あなたのそばの乗っ取り
【9月26日特記】 会社の先輩が LINE の ID を乗っ取られた。
仲間内で釣りに行った帰りに、釣り仲間を車に乗っけて走っていると、同乗者のひとりにこう言われたと言う。
「あれ? Tさん、今 LINE のメッセージくれた?」
Tさんは一瞬何のことだか分からなかったらしい。
「え? 見ての通り今運転中なんだから、そんなもん送るわけないでしょう」
「でも、iTunes カード5万円買ってくれって言ってるよ」
笑けるぐらい典型的なパタンである。その内に他の知人からも電話やメールで「乗っ取られてるよ」との指摘が相次ぎ、釣り帰りの車内は結構盛り上がった(失礼w)らしい。
Tさん自身には、「ああ、ひょっとして、あれのせいで乗っ取られたのか」と思い当たるフシもないではなかったと言う。
で、会社でその話になると、みんな「えっ、LINE ってパスワード設定するとこあったっけ?」「僕のパスワード何でしたっけ?」などと、途端に覚束ない反応の嵐になった。
別に自分のセキュリティ意識の高さを誇示する気はない(それは相対的に高いに過ぎず、僕にしても決して十全ではない)が、しかし、それにしても、ああ、みんなそんな感じなのか、とちょっと驚く。
だから乗っ取りが日常的にあり、さらに乗っ取られた ID に騙される人も出て来るのだろう。変なところに感心してしまった。
ちなみに、僕の周りでは ID を乗っ取られたのはまだTさんひとりだ。そして、乗っ取られた ID に騙された人がまだいないのは幸いである。
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