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Sunday, December 22, 2013

『昭和の歌よ、ありがとう』再記

【12月22日特記】 12/10(火)の記事で取り上げた泉谷しげるの『昭和の歌よ、ありがとう』が素晴らしいので、久しぶりに僕の Amazon インスタント・ストアの「カバーの名盤」コーナーに付け加えた。

これは良いアルバムである。あれだけ目立ちたがりの泉谷が、精一杯自分をコントロールして、前面に出すぎずに、まるで誰かのレコード聴きながらハミングしてるみたいに絡んでくる。そのバランスが絶妙なのである。

  1. 黒の舟唄(大竹しのぶ×泉谷しげる)
  2. 涙のかわくまで(カルメン・マキ×泉谷しげる)
  3. ヨイトマケの唄(泉谷しげる×佐々木秀実)
  4. 花~すべての人の心に花を~(手嶌葵×泉谷しげる)
  5. ざんげの値打ちもない(クミコ×泉谷しげる)
  6. 生きてるって言ってみろ(中村 中×泉谷しげる)
  7. 悲しくてやりきれない(森高千里×泉谷しげる)
  8. 胸が痛い(夏木マリ×泉谷しげる)
  9. 夜につまずき(八代亜紀×泉谷しげる)
  10. 見上げてごらん夜の星を(夏川りみ×泉谷しげる)

ともかく聴いてみてほしい。1曲目から仰天である。

大竹しのぶは女優として出だした頃に確か『みかん』というタイトルのシングルを出していた記憶があるのだが、口の悪い友人は「大竹しのぶのみかんは腐ったみかん」と言っていたくらいで、あまり巧いという記憶がない。

しかし、この声の強さ、張りは何だ! この曲にふさわしい強さと色合いで迫ってくる。

2)とか5)とか、選曲もものすごく良い。特に2)をカルメン・マキに歌わせたのはお見事としか言いようがない。

そして、前の記事でも6)を選んだことが秀逸であると書いたが、聴いてみると音の出来としても6)がこのアルバムの白眉である。コーラス・アレンジの素晴らしいこと。友川かずきの原曲を見事に昇華させている。

「あれ、泉谷どこで歌ってんの?」という感じなのも良い。

8)の夏木マリの憂歌団もものすごく嵌っている。

で、9)だけ知らない歌だなと思ったら、これは32年前に泉谷しげるがビートたけしのために書いた曲だとか(詞はビートたけし自身)。

悪いけど、この曲が一番見劣り(聴き劣り?)している。いや、そんなに悪い曲ではないのだけれど、実際あまり流行りもしなかった曲だし、やっぱりこれだけの名曲揃いの中に入ってしまうとちょっと辛い感じはある(笑)

最後の10)は、夏川りみの声が良くて心地良いのだが、泉谷にしては甘い曲を選んだものだ。僕としてはちょっとだけ残念である。

いずれにしても、ほとんど(笑)捨てる曲がない。カバー・バージョン・マニアの僕としては久々に大満足な CD であった。

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