落丁・乱丁本
【10月15日特記】 本を買うと大抵最後のページに「落丁・乱丁本はお取り替えいたします」と書いてある。僕は「なるほど、昔はそんなことも多かったんだろうな」と、産業革命以前の事例を見るような目で見ていた。
ところが、今でも現にそういうことがあるのを身を以て知った。右の写真を見て下さい。ね、ひどいでしょ?
買ったのは『コールド・スナップ』(トム・ジョーンズ著、舞城王太郎訳、河出書房新社)の初版本。舞城王太郎初の翻訳で、柴田元幸が解説を書いている。
見たところ折り畳まれたまま裁断されて、その上に印字されたみたい。
畳んだものを開くと左のようなことになる。なんとか読めりゃあそれで辛抱するかという気もあったのだが、うむ、やや限度を超えている。一生懸命読もうとしたが、なんだか解らない。
もちろん裏側だって同じである。こっちのほうがもひとつなんだか解らない(下の写真参照)。
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