映画『ホビット 竜に奪われた王国』
【3月1日特記】 映画『ホビット 竜に奪われた王国』を観てきた。これまでの『ロード・オブ・ザ・リング』3部作も、『ホビット』の前作も、映画館ではなく DVD であったり WOWOW からの録画であったりはするけれど、一応全部観ているのである(3部作のレビューはここに書いた)。
で、今作も『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく3部作らしく、これがその真ん中の作品なのである。真ん中の作品というのは、途中から始まって途中で終わるわけで、一番書くことがない(笑)
まあ、端から3本観る気の人はなんであれ観るだろうし、そうでない人は観ないだろうし、という作品である。
一緒に観ていた妻が、見終わってすぐに、「途中までは結構熱中して観たけど、竜と戦ってるところで無駄な時間過ごしたね。飽きちゃった」と言っていたが、言い得て妙である。
竜との激闘シーンは CG 的には紛れもなく最大のクライマックスなのだけれど、全体の筋運びの中では一番中だるみするところである。ただ、最終話に向けて盛り上げて行くためには、ここはどうしても避けて通れない、むしろ時間をかけなければならないところなのである。
ただ、映画として第2シリーズの第2作ともなると、却々あっと驚くような設定や、ストーリー展開に新風を吹き込む新しい登場人物などが乏しくなってきて、なんと言うかただ艱難辛苦を乗り越え、敵と戦っているだけのメリハリに欠けるものになってしまいがちである。
それでも作品の位置づけを考えると、まだこのシリーズを評価するタイミングではない。要するに今作は辛抱して観るしかないのである。
いや、そんなにつまらなかったと言いたいのではない。楽しく観られた。深みはないが、まあ、なくても面白い。やっぱり技術の進歩と、それに伴う画作りは素晴らしい。今回はそんなとこにしておこうか(笑)
ところで、前作『ホビット 思いがけない冒険』は録画したものの、なんか無駄に長いという評判を聞いたこともあって却々観る気にならず放置してあったのだが、先々週ようやく観る気になって、観てみたらそこそこ面白く、ちょうど続編も観たい気分になったところで今作の上映を迎えた。
だから、なんでも忘れてしまう僕でも2週間前のことならおぼろげに憶えており、非常に助かった。しかし、このシリーズの完結編が上映される頃には間違いなく今までのことをきれいさっぱり忘れているだろうから、今から困ったことだと思っている。
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