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Wednesday, July 30, 2014

音楽考:趣味と狭量

【7月30日特記】 最近気がついたこともうひとつ。僕は嫌いな音楽が多い…らしい。

いや、流れてきたものをブチッと切ってしまおうとは思わない。どんな音楽であれ、聞こえることが苦痛だということは基本的にない。

ただ、その人の作品は積極的に聴きたくないな、というのは結構ある。それはジャンルの問題ではなく、個別の歌手や作家によるものだ。

他人からお誘いを受けても、ああ、そのアーティストのライブには行きたくないなあ、その歌手の番組は聴きたくないなあ、などとはっきり思うことがしばしばあるが、観察しているとどうやら他の人はそうでもないらしいのである。

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Monday, July 28, 2014

笑顔

【7月28日特記】 もっと早くに知っていても良いはずなのに、年を取ってから初めて知ったということはないだろうか? 僕はたくさんある。

クロールでの息つぎの仕方、顔を洗うときの両手での水の掬い方、雑巾の絞り方、下り坂を歩くときの足運び…。誰もちゃんと教えてくれなかった。結婚して初めて知ったことも多い。

ある人にとっては箸や鉛筆の持ち方だったり、瓶から飲料を口飲みする仕方だったり、うがいの仕方だったりするのかもしれない。

要するに、みんな自分と同じやり方をやっているものだと信じていたのだが、実はそうではなかった、ということである。

それから、僕にとってもう一つの例は、そういうのとは少し趣が異なるかもしれないが、笑顔である。

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Sunday, July 27, 2014

『オズ はじまりの戦い』

【7月27日特記】 WOWOW で放送した『オズ はじまりの戦い』を観た。サム・ライミ──本当に多彩な監督である。

スプラッタ・ホラー・ブームの嚆矢となった『死霊のはらわた』でデビューし、名作ミステリ『シンプル・プラン』を映画化し、ケビン・コスナー主演で野球映画『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』を撮り、『スパイダー・マン』を3本撮り、そして、この『オズ』だ。

この映画は副題の通り、『オズの魔法使』の前日譚として、若き日のオズが描かれている──などと言っても、僕ら日本人は『不思議の国のアリス』と結構ごっちゃになったりして、オズの何たるかを実はあまり知らない。

ペテン魔術師だったオスカーが、如何にして偉大なる大魔術師オズとなり、また善き人間に生まれ変わって行くかが描かれている──と言われて、はあ、そう、と思ってしまう。

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Saturday, July 26, 2014

映画『思い出のマーニー』

【7月26日特記】 映画『思い出のマーニー』を観てきた。

僕はあまりスタジオジブリの作品を観ない。が、去年は『風立ちぬ』を観て、今年はこれを観た。『風立ちぬ』ですっかり魅入られてしまって、ということではない。単にこの作品は良さそうだと思ったからである。

ジブリをあまり観る気にならない理由のひとつに、ジブリ映画音楽と僕の相性の悪さが挙げられる。

ジブリの映画音楽はそれ自体がひとつのジャンルとして確立するくらい熱心なファンもいるようだが、申し訳ないが僕は「ひどいなあ」と思うことが多い。

特に選曲のセンスである。今まで映画に使われてきた楽曲が全てひどいなどと言う気はないが、ひどいものが結構多かったとは思う。耐えられないとまで思ったこともある。

なんでいつもこういう声質の、こういう曲調の、こういうアレンジでこういうイメージのものばかりを選ぶのだろう、と思ってしまうことが多い。

その点、この映画のプリシラ・アーンは良かった。宮﨑駿が引いたりして、ジブリも少し若返ったのかもしれない。今回は良い作品を選んだ。

プリシラ・アーンは僕もついこの間までは知らなかったシンガー・ソングライターである。それが、彼女が日本語でカバーしている『風をあつめて』を聴いてぶっ飛んだのである。他にも日本の楽曲をカバーしたアルバムを出している。

そんなことを知った直後に、予告編でこの映画の主題歌"Fine On The Outside"を聴いた。それがこのジブリ映画を観ようと思ったきっかけである。パンフレットを買って歌詞を読むと、その繊細さが改めて突き刺さってくる。

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Thursday, July 24, 2014

『ルパン三世』マスコミ試写会

【7月24日特記】 映画『ルパン三世』のマスコミ試写会に行ってきた。

僕のネット上(twitter と facebook)での友人のひとりに、「アニメの実写化というのは基本的にコスプレである」と言った女性がいる。なるほど、巧いことを言うと思った。

つまり、そういう意味ではこの手の映画は、キャストの発表とキービジュアルの写真や予告編の公開の時点で半分は完成しているのである。

小栗旬という人はかなり凝るタイプである。大抵の人はアニメの主人公である超細身のルパンにはなれっこないと最初から諦めるものだが、今回も彼は 8kg の減量を達成して役作りに臨んだと言う。半端ではない熱の入れようである。

でも、顔や雰囲気はさすがにちょっと遠いかな、と思っていたのだが、予告編で喋ったり動いたりしているところを見ると、声色と言いポーズと言い、これまた見事にルパンなのである。

玉山鉄二の次元大介は今回一番すんなり受け入れられるキャストではないだろうか。違和感なく嵌っている。本来脇で良い仕事をする役者なので、こういう役回りがますますフィットしている。

綾野剛の十三代目石川五エ門は、スチル写真の時こそまあまあだが、台詞をもらって動き出すと、「誰がこんな役者連れてきたんや!」と笑いが止まらないほどストイックでエキセントリックな石川五エ門なのである。

そして、浅野忠信の銭形のとっつぁんは、外見容姿としては咄嗟に共通点が見えないのだが、「いやいや、浅野ならきっと何かやらかしてくれるぞ」という期待感があり、映画本編を見てみると、やっぱり原作の銭形の闇雲なエネルギーを体現してくれている。

さて、残るはみんなが「それは違う」と思った黒木メイサの峰不二子である。

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Wednesday, July 23, 2014

バスが停まってから

【7月23日特記】 これは前にも書いたことがあることだ、と言うより、既にネット上のどこかに二度三度と書いた気もするのだが、バスに乗るたびに思い出すので、また書く。

今夜僕が乗ったバスではこのようなアナウンスが入る:

バスが動いている時に席を替わるのは大変危険です。バスが停止してから席をお立ち下さい。

僕はこれを聞くたびに、世の中はどうしてこんなに変わってしまったのだろう、と思う。バスによっては、同じ趣旨のことが大きな文字で床に書いてあったりするものもある。

僕が少年だった頃は、バスが完全に停止してから席を立ったりすると嫌がられたものだ。運転手からも、他の乗客からも。

中には露骨に嫌な顔をして見せて、「次で降りるの分かってるんやから、早めに前に来とかんとあかんやないか!」と露骨に言う運転手もいた。自分が言われたことはないが、他の乗客がそう言われるのを聞いた記憶はある。

僕らが若かった時代はそうだった。そのことにさしたる違和感もなかった。

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Tuesday, July 22, 2014

足から

【7月22日特記】 突然思い出したことがある。

あれは何だっただろう? テレビの対談番組である。『三枝の美女対談』だっただろうか? いや、それだと時代が合わない。僕が小学生か、せいぜい中学生の頃の番組だったはずだ。

ともかく、司会が男性のタレントで、ゲストは女性だった(あるいは独立した番組ではなく、何かの番組のコーナーであったかもしれないし、ゲストも毎回女性だったわけではないのかもしれない。この辺の記憶ははっきりしない)。

で、その番組の中で、司会者はよくゲストの女性に対して、「お風呂に入った時にどこから最初に洗います?」という質問をした。

今の若い人は「何ソレ?」と思うかもしれないが、あの時代にあって、テレビという媒体特性の枠内でできる精一杯の、ちょっとエッチなファン・サービスである。

視聴者はゲストの美女が入浴する様を想像して、ちょっと興奮するのである。「そんなバカな」と笑われるかもしれないが、そんな時代だった。

さて、僕は上に書いた通り当時小学生か、ひょっとしたら中学生だったのだが、どうしてそんな馬鹿げた質問をするのか不思議で仕方がなかった。

僕に言わせると、それは「足から」以外にあり得なかった。それは父親から、「体に刺激を与える何かをする場合は必ず心臓に遠いところからやれ」と叩きこまれていたからである。

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Monday, July 21, 2014

『テレビという記憶』萩原滋・編(書評)

【7月21日特記】 読んでいてそれほど面白い本ではない。何故ならば、面白おかしく書こうとしていないから。そう、これは紛れもない学術書である。

インターネットの発達によって、テレビを中心としたメディア環境はどう変化しているのかを探るために、編者たちのグループは大々的なアンケートやインタビューを実施してきた。その概略をまとめたのが本書である。

この手のテーマで面白おかしく書こうとしている本は、大概「だからもうテレビはダメだ」という結論に至るか、少しひねくれた著者なら逆に「いや、まだテレビはメディアの中心だ」というような結論に持って行く。

ただ、いずれの結論も、我々この業界で働く者にとっては、それほど新奇でもないし、役にも立たない。テレビの視聴が相対的に減っていることは誰もが身を以て感じていることであり、知りたいのは最終的にそれがもうダメなのか生き残るのかではなく(そんな“予想”を聞いても仕方がない)、それがどういう背景によって、どういうメカニズムで起こっているかということである。

そういう意味で、本書は我々にとっては有用な本である。

定量的なデータと、定性的なインタビューの回答がずらっと並んでいる中で、示唆に富んだ分析もそこかしこにある。例えば、

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Sunday, July 20, 2014

Play Log File on my Walkman #97

【7月20日特記】 5週間ぶりのプレイログ。今回も10曲:

  1. 春だったね(吉田拓郎)
  2. 乙女座宮(山口百恵)
  3. NUM-AMI-DABUTZ(Number Girl)
  4. 恋のフーガ(ザ・ピーナッツ)
  5. トゥナイト(佐野元春)
  6. ミニミニデート(山本リンダ)
  7. JAPANESE WOMAN(ブレッド&バター)
  8. 君は1000%(安藤裕子)
  9. セーラー服と機関銃(UA)
  10. Let Me Let You Go(安室奈美恵)

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Saturday, July 19, 2014

7/19サイト更新情報

【7月19日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はレギュラーの言葉のエッセイ1編の更新のみです。女の子の名前について書いています。

ということで、今回の更新は以下のとおり:

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Friday, July 18, 2014

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA OSAKA 2014

【7月18日特記】 昨年に引き続いて SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA OSAKA 2014 を観に行ってきた(ちょっとタイトル変わったけどw)。会場は昨年と同じグランフロント大阪のナレッジシアター。

この短編映画祭の売りは米国アカデミー賞公認映画祭であることで、この映画祭のグランプリ受賞作品は次年度アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象になる。

4日間で70作品が上映される映画祭を全部観ることはもちろん無理なので、今年も去年と同じく1コーナーだけを観てきた。今年観たのは「受賞プログラムC」の5作品。

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Tuesday, July 15, 2014

死後のブログ(2)

【7月15日特記】 以前、自分が死んだあとのブログがどうなるのだろうと時々思うと書いたが、とうとう昨日から Yahoo! がそういうサービスをやり始めた

生前に申し込んでおけば、亡くなった人が Yahoo! のクラウドサービスで保存していた画像や文書などを無料で削除してくれるのだそうだ。当然、死んだ翌月からの(Yahoo!関連の)課金も止めてくれる。

ただし、Yahoo! と提携する葬儀仲介会社を使うことが条件だそうだから、ある意味なんとも Yahoo! らしいサービスである。名前も Yahoo!エンディングだそうな(笑)

そして、毎月194円を払っておくと、最大200人に予め作っておいたメッセージを送ってくれたりもするとのこと。

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Sunday, July 13, 2014

TB は今

【7月13日特記】 ブログというものが世の中に出てきた時、その“売り”はトラックバック(TB)とコメントだった。それは従来のホームページにはなかった、双方向の新機能であった。

しかし、いつの間にか TB は完全に廃れちゃったな、と思うのである。

僕のブログで言うと、昔は映画の記事を中心にちょこちょこ TB がついた。しょっちゅう相互に TB しているブログがいくつかあった。しかし、そういうブログも、多くはいつの間にか閉めてしまった。

最近ではめったに TB がつかない。

それはお前のブログが面白くないからだ、と言われるとそうかもしれない。しかし、それだけではないだろう。逆に僕自身が他のサイトにめっきり TB しなくなったという現象もある。

まずは流行のピークを過ぎて、ブログ人口が減っているということがあるだろう。かつてはブログに載せる写真を撮るために飯を食っているような人がたくさんいた。そういう人がやがて疲れて退場して行くのは至極当然のことである。

しかし、それだけではない。TB は面倒くさいのである。そう、同じブログの機能であるコメントと比べても随分面倒くさい。

相手のブログを読みに行って、そこから自分のブログに戻って、という2段階の作業になる。だから、スパムにしてもコメントはたくさん来るが、TB は滅多に来ない。

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Saturday, July 12, 2014

若い

【7月12日特記】 「若い」っていくつ以下が若いのかな、とたまに思う。

75歳の人が65歳の人を「若い」と称するのを聞いたりすると、おかしくって仕方ないが、しかし、自分も似たような使い方をしていないかと言われると反論できない。

会社で40歳の社員を「若手」などと言ってしまい、「しまった、20代の社員は聞いて白けてるだろうな」などと思う。

逆もある。

自分が35才くらいのころ、新入社員から相談を受けたことがある。彼も僕も外回りの営業マンだった。

彼は自分の得意先の担当者とうまく行かなくて悩んでいた。話を途中まで聞いて僕が、

「で、その担当者はいくつぐらいの人? 若いのか?」

と訊いたら、彼はきっぱりと答えた。

「いえ、若くありません」
「若くないって、いくつぐらい?」
「30歳くらいです」

僕は密かに絶句した。自分のほうが年上である。そうか、俺は彼にとっては全然若くないのか。

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Thursday, July 10, 2014

理不尽を知る

【7月10日特記】 ああ、大人でも間違ったことをするんだ! 親や先生が正しいという保証はどこにもなかったんだ!―そういうことを学ぶのが「成長」ということではないだろうか?

僕は自分の半生を振り返ってみて、そう思うのである。

最初はいつだったろう? 多分小学生の時だ。

母が僕に辛く当たった時に、あ、親でも感情が昂って自分を見失い、こんなにも理不尽なことを言うのだ、としみじみと感じた瞬間をよく覚えている。

もっと前からそういうことは時々あったはずだが、もっと小さい時はただ親の言うことに腹立たしく悔しい思いをしていただけだったのだと思う。

それがいつしか、お、明らかに今回は親の言っていることが論理破綻している、と冷静に判断がつくようになってきたのである。

となると、小さい時は大人たちの言うことを聞いていれば安全だったのが、大人たちも間違うとなると、人生なかなか油断がならない―と、もちろんそんな表現で思ったわけではないが、大体そういうことを思った。

それは、中学でも高校でも大学でも同じだった。会社に入ってからも全く同様で、いろいろ指導してくれたり鞭撻してくれたりした上司や先輩も、決していつも正しいわけではないのだと思い知った。

それをいちいち自分で見極めて行かないと仕事にならないのである。だから、仕事は大変なのである。だから、人生は大変なのである。

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Wednesday, July 09, 2014

iMessage の罠

【7月9日特記】 以前書いた通り、僕はデジタル版の新聞を閲覧するために iPad Air を買った。新聞記事など、iPhone よりも少し大きめの画面で見たいものをこの機械で見ている。

ここでメールを読もうとは思わないのだが、ま、一応最小限の設定はしてある。それが仇になるとは思いもしなかった。

日曜日の夕方、会社の某部長からメールが来た。それが iMessage だったのである。

Apple の iMessage については、この記事あたりが一番わかり易い。これが便利そうで却々微妙に面妖なものなのである。

特に Gmail に送ったつもりでも、Gmail には届かずに iMessage として、Softbank の iPhone なら「メッセージ」のところに届いてしまうというあたりがややこしい。

このおかげで、自分の PC で保存したいデータを自分の Gmail アドレスに送ったつもりが届かない、という目に遭った。

ことほどさように、これ、どうも分かりにくい代物なのである。一番の問題は、相手が iMessage を受けられるのであれば可能な限り iMessage で送ろうとする点である。

それが鬱陶しいので、僕は自分の iPhone では iMessage を受けられない設定にしている。妻の iPhone も同様である。これは以前夫婦間でうまくメッセージがやりとりできなかったことがきっかけである。

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Tuesday, July 08, 2014

『ひとりの体で』ジョン・アーヴィング(書評)

【7月8日特記】 随分長くかかってしまったが、これはうまく読書の時間が取れなかったせいで、面白くなかったり読むのに難渋したりしたからではない。

長編は全部読んでいるアーヴィングの新作である(日本では昨年出版された)。

アーヴィングであるからには、もう読む前からアーヴィングなのである。上巻の帯には「レスリング選手」の文字がある。そうか、やっぱりレスリングが出て来るか(笑)と思う。

多分、主人公は作家になるだろう。そして、自分から男にまたがってくるような威勢の良い女の子が出て来るのだろう。それから、怪我や病気で体の一部(あるいは一部の機能)を失った人物も出て来るのだろう。

確かにそうだった。でも、威勢の良い女の子も、肉体的な欠損を抱える人物も、それほど大きく筋には絡んでこない。また、この作品には熊は出て来ない。

主人公はレスリング選手にはならないし、レスリングをするシーンもなかなか出て来ない。長じて作家にはなるが、今までの作品と大きく異なるのは、主人公はゲイである、いや、違う、バイであるというところである。

この小説ではセックスとジェンダーが中心のテーマである。もう初めから終わりまで、徹底して所謂 LGBT(最近では Questioning を加えて LGBTQ と言うのだということを初めて知った)をテーマにした LGBTQ の物語である。

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Monday, July 07, 2014

7/7サイト更新情報

【7月7日特記】 今月は少し遅くなってしまいましたが、サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回は珍しく、更新がいくつかあります。

前回レギュラーのことばのエッセイの新作をアップした後、久しぶりに音楽のエッセイを書きました。ウクレレを改造(と言うほど大層なものではないですがw)した時の記事です。

それから、先日追記を書いた昔のエッセイに、追々記を書き足しました。これは以前 facebook で作ったクエスチョンの回答がものすごい数に達していることに気づいたからです。

それからいつも通り、ことばのエッセイの新作があります。今回は以前書いたこともある文語や反語をもう一度取り上げました。

ということで、今回の更新は下記の通り:

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Sunday, July 06, 2014

映画『マレフィセント』

【7月6日特記】 妻が観たいと言うので、今日は映画『マレフィセント』を観に行ってきた。

ま、ディズニーらしい話である。純真な子供に語ってやるのに適している。あまり薬臭くならないように、うまくファンタジーに逃げている。

大人が見て感動するような映画でもないのだが、そこそこに面白かった。ただ、肝心の妻は、

妻「面白かった?」
僕「うん、まあまあ」
妻「ふ~ん」
僕「何? 面白くなかったの?」
妻「面白くなかったってわけでもないけど…」

てな感じ。ま、そんなもんでしょ(笑)

ただ、かつての名作、しかもディズニー映画を代表するような作品を、悪役のマレフィセントの観点からリメイクするという発想は、やっぱりディズニーという企業の先進性を感じさせてくれる。

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Saturday, July 05, 2014

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

【7月5日特記】 映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を観てきた。

ご存じの方はご存知の通り、僕はあまり外国映画を観ないのであるが、これは予告編を見て面白そうだったからということもあり、また、日本人作家の原作であるということにも惹かれた。

いつもなら、「この映画の邦題はひどい」と書くところだが、これは原作小説からしてこのタイトルであったとのことなので仕方がない(笑)

この手のジャンルには全くの門外漢なので、原作の桜坂洋という作家がどれくらい有名なのか、また、この小説がどれほどに評価されているのかまるで知らないのであるが、まあハリウッドが映画化するくらいなのだから、大したものなのだろう。

で、確かに結構面白かった。

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Thursday, July 03, 2014

突然の訃報

【7月3日特記】 仕事仲間が亡くなった。

悪性リンパ腫の治療がうまく行って、この夏にも職場に復帰する──誰もがそんな風に思っていた。お見舞いに行った人たちは本人からそんな風に聞かされていた。

ところが、そうではなかったらしい。そう、病状が急変して亡くなったのではなく、職場に復帰するというのは元から幻であったらしい。

切ない話だ。

最終的には本人も知っていたのか、それとも自分でも間もなく仕事に戻れるものと信じていたのか、そこまでは分からない。少なくとも今日の時点では、誰もそんなことを訊けずにいる。

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Wednesday, July 02, 2014

目利きの世界

【7月2日特記】 会社に目利きがいなくなったように思う。いや、ウチの会社や業界(つまりは民放)だけの話ではなく、世の中全体から目利きがいなくなったような気がする。

ウチの会社で言えば、番組というものは作ってみるまで面白いかどうか却々判るものではない。それを見極めて、と言うか、面白そうだという直感で言い切れる人がいなくなったように思う。

いや、目利きったって、必ず言い当てたわけではなく、外してばかりの目利きもいた。外してばかりでどこが目利きかと言われれば、全くその通りで反論の余地もなくて、ほんとは他の表現を探したほうが良いのかもしれないが(笑)

つまり、そんな風な判断の仕方、ものの決め方ができる人がいなくなったということである。

そう、そういう決め方をする人がいなくなったとか、そういう決め方が少なくなったというのではなく、ある種確信を持って(場合によっては確信犯的に)言い切れる人がいなくなったのである。

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