10m の不思議
【2月5日特記】 ちょっと必要があって、生まれてから今まで一度も使ったことのなかった銀行に口座を開いた。で、今日のところは別に1000円だけ入れておいても良かったのだが、考えるところがあって、他行から少しまとまったお金を移した。
そもそも行員の要領が悪いところに加えて、不必要な説明をいっぱい聞かされて、辛抱するしかないたくさんの確認事項にサインして、やっと手続きが終わったら、帰り際に粗品をくれた。
多分、預けた金額によって差があるのだろうが、今日もらったのはティッシュとクレラップとタオルである。で、クレラップは 22cm×10m。
うーん、なんだろうな、これは。
こんなものをもらうのであれば、ティッシュもタオルも要らないから、ラップを 22cm×50m、それが無理ならせめて 20m にしてくれないかなと思う。
それらを詰めてくれた紙袋も要らないから、裸でそれだけポンと渡されても構わないから、できるだけ長いクレラップにしてくれないかなと思う。
僕が通常買っているのは、22cm幅も 30cm幅も(ウチでは両方を使い分けているのだが)ともに 50m長のものである。どうしても見つからなかった時は、たまにあきらめて20m長のものを買うこともあるが…。
ティッシュだって同じだ。材質や値段の比較もあるが、それよりもともかく枚数の多いのを選んでいる。トイレット・ペーパーもロール数が多くて、しかもそれぞれが 60m とか 90m とかの長いものを探して買う。
頻繁に買いに行くのが面倒だということもあるが、大体ティッシュとかラップとかトイレット・ペーパーとかいうものは突然なくなるととても困るので、長いもの、多いものを買っておけばそれだけ急になくなる惧れが小さくなる──というのが一番大きな理由である。
そういう観点からすると 22cm×10m のクレラップはすぐなくなってしまう面倒な商品の典型だ、と僕は感じる。
50m長のものなら、「お、これは気の利いたものをくれた!」と思うところなのに、これをけちって 10m にしてしまうと、いくらティッシュやタオルを足したところで「こんなものもらっても仕方がないな」と思われるのが関の山ではないのかな?
つまり、100円のものを10個もらうより1000円のものを1個もらうほうが嬉しいという単純な理屈。
みんなそうではないのかな? あるいは、僕と同じ感覚の銀行員はいないのだろうか?
(後で妻にも訊いてみよう)
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