自分の顔だけが変な顔
【2月2日特記】 今日、妻が駅前の証明写真ボックスで撮った写真を見て、思わず「変な顔」と言ったのですが、自分でそう言って「あっ」と思いました。
写真に撮ると変な顔になるのは僕だけではなかったのです。
僕が自分の顔写真を見て変な顔だと感じることはよくあります。でも、これは紛れもなく僕であり、誰もが知っている僕の顔なのであって、自分でそれを見て違和感を覚えるのはただただ僕の歪んだ自意識のなせる技である、と観念してきました。
しかし、自分の顔ではない妻の顔写真が変な顔に見えるのです。如何に僕の自意識が歪んでいても、自分以外の像を歪める力はないでしょう。
これは発見でした。今日の大きな収穫でした。
つまり、自分の顔であれ他人の顔であれ、よく知らない顔がまだあるのです。
写真に写っている以上、確かにそんな顔をしていたはずなのです。ある一瞬をある角度から切り取って、ある特定の光を当てるとそんな顔に見えるはずなのです。でも、普段その顔をあまり見たことがない。──だから変な顔に思えるのです。
もちろん、カメラの設定が、普段我々が肉眼で見るものと違うものを写し出してしまうことはあるでしょう。でも、それは日常生活では絶対に見られないような顔ではないはず。
要は馴染みのない顔であったというだけのことなのです。
え? 分からない? そうでしょうね。僕が一体何を一生懸命書いているか分からない人がほとんどだと思います。
僕は自分の顔写真を見るのが好きではありません。でも、だからと言って、それは辛いというほどのことではありません。
でも、自分の顔写真を見て、それを変な顔だと思って、そんな後で、そんな風に思うのは自分の自意識が歪んでいるからなのだ、と自分で思うことは、それは割合辛いことでした。
今日その全ての原因が自分の自意識のせいとは限らないのだと思って、少し心が軽くなりました。まあ、読んでくださった皆さんにはほとんど何のことだか分からない話かもしれませんが(笑)
Comments
私にもそういうところは思い当たります。
ひょっとすると誰も言わないだけで
大小の差こそあれそういう感覚や経験は
あるのではないでしょうか。
証明写真などは特に無表情で写して
いるので没個性的で、ロボットではないのですが
「不気味の谷現象」が生じているのではないでしょうか?
自分の身近な人が無表情である状態は
あまり見ることがありませんので
違和感を感じられたのかも知れません。
:あと、初めてテープに吹き込んだ自分の声が
嫌だなと感じたものでした。
いや、これはまた話がちがうか(笑)。
Posted by: バイロン | Monday, February 03, 2014 09:24