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Sunday, March 09, 2014

映画『魔女の宅急便』

【3月9日特記】 映画『魔女の宅急便』を観てきた。

原作は読んでいない。というか、とても有名なジブリのアニメに原作があったことさえ知らなかった。そして、宮﨑駿作品は昔からあまり観ておらず、このアニメも観ていない。

監督の清水崇は、もちろん名前は知っているが、ホラー畑の人で、言わば僕の守備範囲外の人である(今まで観たことがないわけではないが)。

だから全く観る気はなかった。それが「これは観なければ」と思ったのは、脚本が奥寺佐渡子(清水崇と共同)だと知ったからだ。

最初のリリースが出た時から、この実写化には無理があるなどと言われた。

なるほど、原作や宮崎アニメを知っている人は不幸だなあと思う。どうしても自分が一度読んだり見たりしたもののイメージに振り回されてしまう。

当然僕はそういう先入観が全くない状態で観られた。良い作品ではないか。気持ちの良いジュヴナイル・ムービーである。

魔女がほうきに乗って飛ぶ映画だけに、ポイントは構図ということになってくる。空撮と合成なのだが、奥行きがあって疾走感があって、ものすごく綺麗な良い画になっている。

そして色合い。キキとかコキリとか、登場人物の名前こそ無国籍風であるが、演じているのは皆日本の役者であり、ここはどう考えても日本列島の中のどこかなのであるが、森や海や空の風景、そして建築物や家具、生活道具などの配色が日本らしからぬ鮮やかな組合せになっている。

カバはともかく、猫のジジの CG が非常に良くできている。

そして、13歳の魔女の卵キキを演じた小芝風花がとても良い顔をしている。演技が上手いとは言えないが、幼さ、まっすぐさ、不安さなどが表情にうまく現れている。女優の卵としての強さを感じてしまった。

ものすごく自然な形でスカートの中がチラチラ見えるのが、なんかとても良かったように思う(笑)

宮沢りえ、尾野真千子、新井浩文、浅野忠信──脇に結構大物の役者を据えている。山本浩司が良い味を出している。

展開は読める。予定調和に決まっている。こういう映画だからそれはそれで良い。歌を使って上手に盛り上げたなと思う。キャスト/スタッフのスーパーの裏でエピローグを描き、いろんな未解決を収束させて終わり。

残念ながら「さすが奥寺佐渡子!」と膝を打つような台詞はなかったが、とても雰囲気のある作品だった。

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