ROM
【9月30日特記】 ROM という言葉を久しぶりに聞いた。
出勤途上で会社の同僚と一緒になって、話をしていたら、「ああ、なんか、facebook に書いてましたね」と言われて驚いた。彼は facebook なんか見ていないと思っていたのだ。
いや、彼が一応 facebook に登録していることは知っている。「知り合いかも」に出てきたので彼のページを見に行ったら、全く何も発言していなかったので、てっきり登録だけして放ってあるのだと思っていたのである。
通常僕はそういう人には友達申請はしない。死んでいる人とは会話ができないからである。
ところが、彼は僕が少し前に書いたことをちゃんと読んでいて、こう言った。
「ROM なんですよ」
ロム! 久しぶりに聞く響き。若い人は知らないだろうな。
ROM はもちろん CD-ROM、DVD-ROM の ROM であり、Read Only Memory の略、つまり、読むことはできても書き込むことができない記憶媒体である。
で、彼が言った ROM はそれをもじったもので、Read Only Member である。ソーシャル・メディアという言葉がなかった頃の、例えばパソコン通信のフォーラムとか、もう少し後ならメーリングリストなどで、自分から発言はしないが、でも、他人の書いたものは読んでいる人たちの総称であった。
それって大体は「発言する勇気がなくて」みたいな人が多かったのである。でも、今の faebook って基本的に直接の知り合いをベースにしたコミュニケーションだから、別に勇気とかどうとかいうこともないはずなんだけど…。
──というのは僕の思い込み。
実際には、(何を考えてそうしているのかまで想像はつかないが)facebook に登録してただ読むだけの人がいるのである。そして、多分 twitter にもいるんだろうな。
うむ、それをコミュニケーションと呼んで良いのであれば、コミュニケーションって却々深い気がする。
でも、発言したほうが楽しい気はするけどな(笑)
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