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Monday, September 15, 2014

映画『るろうに剣心 伝説の最期編』

【9月15日特記】 映画『るろうに剣心 伝説の最期編』を観てきた。

ひょっとしたら最初の1作だけ観て終わりかな、と思って見始めたのだが、第2作の京都大火編がことのほか面白く、最後の1作まで見通すことになったでござるよ。

この手の作品が面白いのは、良い役者を使っているということもあるが、それぞれのキャラが見事に立っているところだ。

今回の映画では、緋村剣心(佐藤健)の最終的な敵は全身包帯ずくめの志々雄真実(藤原竜也)である。しかしその前に、志々雄の手下であり、前作で剣心の逆刃刀を折った瀬田宗次郎(神木隆之介)を倒す必要がある。こちらは常に笑っている美少年である。

その周りには、武闘の面では大したことはないだろうが、参謀格の佐渡島方治(滝藤賢一)というエキセントリックな男がいる。そして、志々雄の側には元々花魁であった駒形由美(高橋メアリージュン)という女が侍っている。

なんと個性的な面々か。さらに今回はそこに不気味で魁偉な坊主・悠久山安慈(丸山智己)という新しいキャラも配されている。

そして、その志々雄一味に辿り着く前に、横槍を入れてくる(と言うか、二刀流で斬りかかってくる)四乃森蒼紫(伊勢谷友介)の存在が鬱陶しい。やたらと強いだけになおさら鬱陶しい。

こちら側で言えば、剣心が戦うときには必ず相楽左之助(青木崇高)が現れる。牛若丸に対する武蔵坊弁慶、『緋牡丹博徒』の第1作における緋牡丹お竜にとっての不死身の富士松みたいな存在である。

さらに、決して行動を共にするわけではないが、常に剣心を支える側にいる元新選組の斎藤一(江口洋介)がいて、この京都編では御庭番衆の翁(田中泯)と操(土屋太鳳)が絡んでくる。江戸には神谷活心流の道場主・薫(武井咲)と女医の恵(蒼井優)が待っている。

そして、前回の終わりに、岸に打ち上げられた剣心を担いで帰った謎の男が比古清十郎(福山雅治)だ。映画の冒頭から、「なんと、この男はそんな人物だったのか!」と驚かされることになる。よくできたお話である。

ことほどさように、観客は登場人物のバラエティ豊かな個性に引き込まれる。

そして、アクションである。今回も速い速い。遅い速度で撮っておいて、後から早回ししているのではないかと思うくらい速い。ひとつのカットの中での動きの数がめちゃくちゃに多い。俳優もカメラもどれだけ大変だったろう(パンフを読んだら、照明さんはもっと大変だったと書いてあったw)。

殺陣のスタイルも度肝を抜いてくれる。

「斬る」だけではなく、合間に「殴る、蹴る」が入り、「投げる」やら「足をかけて倒す」などが混じって、必然的に「這う」「のけぞる」「宙を舞う」などのリアクションもあって、スタンディングの斬り合いだけではなく、グラウンドの技が絡んで、もはや総合武闘技である。

ストーリーに国家 vs 個人のような視点を持ち込んでいるが、この時代に正直そういう対立がどこまであったのかな、と思わないでもない。だが、逆に言うと、今の時代、とくにここ数年の日本で見るには最適なフレームではないか。

それから、登場の時から「なんぼなんでも、それは死んでるやろ?」と思った志々雄の肉体の秘密が明らかにされ、勢い余ってどんどん非科学的な方向に行ってしまっているのだが、まあ、ものはついでだ(笑) それも良いか。

最後の志々雄に4人がかりで立ち向かうシーンは日本映画史上に残るものになるのではないかな。

とても面白かった。ただ、3作の中で一番面白かったのは、やはり前作の京都大火編であったと思う。

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