ココログ・アプリのアップデートに思う
【11月27日特記】 「ココログ for iPhone」のアップデートがあった。変更内容を読むと「ソースコードの全面的書き直し」とある。大胆なことをする。ちょっと感心した。
却々こういう発想には辿り着かないものだ。我々はついつい今まで作り上げたものにしがみついて、そこに積み上げて行ってしまう。
今回如何なる必要性があってソースコードを全面的に書き換えたのかは知らない。「変更点」欄に「twitter API 1.1 に対応」とあるから、あるいはそのためだったのかもしれないし、それ以外の目的が何かあったのかもしれない。
いずれにしても、「1回チャラにして」という選択は多少勇気の要ることだが、時に断行する意味があることである。
人間も同じように1回チャラにできたら良いのだが、そうは行かない。人は過去に自分が培ったり犯したりしたことの上に次の何かを重ねて置くしかないのである。
そして、自分がそういう存在であるために、時として一からやり直すことに思い至らないのである。
ひょっとしたら作業としては意外に大したことでなかったのかもしれないが、いずれにしても今回 Nifty がそういう決断をしたことに好感を覚えてしまう。
おかげでログイン情報を再設定しなければならなくなったが、なあに、そんなことはアップデートの際には割合よくあることである。
アプリのアップデートを人生に重ね読みしてしまったせいか、なんだか妙に感慨深いのであった。
この文章は早速このアプリで上げてみる。
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