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Wednesday, March 26, 2014

風邪考

【3月26日特記】 僕はこの歳になるまで、風邪が早期に治るものとは思いもしなかった。

風邪には洟が垂れたり喉が痛くなったりするひき始めの時期があり、熱が出たり起きられなくなったりする最悪のピークがあり、起きだしては来たけど体のだるさや咳が残っている回復期があると思っていた。

その3つをセットで終えて初めて元の健康体に復するものだと思っていた。

僕がそんな風に思い込んでいたのは、きっと僕が用心深い性格だからだと思う。

用心深いんなら風邪なんかひかないはずじゃないか、と思うかもしれないが、確かに「用心深い」という表現を使うと分かりにくいが、要は本当に風邪なのかどうかをギリギリまで疑うのである。

僕は親の遺伝で鼻はあまり良くない。くしゃみ洟水鼻づまりは日常茶飯である。おまけに、大人のくせに扁桃腺が大きいままだと言われる。ここ数年はないが、それが突然腫れることがある。

だから、洟が出ても喉が痛くても、それが本当に風邪なのか確かめようとする。そして、いよいよ風邪だなと確信が持てたらそこで初めて風邪薬を飲むのだが、思ってみれば、そんな風に確かめている間に悪化していたのである。

ひき始めて悪くなってくるのは大体ウィークデーである。しんどい思いをしながら会社に行って、なんとかかんとか仕事をこなす。

そして、決まって土日にピークが来る。熱が出て、土日を寝て過ごす。まことに残念なことに、月曜の朝には会社を休むほどではないところまで回復していて、仕方なくだるい体を引きずって出社する。

そんな風なめぐり合わせになるのは僕が貧乏だからだと思う。無理して働き、せっかくの休日もふいにしてしまう。これが逆だったらどんなに良いだろうといつも思う。

金持ちはきっと土日は健康で楽しく遊んで暮らし、ウィークデーに風邪をひいて「忙しい時に悪いね」などと笑って堂々と休むのである。僕はいつも逆になる。

ところで、歳のせいと言うべきか、身も心も弱くなってきて、今シーズンは風邪かなと思った瞬間に風邪薬を飲んだ。すると喉の痛みが一日で消えた。それが2回あった。そんなことがあるのか!と驚いた。

別の意味で用心深くなって、風邪は一日で治るなんてことが本当にあるのだということを本当に初めて知った。

良かった。本当はウィークデーも土日祝日も健康で笑って楽しく過ごしたいから。

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