アンビバレントな野菜たち
【9月4日特記】 4年前からベランダでいろんな野菜を栽培している。ゴーヤは最初の年からずっと育てているのだが、今年は極めて不作である。
と思って、過去の記録を調べてみると、2010年:11個、2011年:21個、2012年:22個、2013年:40個で、今年が今日までのところ22個。
あれ? 去年が格別豊作であっただけで、むしろ今年は例年並みではないか?
──こういうことはデータを読み返さないと気がつかない。思い込みがあるからつい誤った印象が固定化してしまう。
しかし、今年の場合は7月中にものすごくたくさんの実が成り、このままでは8月中に去年の記録を抜くだろうと思っていたのに、8月に入ったら突然の悪天候続きで日照時間が激減し、それで収穫のペースが一気に落ちたのである。
──こういうことはデータの数字を眺めているだけでは分からない。現象だけに囚われて事の本質を見落としてしまう。
最初の年は育て方がよく解っていなかったので、実の数が少なかっただけではなく、大きさもかなり見劣りしたのを憶えている。だが、僕の場合あきれるくらいすぐにいろんなことを忘れてしまう。
つい先月のことだから天候と収穫の関係が記憶にあるが、来年以降になったら忘れてしまっているに決まっている。
だから、こうやってブログなどに定性的に書きつけておくことが、データの上のメタデータになる。
記録をつけることの効用とデータの限界。この両義性が面白いなと思うのである。
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