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Friday, January 02, 2015

メッセージ

【1月2日特記】 桑田佳祐の『紅白』での“快挙”を耳にして、残念ながらそのシーンは観ていないので、仕方なく同じ『ピースとハイライト』の公開されている過去映像を観て、どんな感じであったか想像するしかなかったのだが、その歌詞を噛み締めながらふと思った。

音楽はいつからメッセージであることをやめたのだろう?

僕らがミュージック・シーンに登場したころ、音楽は紛れもなく“メッセージ”だった。いつから“癒やし”などというものに身をやつしてしまったのだろう?

何でもかんでも二者択一、二律背反の図式に押し込めることはしたくないのだが、僕にとって音楽はずっと、明らかに安らぎではなく刺激だった。今でもそうだ。

だから詞を聴き、詞を考える。響きを捉えるときも、流麗よりもむしろ破格を好む。そういう意味で、今年亡くなった転調と変拍子の名手かしぶち哲郎が大好きだった。

いや、音楽そのものは同時に安らぎでもあろう。ただ、音楽というパフォーマンスは必定メッセージとなっていなかったか? あの時代はそうだったように思う。

メッセージとは必ずしも政治的なものを意味しない。それはひとえに他人に何かを伝えようとするものだ。

そして、伝えた上で、感想を求め、好悪を量り、賛否の声を聞くものだ。──どう思う? 共感できた? 仲間に入りたいか?

音楽ってそういうインタラクティブな存在だった。少なくとも演奏する側が聴く側を一方的にもてなしたり癒やしたりするものではなかった。メッセージだった。

そういう血脈が、多分僕らと同じ世代である桑田佳祐にも流れているのではないだろうか。そんな風に感じた。

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