音楽考:趣味と狭量
【7月30日特記】 最近気がついたこともうひとつ。僕は嫌いな音楽が多い…らしい。
いや、流れてきたものをブチッと切ってしまおうとは思わない。どんな音楽であれ、聞こえることが苦痛だということは基本的にない。
ただ、その人の作品は積極的に聴きたくないな、というのは結構ある。それはジャンルの問題ではなく、個別の歌手や作家によるものだ。
他人からお誘いを受けても、ああ、そのアーティストのライブには行きたくないなあ、その歌手の番組は聴きたくないなあ、などとはっきり思うことがしばしばあるが、観察しているとどうやら他の人はそうでもないらしいのである。
だからか、他人は意外に気軽に誘ってくる。平気で勧めてくる。
しかし、僕は断固として断りたい。断りたいが、最初に「○○好き?」とも「もしも嫌いでなかったら」とも訊かずに、あまりに無邪気に言ってくれるので、誘われり勧められたりしたほうが当惑する。
君には「この人は聴きたくない」というのはないのか? いや、勝手に流れてくるのはまあ良いのだ。その人の歌を聞くために、自分からどこかに出向いたり、お金や時間を工面したりするのは嫌なのだ。
みんなはそういうのって、あまりないんだろうか?
なんで?
それを狭量だと言う人もいるかもしれないが、僕はそれが趣味というものだと思うのだが…。
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