コード・ジェネレータとアメリカン・フットボール
【3月6日特記】 今日、会社の PC が新しくなった。
社内ペーパーレス化を進めるために、ある定例会議で紙資料を撒かないことになり、その代わりに各自 PC を持ち込んで、メールで送られてきた資料を見ながら会議を進めることになったのだが、それに伴って、持ち運ぶには重い PC を使っている者はより軽量の PC に交換してくれることになったわけである。
なんであれ、PC が新しくなるのは嬉しいことである。
しかし、会社が最初に設定してくれるのはごく基本の部分だけであり、細かい設定やカスタマイズは各自ですることになる。これが結構面倒くさい。
メール・アドレスまでは設定してくれているが、メール・クライアントの表示の形式や振り分けルール、署名などは全部設定し直し。プリンタも一から設定。個人の仕事の必要上からインストールしたアプリは自分で入れるし、それ以外にも IME の日本語辞書とか、諸々。
漸く概ね前の PC に近いところまでカスタマイズして、ほっと一息 facebook でも見てみようかと思ったら、これが初めての端末だとロックが掛かるのである。まあ、自分でそういう設定をしたんだから仕方がないのだけれど。
で、これ、どうやって解除するんだっけ? コード・ジェネレータって何だっけ? で、コード・ジェネレータで発行されたテンポラリーのパスコードはどうやって受け取るんだっけ? あれ? メールはいくら待っても届かないし…。
と、ここで気づいた。iPhone の facebook アプリのメニューに「コードジェネレーター」というページがあって、そのページに何桁かの数字が送られてきているのである。
最近こういう認証方式が増えてきた。いろんなタイプがあるが、共通点はユーザは別に何かを記憶していなくても良いということで、これはこれで便利である。
しかし、iPhone を買い替えて、新しい iPhone で初めて facebook を見るときはどうなるんだろ?と俄に心配になってきたが、ま、それは置いといて(笑)
閑話休題。
で、思い出した。こんな風にして本人確認するのは、昔のアレと同じだ、と。
それはもう大昔、出張でハワイに行った時、上司がクレジット・カードで買い物しようとしたら身分証明書を見せろと言われた。
パスポートなんか持ち歩いていないし、困ったな、と思ったのだが、上司は自分の財布から自分名義のクレジット・カードを3枚見せたのだそうだ。で、それで OK。
直接的な本人確認にはなっていないのだけれど、それだけ同じ名前のカードを持っているのはまあ本人だろうといういい加減さ。このコード・ジェネレータもそれに近いものがある。iPhone まで乗っ取られていたらパーなのであるが、そこまでは疑わない。
コンピュータを使った仕組みでも、こんな風に妙に人間っぽいところがあると嬉しくなってしまう。
まるで、アメリカン・フットボールで、ボールが 10ヤード以上進んだかどうかをメジャーを持ってきて厳密に測るのだが、しかし、どこでボールが止まったかは審判の目分量による、みたいな話である(笑)
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