復刻: 『マイ・ラヴ』笠井紀美子
【11月16日特記】 ホームページのほうの記事と重複しますが、長年探し求めていて却々手に入らなかった音源が手に入った時はいつもここに書いているので、ここにも書いてみたいと思います。
笠井紀美子の『マイ・ラヴ』が CD で復刻しました。先月のことです。
これはかつて 僕が持っていた数少ないジャズの LP で、死ぬほど聴いたレコードなのですが、いつまでも CD化されないので、「レコードは全部処分して CD に買い換える」という僕の計画からこぼれ落ちた存在でした。
復刻を知ってなんと嬉しかったことでしょう。
いつまでも CD化されなかったので、僕は多分このアルバムは評判が低いのだと思い込んでいました。
選曲といい演奏といい、もちろん笠井紀美子のコード感をしっかり表現したボーカルといい、こんなに素晴らしいアルバムがどうして評価されないのだろう? やっぱりジャズってなんか難しいな、と思っていました。
だから、復刻を知った時には、ああ、やっとこのアルバムにも順番が回ってきたか、と思ったのですが、Amazon の“商品の説明”欄には
“JAZZ COLLECTION 1000”シリーズ第4弾。本作は、1970年代の日本ジャズ・ヴォーカル界を牽引した歌姫、笠井紀美子のニューヨーク・レコーディング盤を日本初CD化。テオ・マセロをプロデューサーに迎え、サポートにはスタン・ゲッツ、リー・コニッツ、コーネル・デュプリーら豪華メンバーが終結。笠井の代表作であるのみならず、日本ジャズ・アルバム史上にも光り輝くドリーム・プロジェクト作品。
とあります。宣伝文句なので多少の誇張はあるかもしれませんが、自分の溺愛してきた子供が世間の人に褒められたような気分になりました。
ジャズに疎い僕でも、「良いアルバムですよ」と、ちょっと安心して言えるようになりました(笑) 1975年録音。
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