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Sunday, January 12, 2014

カラオケ創世記

【1月12日特記】 先日久しぶりにカラオケに行った際(1/10の記事参照)に、「我々が会社に入った頃のカラオケって辛かったよなあ」という話になった。

カラオケ・ボックスなるものが登場するのは暫く後で、歌うのはカラオケ・バーだった。音源は8トラなどというカセット・テープの親玉みたいなやつだった(カセット自体を知らない若い世代には説明のしようがないかw)

上司に「おい、お前も歌え」と言われて席を立ってステージに行くのだが、画面に歌詞が出るなんて仕組みはまだなく(従って画面自体がないw)、譜面立てに分厚い歌詞の冊子(1ページずつビニール・カバーがかかってた)を載せて、それを見ながら歌う。

で、もうどうしようもないくらいに昔の演歌しか載ってなくて、「俺は一体何を歌えば良いのだろう(いや、一体歌える唄はどれだろう)?」と途方に暮れたものである。

「カラオケは会社に入ってからの初体験だったよな」という話をしていたら、「そうそう、我々学生の頃は宴会で歌うのは春歌・猥歌の類だったよな」と誰かが言い出した。

そうだ! 思い出した。カラオケ・ボックスがなかったのだから、学生同士でカラオケに行くなんてことはなかった。そしてあの頃、確かに酒席でみんなで春歌を合唱した。多くは替え歌だった。

♪ひとつ出たホイのヨサホイのホイ、等の数え唄とか、(『リンゴの唄』の)♪ハイ、リンゴのリの字をチに変えて、とか、♪エイトマンの子供、とか…。

酒席のあり方自体が今とは違うのである。

僕らの世代は今の若い人たちと違って、人生の途中で出てきたものがたくさんある。カラオケも然りである。

ケータイもメールも、いやインターネット自体がなかったのだ。ピザなんか、母親がどこかで買ってきて、「イタリアのお好み焼きやで」と言って食べたのが最初だった。

僕はそういう話を好んで若い人にする。それは、そういうものがなかった時代から生きてきた僕たちが偉いというような話ではない。

君たちが今何も考えずに当たり前に思っているものが、実は技術の進歩や文化の交流などによって「もたらされた」ものなのだ──それを意識してほしい、というのが僕の主旨である。

ものの変わり目を目撃するのは人生の醍醐味であるかもしれない。今は変化が見えにくいが、それでもいろんなものが劇的に変化する瞬間があるはずだ。君たちはそれを見逃さないようにしてほしい。

おじさんは横で気楽にカラオケでも歌っているからw

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Comments

こんにちは。ご無沙汰してます。

カラオケの話題でしたので出てきました。

私が一番初めにカラオケを歌ったのは大学4年生の時、岩崎宏美さんの「ロマンス」でした。もちろん8トラのテープでした。

ちなみに、最近は小林麻美さんは「雨音はショパンの調べ」を歌います。

Posted by: 名古屋のM | Tuesday, January 14, 2014 at 11:18

> 名古屋のMさん

確か僕らは同い年だったと思うのですが、さすが東京の大学生(でしたよね?)は違いますね。

関西では学生時代にカラオケをやったことのある人は当時はほとんどいなかったのではないかと思います。

あれ? 神戸の大学生でしたっけ?(記憶朦朧w)

Posted by: yama_eigh | Wednesday, January 15, 2014 at 23:46

神戸です(キッパリ)長〇と一緒です。

西宮で合コンしたときに、六甲出身のやつがスナックみたいなところを手配していて、その時初めて歌いました。

四国出身の山猿である私には衝撃的過ぎました。

Posted by: 名古屋のM | Friday, January 17, 2014 at 11:30

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