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Wednesday, April 30, 2014

サポートの妙

【4月30日更新】 メール・クライアントの受信箱をふと見たらトレンドマイクロ・サポートセンターからのメールが13通あった。全部今年に入ってからだ。

これはこのブログにも何度か書いたが、パスワード・マネージャーに関する不具合についての回答や指示である。同じ会社製でもうひとつ使っているウィルスバスターのほうはとりあえず無事に動いている。

13通もメールが来ているということは、何度も指示を仰がなければならないような不具合が発生しているということだ。1回のトラブルに対して何往復もメールが行き交ったこともあるし、1往復で解決したこともあるが。

そんなにトラブルってどうよ?──という意見はあるだろう。

ま、確かにトラブルはないほうが良い。ただ、トラブルはいつかどこかであると思っていたほうが良い。その時に大事なのは、いざトラブルという際にサポートデスクが正しい対処をしてくれるかどうかである。

僕がこれだけトラブってもこのソフトを使い続けているのは、ひとえにサポートデスクの対応が適切だと思うからである。壊れないソフトよりも、適切な対応のできる会社のソフトを使いたいと思うからである。

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Monday, April 28, 2014

Windows8.1 アップデート実記

【4月28日特記】 昨日 Windows8.1 のアップデート(新機能の追加)というのをやってみた。で、4/23 の記事で心配した通り、PC の調子が一気に悪くなった。

立ち上がるのは立ち上がる。しかし、マウスが動かない、あるいは、マウスポインタ自体が現れない。

何かを延々と読みに行っている感じで全てがストップしている。時計さえも最初に画面を表示した時刻で止まっている。

なんでアップデートするたびにこんなことが起こるのだろう。

待つしかない。が、いつまで待ってもダメな時もある。そんな時は再起動してみる。幸いにしてそれでもダメだったということはない。

しかも、追加された新機能というのはほとんど(ひょっとすると全部)がタイル画面の新機能であり、デスクトップしか使っていない身には恩恵がない。はて、何のためにアップデートしたのやら。

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Sunday, April 27, 2014

見たくならない映画、観たくなる映画

【4月27日特記】 ここのところ何年かは大体週1本のペースで映画鑑賞記事を書いているが、今週は観たいものがなかったのでパスした。

あくまで一般論ではあるが、僕には「そういう売り方をされると観る気にならない映画」というのがある。

ひとつは、多分これは前にもどこかに書いたことがあると思うが、「泣ける映画」である。

映画を観て泣くのは一向に構わないが、自分から泣きに行こうとは思わない。泣くことはデトックスになる──それは大いに認めるが、だからと言って泣ける作品を求める気は僕にはない。

そもそも「泣ける」って、本来は「自然に泣ける」という“自発”の意味のはずだが、それをまるで“可能”動詞のように扱っていないか?──そういう風潮への反発もある。

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Saturday, April 26, 2014

さえずり再び

【4月26日特記】 ここのところ毎朝どこかの野鳥が我がマンションの上で驚くような美声を聴かせてくれている。

去年の9月にも同じような記事を書いたが、あの時の鳥とは違う。あの時はいろいろ調べて、多分ミソサザイじゃないかな、という結論に達した。ただ、本当にミソサザイだったのかと言われると自信はない。

それに比べてこの鳥については極めてはっきりと見極められた。ジョウビタキである。

妻も僕もあの美しいさえずりの主が誰なのかずっと気になっていた。妻はそれをボイスレコーダーに録音した。妻が仕事に使っているやつだが、これがアウトドアでも抜群の性能を発揮して、とても明瞭に録音できている。僕も iPhone に録音したのだが、非常に聞き取りにくかった。

で、今日はバルコニーに出て、その声の主をウチのマンションのテッペンの避雷針の上に発見し、双眼鏡でじっくり観察することができたのである。

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Thursday, April 24, 2014

嫌われる上司

【4月24日更新】 2~3日前にも仕事絡みの記事を書いたが、自分がサラリーマン晩年期に突入したせいか、この頃よく仕事について、特に仕事のやり方の今昔について考える。

自分が管理職の端くれになった時に、不意に「そうか、部下に好かれるだけが良い上司ではないのだ」と思ったことがある。

部下からはどれだけ嫌われ疎まれても、部下をしっかり鍛えて育て上げ、ちゃんと管理して社業に貢献していれば、それは立派な上司である。

だから、最初から嫌われるのを覚悟で接するというやり方もあるのである。

しかし、しかし、だ。そんなことを今やると決して良い上司にはなれないだろう。なぜなら今の部下は全くそれに応えないだろうから。部下は決して鍛え上げられもせず、成長もせず、働く気にもならないだろうし、社業にも繋がらないだろう。

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Wednesday, April 23, 2014

アップデート

【4月23日特記】 先ほど iPhone の iOS を 7.1.1 にアップデートした。Windows8.1 のアップデートは、暫く放っておいたが漸くそろそろかという気になり、しかし今日やるかどうか躊躇った末に、やっぱりたっぷり時間のある週末にやることにした。

僕は Apple ユーザとしてはまだまだ新参者で、一方長年の Microsoft ユーザであるが、上で書いたようなことが、Apple と Microsoft に対する信頼感の違いであるような気がする。

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Monday, April 21, 2014

仕事と個人

【4月21日特記】 オンとオフのけじめについて考えています。もう僕らが会社に入ったころのようなけじめのつけ方ではいけないのではないかと。

僕らより上の世代は、長らく個人の趣味や家庭生活そっちのけでどっぷり仕事漬けの暮らしを送って来ました。本人たちがそれを良いことだと考えていたかどうかは別として、そんな時代であったことは確かです。

僕らが働き出して、ある時期から少し変化が出てきました。もはや仕事一辺倒ではなく、仕事と遊びをすっぱりと切り替えられるのが有能な人間であるという考え方が広まってきたのです。

しかし僕は今、それでも無理があると考えて始めています。仕事なのか仕事でないのかをそんなにきれいに分けようとすること自体に無理があるのではないかと。

たとえば昔であれば、電話連絡を待って長らく会社に留まっていることがありました。携帯電話もメールもない時代の話です。

でも、今ならどうでしょう? 「じゃあ、携帯に電話ちょうだい」とか「メール送っといて」と言って、悩むことなく遊びに行けるのです。もし、電話やメールが来て、深刻な事態になっていたなら、そこで再び会社に戻るなり頭を切り替えるなりすれば良いのです。

古い世代の人たちは、「大事な連絡が来るのに遊びに行くとはなにごとか」と思うかもしれません。

しかし、会社で待っていれば当然残業はつけます。拘束時間だから当たり前です。「あーあ、今日は遊びに行きたかったのに、早く連絡来んかなあ」などとイライラしながら待ち続けます。

──そういう無駄や不愉快が、遊びに行くことによってすっきり省かれるのです。

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Sunday, April 20, 2014

4/20サイト更新情報

【4月20日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

ここのところまたずっと言葉のエッセイの更新のみになっていますが、今回も同様です。今回は映画館で目にする気になる表現について書きました。

というわけで、今回の更新は下記の通り:

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Saturday, April 19, 2014

映画『そこのみにて光輝く』

【4月19日特記】 映画『そこのみにて光輝く』を観てきた。呉美保監督は2010年の『オカンの嫁入り』以来。あの映画はあまり評判にはならなかったけど、僕は良い映画だったと思うし、キネ旬でもその年の第26位に入っている。

ただ、いつも監督で観る僕だが、今回の目当ては池脇千鶴である。ものすごく好きな女優なのである。脇として数多くの映画で目を瞠る演技を披露してくれているが、主役級となると今回は何があろうと見逃せない。

決して美人女優ではないので、「今テレビ・映画に引っ張りだこのイケメン綾野剛とどうして一瞬にして恋に堕ちるのか? そこのところに説得力がない」という人もきっといるだろう。

それは趣味の違いであるし、そもそも恋というものは周囲には説得力のないものであったりするのだから仕方がない。

でも、僕はスクリーンのこちら側にいながら、池脇千鶴が最初に出てきたシーンで、またしても恋に堕ちてしまった。

黒のスリップ姿、肩から覗くブラ紐はパープル。脇から背中にかけての肉付き。剥き出しの太もも。ドアを開けたら予期していなかった家族以外の存在に胸のボタンを探る。

『ジョゼと虎と魚たち』の頃の貧相な少女ではなく、アラサーの肉感的な体のラインが既に多くのことを物語っている。そして、表情だけで綾野剛に一目惚れしたことを観客に伝える。

最近では『さよなら渓谷』を手がけた高田亮の脚本がこれまた切れ味があって、池脇は綾野に2つだけ質問する。まず、「何してる人?」と職業を問い、そして「奥さんはいるの?」と。

この台詞だけで、池脇が綾野に惹かれたという事実と、彼女の性格、つまり、生きて行くうちに心の中に抱えてしまった屈折した部分もあるけれど、基本的に飾らない、単刀直入な女性であることを物語っている。

閑話休題。

いきなり細かいところに触れてしまったが、まず、設定と冒頭のストーリーを書こう。

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Wednesday, April 16, 2014

スパム・コメント考

【4月16日特記】 数の差こそあれ、ブログをやっている人は誰でもそうだろうと思うのだが、スパム・コメントが付く。しかも、そのほとんどが英語である。

日本語のブログに英語のコメントをつけて効果があるのかなと思うのだが、これだけ熱心に送りつけてくるところを見ると、それなりの効果があるのだろう。

これらスパム・コメントの狙いは何かと言えば、そのコメント欄に書き込むことのできるURLをクリックさせて、どこかのサイトに誘導することだろう。

そのハイパーリンクの先に何があるのかは、危ないので確かめたことはない。だが、最近は本文をちょっと読んでみたりもしている。これがなかなか面白いのである。

ひと目でスパムだと判別されると困るので、そこは如何にもフツーのコメントを装っている。大半は僕が書いたことを、褒めてくれている。

多分英語圏では、そんな風に書くことによって即座に削除される危険性が減るのだろう?

しかし、アメリカやイギリスではそうであっても、日本人の心情からすると、そのコメントは逆に如何にもインチキ臭くて、信じるに値しないのである。

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Monday, April 14, 2014

デジタル・ニュースペーパー購読記

【4月14日特記】 紙の新聞をやめてネット上の新聞だけを購読するようになって2週間。

紙とデジタルの違いは如実に感じる。もちろん事前に予想していたことであるが。

まず、紙は一覧性が高い。デジタルはその点では劣る。一覧性がないために記事の読み落としが出てくる。「日曜版には読書欄がある」というような事実をしっかり記憶していないと、見過ごしてしまうのである。

もちろんデジタルのほうも見出しだけをコンパクトに効率よく並べたり、メニュー画面を充実させるなどして、一覧性を高めるために工夫をしてある。

しかし、紙面全体をパッと見て、読むべき(あるいは、読みたい)記事なのかどうかを瞬時に判別する人間の能力は大したもので、長年その人間の能力に仕えてきたからという慣れの問題もあるが、紙の一覧性は確かに優れている。

記事の面積や、見出しの活字の大きさで、新聞社側が重要度をどう判断しているのかを読み取ることができる。

デジタルにすると同じポイントの活字を並べるのことになる。それが一番合理的だから。しかし、そのことが編集者の思い入れを消してしまうのである。

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Sunday, April 13, 2014

記念日のハンカチ

【4月13日特記】 ハンカチのアイロンのかけ方の話である。

僕は別にブランドこだわっているわけではないが、さりとてブランド物を排除しているわけでもないし、そもそもハンカチにはもらい物が少なくないということもあって、ブランド物のハンカチも結構ある。

で、ロゴやマークが入ったブランド物のハンカチにアイロンをかける時、皆さんはどうしておられるだろうか?

いや、まず、ロゴやマークに関わりのないところから始めよう。

僕は、と言うか、ウチは、と言うか、妻は、と言うか(まあ、どれでも同じなのだけれど)四角いハンカチをまず縦に2つ折りにし、それを横に2つ折りにして、さらにそれを縦に2つ折り、横に2つ折りして元の正方形の16分の1の正方形を作る。

──これは非常に一般的な畳み方ではないだろうか?

さて、僕が言いたいのは畳んだ時の見え方の問題である。

妻はハンカチの四隅のどこか1箇所に入っているロゴやマークが必ず表面に来るように畳む。僕がそうしていないのを見るといつも「こうやって畳むんだよ」と僕に教える。

僕はそうはしない。いや、正確には、僕が妻のハンカチにアイロンをかける時には、妻がそう望んでいるのを知っているからそうするが、自分のハンカチには時々しかそうしない。

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Saturday, April 12, 2014

映画『クローズEXPLODE』

【4月12日特記】 映画『クローズEXPLODE』を観てきた。

2012年の『桐島、部活やめるってよ』で見た東出昌大がなかなか良いなと思っていたら、翌年NHKの朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』で大ブレイクしてしまった。今回はその東出昌大が主演である。

この映画の主演を彼に決めた時には、公開時にこんな人気者になっているとは誰も予想しなかったはずだ。豊田利晃監督は「勘で決めた」と言っているが、本当に良い勘をしている。

案の定、映画館には東出目当ての若い女性が多い。こんな暴力映画ではありえない光景である。僕の後ろの列では女性が男性を誘って連れてきたようで、彼女が彼に解説してやっている。曰く、

「この映画、なんか第2作か3作らしいんで、見ても分からんかも知れんし、ひょっとしたら面白くないかもしん。けど、ええねん、私は東出くんが見られたら」

はあ、なるほどね。でも、お嬢さん、心配ないですよ、前2作で小栗旬や山田孝之が演じてた3年生が卒業した設定なんで、出演者が全面的に入れ替わって、ストーリー的にもそんなに引きずってる部分はないですから。

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Wednesday, April 09, 2014

『写字室の旅』ポール・オースター(書評)

【4月8日特記】 読み始めてすぐに「あらら、オースターはなんだか先祖返りしてしまったみたい」と思った。確か初期の『幽霊たち』というのがこういう作風の小説ではなかったか。人物が実在の人物らしく描かれない、なんだか抽象的な小説だった記憶がある。

あの時はあの小説はあの小説で面白かったのだろうけれど、それはあの時期に読んだからであって、ここまでずっとオースターの長編を1冊も欠かさず読んできた今となっては少し物足りない。そう、読んでいて面白くないのである。

オースターの作品は、少なくともその『幽霊たち』の次の『鍵のかかった部屋』辺りからは、読んでいて面白くて面白くて、早く先が知りたくてどんどんページが進む小説ばかりである。ところがこの『写字室の旅』は読んでいる途中それほど面白くない。困ったことである。

小説の舞台はどこだかわからない一室。そこに老人が座っている。老人はほとんどの記憶を失っている。自分の名前も分からない。ここでは便宜的にミスター・ブランクと名付けられる。そして、老人は一日中カメラで監視されている。

その部屋に次から次へといろんな人が訪ねてくる。その誰のことも、ミスター・ブランクは憶えていない。しかし、話を聞いているとおぼろげに思い出したような気になる。訪ねてきた人物は皆ミスター・ブランクがかつて送り出した「工作員」だったと言う。ミスター・ブランクの心に、彼らに対してひどいことをしたという罪の意識が甦ってくる。

──と書くと面白そうに見えるかもしれないが、「次第に真実のベールが剥がされて行く」というようなスリリングな展開になっているわけではないので、残念ながらそんなに面白くない。

ただ、作中作が入れ子になった巧みな構造の小説で、それが最後には、うむ、これはこれでオースターらしいかなという不思議な形になってふっと終わってしまう。うむ、しかし、どちらかと言うと「面白い」と言うよりは「分からない」に近い。

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Monday, April 07, 2014

Play Log File on my Walkman #95

【4月7日特記】 僕が自分の Network Walkman に入れてランダム再生で聴いている日本ポップス名曲選(だと自分では思っているw)の再生記録を、時々気まぐれにここに書いている。

今回も最近のログから10曲。

  1. 五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)
  2. 夜霧よ今夜もありがとう(吉田拓郎)
  3. 恋のフーガ(ザ・ピーナッツ)
  4. Corvett 1954(松任谷由実)
  5. 陽はまた昇る(伊東ゆかり)
  6. 汚れなき悪戯(豊川誕)
  7. HANABI(Mr. Children)
  8. 新宿ダダ(山川ユキ)
  9. インディビジュアリスト(佐野元春)
  10. 約束(原日出子)

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Sunday, April 06, 2014

映画『大人ドロップ』

【4月6日特記】 映画『大人ドロップ』を観てきた。

僕の好きな飯塚健監督だが、これは紛れもなく彼の生涯通じての代表作となるだろう。素晴らしい映画だった。

まず目についたのはカメラワーク。

冒頭の教室のシーンの最初のカットでは、教室の後ろから黒板を撮るのではなく、わざわざ廊下に出て微妙に斜めの角度から窓越しに教室の中の黒板の半分だけを撮っている。おっ、と思った。あまり見たことがないアングルである。

いや、別に全編を通じて特にアクロバティックな撮り方をしているというわけではない。ただ、カメラは片時もじっとしていない。役者に長い芝居をさせておいて、ゆっくりと動く。まるで心の揺れを表現するみたいに。

冒頭は模擬テストのシーンだ。登場人物に順番に答案用紙に名前を書かせることによって観客に説明をする。なかなか手際が良い。しかし、由(池松壮亮)だけは最初に名前を書かずにマークシートを塗り始める。こういう軽い裏切りで映画のリズムに変化を与える。

そして、時にはっとするような構図がある。校舎の入り口の下駄履をを挟んでわざわざ由と杏(橋本愛)の2人を分断した2ショット。カメラが引くと、その2人を上の廊下から見下ろす春(小林涼子)の後ろ姿。

由と杏を2人きりにして、飲み物を買いになだらかな坂を駆け下りる始(前野朋哉)の後ろ姿を上から見下ろし、テラスに立つ由とそこから何段か階段を降りたところにいる杏を縦に並べて正面から見上げる。

二間続きのアパートで、やはり敷居に分断されるみたいに、キッチンでお茶を淹れる杏と居間でそれを待つ由の2ショット。全てが暗示的である。お茶が入って、杏が運び、カメラが杏と一緒にパンする。

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Saturday, April 05, 2014

4/5サイト更新情報

【4月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回はまたレギュラーの言葉のエッセイ1編の更新のみになってしまいました。電車の中で見た広告から表現の順番について書いています。

ということで、以下のとおり:

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Thursday, April 03, 2014

フェルビナク

【4月3日特記】 先週金曜日に会社のイベントで蝶ネクタイを絞めさせられたおかげで、と言うか、蝶ネクタイのために10年ぶりくらいで出してきたウィング・カラーのシャツの首周りがほんの少しきつくなっていたのが多分原因(あるいは発端)で、月曜から急に左肩が痛くなった。

肩が凝ったというレベルではなく、ズキンズキン痛む。湿布薬を貼ってみたが一向に良くならない。

それで昨日の夜、フェルビナク配合の湿布薬に変えてみたら、なんと一日でほぼ完全に治ってしまった。

うむ、恐るべし、フェルビナク。さぞかし劇薬なんだろうなと思う。

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Wednesday, April 02, 2014

『円卓』マスコミ試写会

【4月2日特記】 映画『円卓』のマスコミ試写会に行ってきた。在阪民放5社の共同出資作品。

原作は『きいろいゾウ』の西加奈子の同名小説。監督は行定勲、脚本は伊藤ちひろ、撮影は福本淳といういつもの行定組である。

この映画のテーマのひとつを象徴する台詞がある。主人公の小学3年生・琴子(通称こっこ、芦田愛菜)の担任教師ジビキ(丸山隆平)が同僚の教師に言う台詞である。

「子供の考えることは分かりませんわ。自分も子供やったのに、なんでですかね?」
(記憶で書いているので正確ではない)

この台詞がこの映画を見事に集約していると思う。

こっこは大人の常識や感性では計り知れない感性で意外な反応を示し、飛んでもない行動に出る。周りは戸惑うが、こっこの頭の中では辻褄が合っている。

その突飛さとピュアさ、そして子供なりのリアリティが交錯して、途中までは「なんだ、この映画は?」という感じで少し眠くなったりもしたが、最後は心洗われる感じになる不思議な映画だ。

見始めてすぐに思ったのは、ああ、如何にも行定勲だ、ということ。──セットや衣装、小道具の、この色調と配色。ソフト・フォーカス、露出過多気味の映像の質感。そうだそうだ、これが行定映画だ、と思う。

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Tuesday, April 01, 2014

紙の新聞をやめた

【4月1日特記】 昨日で紙の新聞をやめた。

今までは紙とデジタルのセットを1紙、それ以外にデジタル版を1紙読んでいた。

そのセットのほうをデジタルのみに切り替えたのである(と言うか、実際には切り替えさせてもらえず、解約した上で再契約するという手順を踏むしかなかったのであるが…)。

セットで契約するとデジタル版自体の購読料はとても安く済む。だが、もちろんセットの合計料金よりデジタル単独のほうが安い。

今までは iPhone と Kindle Fire HD で読んでいたのだが、本格的にデジタル・ライフに移行するに備えてもう少し画面の大きい iPad Air も購入した。

僕自身はいつ紙をやめても良かったのだが、妻が嫌がるだろうと思っていた。

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