなんだろう? いや、もっと言えば性転換手術をした人の体脂肪率は正確に測れるんだろうか?
これって、ウチの体組成計だけ? それとも、他の体組成計もみんなこんな差別主義者なんだろうか?(笑)
Comments