最近の CD から2枚
【12月10日特記】 TSUTAYA DISCAS から楽しみにしていた CD が2枚届いた。TUTAYA から取り寄せたのに Amazon のバナーを貼るのも気が引けるが、まあ、説明としてはこれが一番わかり易いので載せておく。
1枚は泉谷しげるの『昭和の歌よ、ありがとう』。
若い人にとっては泉谷しげるなんて言っても変なオヤジ程度の印象かも知れないが、僕らの世代にとっては、最初に立ち現れた泉谷は俳優でもタレントでもなく、反骨のフォーク・シンガーだった。反体制のシンガー・ソングライターだった。
「反体制派」などとは言わない。泉谷しげるは「派」とか「系」とかいう言葉で決して括れる存在ではない。
このアルバムの面白さは、
- そんな泉谷が
- 昭和の懐メロを
- 曲ごとに違う女性(時々男性)歌手とデュエット
しているという、昔の泉谷からしたら考えられないミスマッチでありながら、昔の泉谷のパワーとセンスを微妙に継承しているところなのである。
選曲も良い。結構意表を突いた人選だが聴いてみると意外に良い。アレンジも悪くない。そして、とりわけ光っているのが中村中とデュエットしている『生きてるって言ってみろ』だ。こんな歌みんな知ってる?
他の歌がほとんど歌謡曲のヒット曲なのに、これは友川かずきのデビュー曲である。東北から東京に出てきて、飯場で働いてドヤ街で暮らしながら歌を歌い始めた、これまた強烈な、最後の世代のフォーク・シンガーである。
こういうのを選んでくるところがまことに泉谷である。
その泉谷が今年は『紅白歌合戦』に出るという。僕はひょっとしてこのアルバムが評価されて選ばれたのかと思ったら、NHK 自身は泉谷が東日本大震災のチャリティで「お前ら、寄付しろ!」と叫び回ったことに言及していた。
NHKの皆さんよ、そんなものを今ごろ評価したのかい。それって昔からの泉谷じゃないか、とちょっと呆れた。
さて、もう1枚は JiLL-Decoy association の『ジルデコ5』である。
結構キャリアの長いグループなのだけれど、僕は全く、存在さえ知らなかった。
このアルバムが日本レコード大賞の優秀アルバム賞に選ばれたと聞いて視聴してみたら、なかなか良いではないか。
少しジャズっぽいが、難しくならず、気取らず、親しみやすい。
the Indigo みたいな感じだと思った。the Indigo もあまり売れたバンドではないので例えになっていないかもしれないが、いずれも女性ボーカルで、ポップで、センスの良いバンドである。
どちらのアルバムもまだちゃんと聴いていない。ちょっと Amazon で試聴してみただけ。あ、そうか、Amazon で試聴したから Amazon のバナーで良いのか(笑)
ひと通りちゃんと聴いたらまたここに何か書くかもしれないし、ここではなく別のところにアップするかもしれないし、何も書かないかもしれない。
ま、気になるなら Amazon で試聴してみてください(笑)
Comments