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Sunday, August 24, 2014

映画『STAND BY ME ドラえもん』

【8月24日特記】 映画『STAND BY ME ドラえもん』を観てきた。時間が合わなかったので、3D ではなく 2D で観たが、それでも充分な立体感があった。

若い人たちは『ドラえもん』はあらゆる年齢層に浸透した国民的なキャラクターだと思っているかもしれないが、実は僕はほとんど『ドラえもん』を観たことがない。

僕らはまだ藤子不二雄がAとFに分裂していない時代の子供たちで、『オバケのQ太郎』や『パーマン』、『忍者ハットリくん』、『怪物くん』などで育った世代だ。

『ドラえもん』の雑誌連載が始まったのは中学一年の時で、すでにこの手の漫画からは離れかけていた。TV放送が始まった時には大学生である。そして、結婚しても子供ができなかったこともあって、今日に至るまで『ドラえもん』は観ずに過ごしてきた。

ものすごく有名で、よく話題に登る作品なので、主な登場人物の名前くらいは知っているが、ドラえもんがいつどこから何のためにやって来たかなんてことはちゃんと知らないのである。

また、山崎貴という人は僕にとっては映画監督と言うよりも CG の職人さんで、あまり観たいタイプの監督ではない。

にも関わらず、この歳になってこのアニメーションを観てみようと思ったのは、予告編を見て、ともかく画がきれいで大いに驚いたからである。

本当に CG 技術の進歩と白組の磨き抜かれた技量は大したものである。ドラえもんやのび太などの造形は別として、無生物はほとんど実写にしか見えない。

時代を感じさせる木製の学習机の木肌感、モルタルの壁のざらつき、塩化ビニールの安物っぽさ、金属の光沢、草の繁り方と枯れ方、いずれをとっても見事に写実的である。

水道管などの部分的な道路工事によって、一部の舗装を剥がしてやりなおした道路など、見た目だけではなく、しっかりとした観察眼に裏打ちされた再現力、構成力に驚いてしまう。

人物はさすがにアニメっぽいが、アニメっぽい表現の中でも、その表情の移ろいや髪の毛のそよぎなどは本当にリアルで、リアルであるがために却ってリリカルである。

ストーリーは長い長い原作の中からバラバラに7話を抜き出して繋いだものだという。中でも、原作第一話のドラえもん登場の場面から描いてくれているのは『ドラえもん』を知らない世代には非常にありがたい。

原作を知らずに言うのも何だが、この7話は非常に良いチョイスだったのではないかと思う。

さて、お話は絵に描いたような(漫画だから当然かw)成長譚である。分かりやすい教訓が込められた、分かりやすい時代の分かりやすい世界である。それを嗤う気にはならない。だって、とても素晴らしい世界だもの。

CG の技と、原作の心が一体となった見事な傑作だと思う。観た人が明るく生きて行く力になるのではないだろうか。

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