字下げ願い下げ
【8月5日特記】 大学生の PC 活用能力が二極化しているという記事を今朝読んだ。スマホで何でもできる時代になったために、論文を書くのもスマホなんて奴もいて、もうほとんど PC を使わない学生が増えたと言う。
記事の著者は大学の先生か何からしいが、彼によるとそういう学生は Excel なんて全く使えないし、Word にしてもひどいもんだとのことである。
論文を書くのもスマホというのはさすがに少数派で、論文を書くときだけ PC という学生も多いらしいが、彼らの書いた文章は段落の頭の字下げさえしていない、と彼は嘆いてた。
うむ、確かにそうかもしれない。そして、見た目字下げができている文章であっても、Word への習熟度によって、1字分のスペースを開けている人と、各段落に字下げインデントを設定している人との差が出てくる。
昔はタブやインデントをうまく使いこなせなくて、そのために何でもかんでも Excel に書く奴がいたのを思い出した。
しかし、この記事を読んでふと思ったのであるが、段落の頭の字下げというのは早晩なくなるのではないだろうか?
メールであれブログやホームページであれ、段落の変わり目は字下げではなく行開けにするほうが今や主流である。
HTML で書くなら pタグで囲うことになる(このブログを見れば明らかなように、見た目は同じく行開けになる)。
引用などで段落ごとインデントするなら blockquoteタグを使えば良いが、頭を1字だけ下げるとなると、スペースを置くのが一番簡便だ。しかし、それでは HTML としてはぶざまな感じがする。
そういうこともあって、ネット上で、あるいはネット上を通過するメールなどの文章で、字下げを使っている人はほとんど見ない。
もうこの習慣が消滅するのは時間の問題だろう。使い手ではなく、メディアやツールが体裁を変えてしまうのである。
言葉や文章って奴は、何に変えられるのであれ、別に抵抗はしない。とても変わり身の速い奴なのである。
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