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Sunday, August 11, 2013

随想:自分らしさ

【8月11日更新】 「自分らしさを忘れずに」というのはある種のモットーとしてよく語られるフレーズである。また、それは僕の後半生のモットーでもある。

ただ、最近若い人がよくそんなことを口にするのを聞いていると少し違うように感じることがある。

雑音に惑わされずに思う通りに生きて行けば自然に自分らしい生き方ができる、というようなものではないと僕は感じているのである。

この局面にあって自分は何をすること求められているのか、今この場で何を選択することが自分らしいことだと自分で規定するのか──そういうことを呻吟しながら選びとって行くことが僕にとっての自分らしさである。

そう、自分らしさはなめらかでスムーズなものではなく、苦悩に満ちて重苦しいものなのである。

若い人たちに言いたいのは、世界は君たちが思うほど単純で希望に満ちたものではない、ということである。にも関わらず、長く生きていれば生きているほど、その苦しい人生を生きることが楽になってくる。

自分らしさを生きるとは、本当に少しずつその境地に達することを言うのではないだろうか。

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