« February 2014 | Main | April 2014 »

Sunday, March 30, 2014

映画『白ゆき姫殺人事件』

【3月30日特記】 映画『白ゆき姫殺人事件』を観てきた。ずっと贔屓にしている中村義洋監督である。

原作者の湊かなえのほうは、『告白』を読んで、物語も文章もあまりに薄っぺらいのに嫌悪感を抱いたので以来全く読んでいない。

しかし、『告白』にしても『夜行観覧車』にしても、一流の監督と脚本家の手にかかると見事に素晴らしいドラマになっている。1作しか読んでいないのでもちろん断定はしないが、僕は原作が薄っぺらい分、自由に脚色し演出する余地が大きいのではないかと想像している。

今回の脚本は中村監督とも何度か組んでいる林民夫で、設定としては『赤毛のアン』に絡んだ一連のエピソードが映画オリジナルだと言う。この設定が秀逸なのである。

こういう設定を付け加えたことが、どれほど物語の味わいを深めたかを考えると、やはり脚色というものの比重は非常に大きい。

Continue reading "映画『白ゆき姫殺人事件』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, March 29, 2014

『フラニーとズーイ』J・D・サリンジャー(書評)

【3月29日特記】 佐藤友哉の『ナイン・ストーリーズ』を読んで、その流れでサリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』を柴田元幸訳で読んで、そこに「まるで村上春樹だ」という文体を発見して驚いていたら、ほとんど間を置かずに村上春樹訳のこの本が出版されてものすごく驚いた。まるでフラニーやズーイのように、僕もそこに何等かの神の意思を読み取ってしまったくらいだ。

サリンジャーは「訳者あとがき」的なものを許さないとのことで、文庫本に差し込みチラシの形で、村上による「こんなに面白い話だったんだ!」というタイトルの解題が入っていて、これがまた「こんなに面白い!」と驚くような内容だった。

村上はこの本を大学に入ってすぐに読んだと言う。彼はまず『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んで、その後でこの本を翻訳で読んだらしく、おおかたの読者はそういう順番で読んだのではないかと言う。そして、「その小説の内容のいったいどこに惹かれたのか(中略)もうひとつ定かでない」とも書いている。

僕は最初に読んだのは『ナイン・ストーリーズ』の『笑い男』の原文で、それからこの『フラニーとゾーイー』を原文で読み、そして『ライ麦畑でつかまえて』を野崎孝訳で読むという順番だった。

僕がサリンジャーに遭遇したのも、村上と同じく大学に入ってすぐの頃だった。そして、僕の感想も村上にそこそこ近いものがあり、『フラニー』のほうは割合すんなり入ってきて、この何でもない話がなんでこんなに心を揺さぶるのだろう、と驚く一方で、「え、これで終わっちゃうの?」という思いもあった。

Continue reading "『フラニーとズーイ』J・D・サリンジャー(書評)"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, March 26, 2014

風邪考

【3月26日特記】 僕はこの歳になるまで、風邪が早期に治るものとは思いもしなかった。

風邪には洟が垂れたり喉が痛くなったりするひき始めの時期があり、熱が出たり起きられなくなったりする最悪のピークがあり、起きだしては来たけど体のだるさや咳が残っている回復期があると思っていた。

その3つをセットで終えて初めて元の健康体に復するものだと思っていた。

僕がそんな風に思い込んでいたのは、きっと僕が用心深い性格だからだと思う。

用心深いんなら風邪なんかひかないはずじゃないか、と思うかもしれないが、確かに「用心深い」という表現を使うと分かりにくいが、要は本当に風邪なのかどうかをギリギリまで疑うのである。

Continue reading "風邪考"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Monday, March 24, 2014

ナタリア・ポクロンスカヤ検事総長

【3月24日更新】 ハフィントン・ポストの記事を見るまでクリミアの女性検事総長が日本で未少女キャラクターになっているとは知らなかった(記事はここ)。

この制服とこの顔、『鋼の錬金術師』のホークアイ中尉を思い出すのは僕だけではあるまい(そして、リザ・ホークアイより可愛いw)。

クリミアがえらいことになっている時にこういうのって、まあ、一刀両断にしてしまうなら平和ボケの脳天気、ということになるのだろう。同じ日本人として恥ずかしい、なんて言う人もきっといるのだろう。

描かれた本人にしても、多分こんな風に「私には関係ありません」と、とりあえず言うしかないだろう。

Continue reading "ナタリア・ポクロンスカヤ検事総長"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, March 23, 2014

映画『神様のカルテ2』

【3月23日特記】 映画『神様のカルテ2』を観てきた。前作と同じ深川栄洋が監督をしている。

僕は難病物もお涙頂戴映画も好きではない。同じ登場人物が毎回違うシチュエーションで同じようなことをやって、何作続いてもストーリー的に新しいステージに入って行かないようなシリーズ物も好きではない。

にも関わらずこのパート2を観たのは、宮﨑あおいが出ているということもあるし、役者としての櫻井翔を結構評価しているということもあるが、ひとえに前作があまりに素晴らしかったからに他ならない。(宮崎あおい)

今回も良い映画だった。とってもとっても良い映画だった。

宿直になるとやたらと急患が運び込まれるというジンクスにも負けず、持ち前の使命感から一途に働いている主人公の医師をはじめ、登場するキャラクターの措定がいちいちうまく行っていて、しかもそれをまた非常に巧い役者たちが演じるから良い映画になるのである。

そして、単なる病院内の群像劇に医者たちの家族を少し絡ませた、というようなドラマではないところが良い。もうひとつの重要な舞台である御嶽荘の佇まいと住人たちの不思議な雰囲気が見事に機能しているのである。

Continue reading "映画『神様のカルテ2』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, March 22, 2014

MIQS

【3月22日特記】 今日はヨドバシカメラ・マルチメディア梅田店で iPad Air 買って(なんで買ったのかはまた改めて書きます)、グランフロント大阪のメーカーズシャツ鎌倉でシャツ買って、それから同じビルのナレッジ・シアターで MIQS を観た(と言うか、「聴いた」と言うか)。

このイベントは今回で2回目だが、去年の7/27の初回にも行った。それがあまりに面白かったから今回も行ったのであるが、今回は2日間で、初日は「新世代」中心、2日目は「トップランナー」中心である。僕は今日の2日目に行った。

要するにアメリカで大ヒットした TED を真似たプレゼン・ショーなのであるが、これのどこがどう面白いかを伝えるのは難しい。聴けば分かる、とも言えるし、聴かないと分からない、とも言える。

登壇者をいちいち書くのも面倒くさいので、書いてあるページヘのリンクを書いておく(日にちがたったら削除されたり更新されたりして、リンク切れになる可能性もあるので、その時はごめんなさい)。

Continue reading "MIQS"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, March 21, 2014

映画『愛の渦』

【3月21日特記】 映画『愛の渦』を観てきた。『恋の渦』は見逃してしまったので、『愛の渦』は見とこうかと(笑)

いや、最初は観る気がなかったのである。こういう素材であまり良い映画は期待できないのではないかと思っていたので。ところが、随分評判が良いみたいではないか。ならば、ということで観てきた。

僕はセックスは「秘めごと」だと思っている。そう、「隠しごと」ではなく「秘めごと」(このニュアンスの違いを分かっていただけるとありがたい)。

その秘めごとの秘めたる部分を、文章で暴こうとするのであれば良し。しかし、映像で暴こうとすると、それは却々難しくなる、というのが僕の理解である。

何しろ映像は全てを映してしまう。文字通り赤裸々すぎるという問題がある。

そして、それとは逆に、文章であればどこまでも描けるのに対して、テレビであれ映画であれ、それが一般に公開される映像となると、描くわけには行かない領域がある、という限界もある。

そういうわけで、秘めごとを映像で描く(暴く)となると、その暴くべき範囲と、自然と暴かれてしまう領域と、社会的に暴くことができない制約とが微妙にずれていて、それがこの手の作品の成立を難しくするのだと、僕は見ている。

そういう風に、本質的に限界が微妙に絡まりあった難しい映画なのである。なのにこの映画は、ほとんどが裸のシーンであるとか、服を着ているのシーンは18分半しかないとか、そういう宣伝をしている。

──そのことに対して僕は反感を覚えた。そういうことではないだろう。

映像化する場合見せられない部分があるのだから、如何に裸を映すかではなく、如何に正面から撮らずに状況を伝えるかに心血を注ぐべきなのである。セックスを描いているのにこんなに裸が映っていないと言うなら大したものだと思うが、これでは誇るべきところが逆だと思った。

ま、もちろん、単に宣伝担当者の問題なのではあるが、しかし、このキャッチコピーはむちゃくちゃの台なしなのである。だから見ないでおこうと思っていたのである。

Continue reading "映画『愛の渦』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, March 20, 2014

3/20サイト更新情報

【3月20日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回も基本的にはレギュラーのことばのエッセイを1編書き足しただけなのですが、それ以外に音楽エッセイの「転調名曲集」リストに1曲書き足しました(それがどの曲なのか、分かる人はいないと思いますがw)。

エッセイのほうは、以前書いた「SとMとFと」に通じる、過剰な表現について私の思いを記したものです。

というわけで、今回の更新は下記の通り:

Continue reading "3/20サイト更新情報"

| | TrackBack (0)

Tuesday, March 18, 2014

検索の限界

【3月18日特記】 検索でたどり着いた人をがっかりさせないためにここでは表題を書かないけど、このブログの2月2日付の記事へのアクセスが増えている。

理由は容易に想像がつく。誰もが理研のこの事態に山中さんが何かコメントしたのかどうか、したとしたらどう言ったのかを知りたくて検索し、不幸にして僕の記事に行き当たったのである。

しかし、残念ながら日付を見れば明らかなように、僕が書いたのは理研の最初の発表があった直後である。直後の山中さんの発言を受けて書いた記事である。

その後、あの論文に関していろんなことが発覚して、事態は一変してしまった。

Continue reading "検索の限界"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, March 16, 2014

ドラマW『人質の朗読会』

【3月16日特記】 WOWOW から録画しておいた『人質の朗読会』を観た。ドラマ化の話を聞いて、「へえ、これをドラマ化するか」と思った。原作を読んだ人の多くはそう思ったのではないだろうか?(僕の書評はここに書いた)。

これはしかし、原作をそのままドラマ化できる素材とは思えない。原作は南米で反政府ゲリラの人質となった日本人8人が、監禁された山小屋の中で、自分の経験を文章にして発表する朗読会の内容を章立てにしている。

ドラマにする場合、その8章(実はドラマでも映画でも、最後に別の1章が加わるのだが)を束ねる外枠のような、あるいは全体を串刺しにする何かが必要になってくる、と考えるのが一般的ではないか? 少なくとも僕自身はそう思った。

だから、拉致された山小屋での生活が少し描かれる。映画の冒頭を爆破されて粉々になった山小屋の瓦礫で始めたのはアイデアだなと思った。その瓦礫の周りをグルっと廻るカメラワークも印象的だった。

そして、小説にはなかった語り部として、人質たちの死後に手に入った朗読会の CD を放送するラジオ局の報道記者・中原(佐藤隆太)が設定される。

朗読の内容は当然再現ドラマになるのであるが、その外側に後日談のドラマが付け加えられ、人質の遺族が登場する。朗読した話の登場人物も出て来る。

例えば原作・第二夜「やまびこビスケット」の製菓調理師の娘や第五夜「コンソメスープ名人」の隣家のお嬢さん(今ではすっかり老人)などである。

(ちなみに製菓調理師は大谷直子が、その娘は波瑠が演じており、「やまびこビスケット」の中での若き日の製菓調理師もそのまま波瑠が演じている。これもアイデアだと思った)

そんな風に原作にいろいろと手を入れることに違和感を覚える読者もいるだろうが、しかし、やはりこんな風にしなければドラマは少し気の抜けたオムニバス作品のようになってしまうはずだ。

Continue reading "ドラマW『人質の朗読会』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, March 15, 2014

映画とテレビを画面の違いで考える

【3月15日特記】 多分ここにも前に書いたが、たまに「どうしてそんなに邦画が好きなんですか?」と訊かれることがある。僕は「日本人だから」と答えることにしている(笑)

それに笑わずに、まだ食い下がる人に対しては、「じゃあ、和食が好きな日本人に『なんで和食が好きなんですか?』って訊くか?」って訊くことにしている。

で、これはつい先日のことなのだが、ある30代前半の女性に(わざわざ年齢に触れているのは、後述するようにそこがキモになってくるからだ)久しぶりに同じようなことを訊かれた。

僕はいつもどおり「日本人だから」とそっけなく答えたのだが、彼女は僕の答えにお構いなしに、こんなことを言ったのである。

「洋画だったらアクションとか特撮とかがすごいから大きな画面で観たいけど、邦画をわざわざ映画館で観ることないじゃないですか」

なるほど。いや、これを洋画 vs 邦画の対立軸で語るのは不適当だとは思うが、ふむ、言わんとすることは分からないでもない。

で、その時はそこから他の話題に逸れてしまったのだが、その場で僕が返すべき答えはこうであったはずだ。

「それは君、テレビが大きくなったからだよ」

Continue reading "映画とテレビを画面の違いで考える"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, March 13, 2014

『テレビジョンは状況である──劇的テレビマンユニオン史』重延浩(書評)

【3月13日特記】 僕は重延さんが書いた文章を結構読んでいる。そのほとんどが毎月送ってもらっているテレビマンユニオンニュースに掲載されたものである。

いつもその明晰な分析力と多角的な構築力に圧倒されるのである。いつもものすごく刺激に満ちた文章なのである。しかし、今回のこの本ほど面白いと思ったことはなかった。

そう、この本は意義深いとか正しいとか言う前に面白いのである。僕にとって初めての、面白くてたまらない重延浩だった。

僕は重延さんがテレビマンユニオンの創設メンバーであることは知っている。名刺交換をさせてもらったこともあるが、その時は既に社長で、当時の僕のようなペーペーの営業マンからすると、単に「プロダクションの偉い人」でしかなかった。僕は重延さんのことを勝手に「テレビマンとしてよりも経営者としての才覚を早くに見出され、経営に専念してきた人」だと思っていた。

考えてみれば、僕は彼の作った作品にはほとんど触れずにきてしまった。実は『アメリカ横断ウルトラクイズ』という番組は一度もまともに見たことがない。『世界ふしぎ発見!』にしても、重延さんがメインで作っておられた頃は多分一度も見ていない。

その他、この本の中で数多く紹介されている美術に関するドキュメンタリやクラシック音楽のコンサートや番組などは、僕の趣味からは少し外れており、その高尚さは僕にとっては正直少しウザいものである。僕はもう少しポップでジャンクで下世話なものが好きだ。

そういうわけで僕は彼のテレビマンとしての作品はほとんど見ずに来たのである。テレビ以外の作品ではコ・フェスタの一環でやられた「劇的3時間SHOW」を2009年と2010年に観て、これはもうべらぼうに面白かったが…。

そういうわけで、僕はこの本に書かれているような、重延浩のテレビマンとしての輝かしい歴史を全然知らなかったのである。この本で、この人は若い頃から、そして社長になってからも、これだけのことを考えてこれほどの苦労をして、こんなにたくさん、こんなに評価の高い番組を作っていたのか、と驚いたのである。

Continue reading "『テレビジョンは状況である──劇的テレビマンユニオン史』重延浩(書評)"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, March 12, 2014

映画『銀の匙』

【3月12日特記】 映画『銀の匙』を観てきた。

吉田恵輔監督は『机のなかみ』『純喫茶磯辺』『さんかく』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『麦子さんと』と、劇場用映画デビュー以来ずっと追っかけてきたが、今回初めて、オリジナル脚本ではなく原作ものを手がけたことになる。

で、今回は酪農ムービーである。『鋼の錬金術師』の作者がこんな漫画を描いてベストセラーになっていたとは知らなかったのだが、吉田監督自身が原作のファンであるとのこと。

この映画では人物造形はほぼ原作通りに、展開は少しアレンジして描いてあるらしい。

主人公の八軒勇吾(中島健人)は進学校の中学で落ちこぼれ、父親(吹石満)からのプレッシャーにも耐えかね、ただ全寮制であるというだけの理由で、逃げるように帯広の大蝦夷農業高校の酪農科に入学する。

札幌の都会育ちの甘ちゃんのもやしっ子が、肉体労働の厳しさや、食べるために育てるという「経済動物」の現実に直面して悩み、そして育って行く──という単純な話かと思ったら、微妙に違う視点も入れ込んである。

ひとつは酪農業の経営のしんどさである。僕らが知らない情報であり、こういう観点は僕らは持ち得ない。親の跡を継いで農業をやるなんて、何も考えることなくていいなあ、という勇吾のやっかみはここで砕かれることになる。

命の尊さ・ありがたさとか肉体労働の大変さ・大切さといったテーマではなく、経済性に焦点を当てたところにこの話の独創性がある。

もちろん、自分が世話した動物を食べるという葛藤も描かれるのだが、そこにぶつけてきたのはまさにそのものズバリ屠畜と解体のシーンである。

日本映画でこういうシーン(しかも『世界ウルルン滞在記』ばりの本物)が描かれるのは珍しいのではないか。いきなりドキュメンタリのインパクトがあり、ここで映画が締まった感じがした。

全般に青春ドラマなのだが、中島健人のヤワな、しかし生真面目な感じも良かったが、同級生の御影アキと駒場一郎を演じた広瀬アリスと市川知宏が素晴らしかった。特に広瀬は一つひとつの表情が良く、また可愛らしく、強く印象に残った。

Continue reading "映画『銀の匙』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Monday, March 10, 2014

おまじない食品

【3月10日特記】 我が家にはおやつみたいなお酒のおつまみみたいな食品がいろいろ置いてある。乾燥したフルーツとかナッツ類とか豆類とか、そんなものだ。

妻が大病を患った際、食べ物が食べられなかった時にこれだけは喉を通ったものとか、退院後に再発防止に役立つと聞いて時々食べるようになったものとか、そんなものだ。

今でもあまり晩ご飯が食べられなかった時でも、不思議に食後にポリポリ食べていたりする。

だから僕は、そういう食品を切らさないように、せっせせっせと買ってくる。

Continue reading "おまじない食品"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, March 09, 2014

映画『魔女の宅急便』

【3月9日特記】 映画『魔女の宅急便』を観てきた。

原作は読んでいない。というか、とても有名なジブリのアニメに原作があったことさえ知らなかった。そして、宮﨑駿作品は昔からあまり観ておらず、このアニメも観ていない。

監督の清水崇は、もちろん名前は知っているが、ホラー畑の人で、言わば僕の守備範囲外の人である(今まで観たことがないわけではないが)。

だから全く観る気はなかった。それが「これは観なければ」と思ったのは、脚本が奥寺佐渡子(清水崇と共同)だと知ったからだ。

最初のリリースが出た時から、この実写化には無理があるなどと言われた。

なるほど、原作や宮崎アニメを知っている人は不幸だなあと思う。どうしても自分が一度読んだり見たりしたもののイメージに振り回されてしまう。

当然僕はそういう先入観が全くない状態で観られた。良い作品ではないか。気持ちの良いジュヴナイル・ムービーである。

Continue reading "映画『魔女の宅急便』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, March 06, 2014

コード・ジェネレータとアメリカン・フットボール

【3月6日特記】 今日、会社の PC が新しくなった。

社内ペーパーレス化を進めるために、ある定例会議で紙資料を撒かないことになり、その代わりに各自 PC を持ち込んで、メールで送られてきた資料を見ながら会議を進めることになったのだが、それに伴って、持ち運ぶには重い PC を使っている者はより軽量の PC に交換してくれることになったわけである。

なんであれ、PC が新しくなるのは嬉しいことである。

しかし、会社が最初に設定してくれるのはごく基本の部分だけであり、細かい設定やカスタマイズは各自ですることになる。これが結構面倒くさい。

メール・アドレスまでは設定してくれているが、メール・クライアントの表示の形式や振り分けルール、署名などは全部設定し直し。プリンタも一から設定。個人の仕事の必要上からインストールしたアプリは自分で入れるし、それ以外にも IME の日本語辞書とか、諸々。

漸く概ね前の PC に近いところまでカスタマイズして、ほっと一息 facebook でも見てみようかと思ったら、これが初めての端末だとロックが掛かるのである。まあ、自分でそういう設定をしたんだから仕方がないのだけれど。

で、これ、どうやって解除するんだっけ? コード・ジェネレータって何だっけ? で、コード・ジェネレータで発行されたテンポラリーのパスコードはどうやって受け取るんだっけ? あれ? メールはいくら待っても届かないし…。

Continue reading "コード・ジェネレータとアメリカン・フットボール"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, March 05, 2014

3/5サイト更新情報

【3月5日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログではなく、併設している私のHPの更新案内です)。

今回も本質的にはいつものことばのエッセイ1編だけなのですが、ブログに書評リストを移したので、ホームページに記載してあった切れたリンクを全部消しました。ホームページの内容は、これから時間を掛けて少しずつ整理して行こうと思っています。

今回の言葉のエッセイは整髪料のネーミングについてです。

というわけで、今回の更新は下記の通り:

Continue reading "3/5サイト更新情報"

| | TrackBack (0)

Sunday, March 02, 2014

まど・みちおさんの詩に改めて驚く

【3月2日特記】 詩人のまど・みちおさんが亡くなった。前から好きだったと言うのではない。名前にかすかに記憶があったという程度だ。

しかし、亡くなってみて、童謡になった彼の作品名を並べると、『ぞうさん』『 一ねんせいになったら』『ふしぎなポケット』『やぎさんゆうびん』など、ああ、これも彼の作品なのかと驚く。

そして、改めてその作品を読んでみると、そのべらぼうな感性に驚くのである。

子供が象さんに対してお鼻が長いのねと呼びかける。すると「そうよ、母さんも長いのよ」と答える──つまり、「これは遺伝的形質である」と言うのである。なんという論理的な答えか!

その究極的に論理的な答えが、「母さんも長い」という、日本語独特の主語・述語の論理的な関係性が破綻した表現形式(つまり、これをそのまま英訳すると、Yes, my mother is also long となって意味を成さない)で返されるのである。

そして、「ぞうさん」と「かあさん」という、響きの上では対句になっているが、意味としては対句をなさないコミカルな組合せ。

このそれぞれのアンバランスのすごさ!

Continue reading "まど・みちおさんの詩に改めて驚く"

| | Comments (2) | TrackBack (1)

Saturday, March 01, 2014

映画『ホビット 竜に奪われた王国』

【3月1日特記】 映画『ホビット 竜に奪われた王国』を観てきた。これまでの『ロード・オブ・ザ・リング』3部作も、『ホビット』の前作も、映画館ではなく DVD であったり WOWOW からの録画であったりはするけれど、一応全部観ているのである(3部作のレビューはここに書いた)。

で、今作も『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく3部作らしく、これがその真ん中の作品なのである。真ん中の作品というのは、途中から始まって途中で終わるわけで、一番書くことがない(笑)

まあ、端から3本観る気の人はなんであれ観るだろうし、そうでない人は観ないだろうし、という作品である。

一緒に観ていた妻が、見終わってすぐに、「途中までは結構熱中して観たけど、竜と戦ってるところで無駄な時間過ごしたね。飽きちゃった」と言っていたが、言い得て妙である。

Continue reading "映画『ホビット 竜に奪われた王国』"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2014 | Main | April 2014 »