Play Log File on my Walkman #98
【8月31日特記】 夏の終わりのプレイログ。暑い中、ステッパー踏みながら聴いた Network Walkman。今回も10曲:
- シンデレラは眠れない(THE ALFEE)
- まちぶせ(石川ひとみ)
- ラブ・ストーリーは突然に(小田和正)
- DON'T TRUST ANYONE OVER 30(MOONRIDERS)
- 忘れていた朝(赤い鳥)
- ミス・ブランニュー・デイ(サザンオールスターズ)
- テテ(近藤晃央)
- くれないホテル(西田佐知子)
- さよならのプリズム(おかわりシスターズ)
- グッド・ナイト・ベイビー(ザ・キング・トーンズ)
1)は1985年の大ヒット曲。当時何よりも感心したのは Cinderella のアクセントが正しく曲に載せられていること。まあ、そんなことは置いといてw、ヒットしてた頃はそれほど感じなかったけど、バランスの取れた良いグループだ。
ドラムス不在のバンドなので、リズムは打ち込みなのだが、シンドラが時代を感じさせる。サビから急に長調に転じてコーラスが被ってくるところがとってもポップである。
2)は三木聖子も歌っていたが、石川ひとみバージョンのほうが格段に良い。それは石川の声質にある。♪好きだぁーったのよあーなた、のところで半ば上ずりながら、しかし強い張りがある節回しに泣けてくるではないか。
ユーミンの作詞作曲なのだが、人生で初めて「女って、こんなに怖いのか!」と思った歌詞だった。1981年。
3)は言うまでもなく、一世を風靡したドラマ『東京ラブストーリー』のテーマソングだが、僕はソロになってからの小田和正の最高傑作だと思う。270万枚も売れた(今では考えられない!)1991年の両A面シングル(c/w 『Oh! Yeah!』)。
詞も切ないが、3小節半に渡って3連符を連ねて行くこのサビの構造にはほんとに驚いた。アレンジも完璧で、いろんな人がカバーしているが、このオリジナルの足許にも及ばない。
4)は如何にもライダースらしい作品。これは彼らが20代の時の作品ではなく、1986年のリリースなので、メンバー全員が30歳を過ぎていたはずだ。そこがミソであり、そういうところがライダースなのだ。
もったりとした曲の入りなのだが、サビに入った途端に抜けるような転換がある。魂も展開もロックなのである。
5)赤い鳥と言えば何を思い出すだろう? フォーク時代にそのコーラス・ワークが群を抜いていたこと? ハイ・ファイ・セットと紙ふうせんの2グループの母体となったこと?
僕はちょっと違う。僕が思い出すのは村井邦彦。作曲家であり、プロデューサーであり、レコード会社を作って社長もやっていた。で、この曲も村井邦彦。とても日本の楽曲とは思えない、アメリカン・ポップス風の出だしがとても良い。1971年
6)は大ヒットしたサザンの曲だし、別に何も書かなくても良いかw 1984年。
アルペジオ風なのにロックっぽくて金属系の響きになっている前奏がとても印象的。
7)は映画館チェーンTOHOシネマズのドラマ仕立てのキャンペーンCMに使われていた曲。近藤の曲が3曲ぐらい続けて採用され、彼自身がドラマにも出演していた。これは確か2曲めで、2012年の作品。
見た目はあまり好きじゃない。声も好みのタイプではない。だが、良い曲をつくるのは間違いない。結構盛り上がる。
8)西田佐知子は改めて聴くとやっぱりうっとりしてしまう。『アカシアの雨がやむとき』と同様に初期のヒット曲のように思うが、関口宏と結婚して引退する少し前の1969年のヒット曲である。
ジャズと演歌の融合、と言うようなテクニカルな次元ではないのである。なんと言うか、時代が曲に乗っかっているのである。
9)おかわりシスターズというグループは明らかに過小評価されている。そりゃ、オールナイターズの後に同じ秋元康が仕掛けたおニャン子クラブが一世を風靡してしまったので、女子大生のユニットであるこっちのほうは色褪せてしまっても仕方はない。
しかし、詞は当然秋元がたくさん提供しているし、楽曲も後藤次利をはじめとする錚々たる作曲家が手がけている。つまらない作品になるはずがない。彼女たちのラスト・アルバムは僕にとって本当に宝物である。
メンバーの1人松尾羽純が、初めてのライブの会場で、集まってくれた満員の観客に感極まって、突然「みんな大好きっ!」と叫んだ姿をいまだに忘れない。『オールナイト・フジ』を見ながら、「ああ、こんな風にして、一介の短大生がアイドルに昇華するのか!」と思った。
10)さて、言うまでもない、日本のドゥワップの開祖である。よくもこんな曲が書けたなあという名曲。ロッカバラードで始まって、サビからそろりと16ビートに切り替わるところが、すでに日本人のリズムじゃないのである。
1968年(僕は小学生だったw)の発売当時から大好きな曲だったが、忘れかけていたところを大瀧詠一が発掘して、完全に日本のスタンダードになった曲だ。
以上、今回はそんなところで。
Comments