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Monday, May 27, 2013

無題

【5月27日特記】 橋下氏は結局発言を撤回して謝罪したらしいが、どうも僕にはよく解らない。

世の中にはいろんな考えの人がいるということは分かっているし、皆が自由に自分の思いを語れるのは世界が健全である証拠であるとも思っている。一方で、さはさりとて「その考え方はどうなんだ?」と思うことも確かにある。

ただ、今回思ったのは、語られているイシューの妥当性ではなく、そこにたどり着くもっともっと前の段階の問題、彼の言語感覚のおかしさなのである。

従軍慰安婦が必要だと言ったのは「自分が必要だ」という意味ではなく、「戦時においては、世界各国の軍が必要としていた」という意味だ、と弁解しているのだが、どうもその論理展開が腑に落ちない。

誰が必要であったのであれ、「必要だ」と言ってしまった瞬間に、それは自分がその必要性を容認したことになるのではないだろうか?

誰かが誰かを殺したとする。そして、「彼がその男を殺すことは必要だった」などと言うと、「君は殺人を容認するのか?」と突っ込まれて当然である。

「いやいや、ここまで虐げられて追い込まれた状況では…」などと弁解してみても、「だからと言って殺人を認めるのか?」と言われると返す言葉がなくなるのが常人ではないだろうか?

それを彼は平然と、「いや、僕が必要だったのではなく、殺人犯が必要だったという意味です」と言っているようなものだと思えてならないのである。

どんなことであれ、周辺事情に対して多少同情的な面がある場合がある。彼が言いたかったのも多分そういうニュアンスなのかなと想像はできる。しかし、その一方で、公の場でそんなことを言うと決して通らないことがある。うっかり口にするとえらいことになることがある。

そういう状況が読めない人が国内政治や外交に関わるのはとても危ない気がする。

もうひとつの例も同様である。喩え話にしてしまうのはある意味危険ではあることは承知の上で、彼の発言を聞いてふと思ったことを書いてみる。

例えば、僕が営業マンで、ある取引先企業の担当になって挨拶に行ったとする。そこに先方の部長が出てきて、いきなり僕にこう言ったとする。

「君、フーゾク行ってる? たまに行ったほうが良いよ」

もちろんこんな会話で和むこともないとは言えない。しかし、初対面である。酒席ではなく応接室である。密室の会話ではなく、上司や女子社員にもすぐに伝わってしまう会話である。

いつもフランクなら良いというものではない。こういう場でこういうことを言うと面倒なことになるかもと、一般の人はそう思うはずである。

そう思わない人が国内政治や外交に関わるのはとても危ない気がする。こういう言語感覚の持ち主が国内政治や外交に関わるのはとても危ない気がする。

彼の「政策」を支持する人も含めて、多くの人が多かれ少なかれこんな風に感じたのではないかと僕は思うのであるが、違うだろうか?

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Comments

会見では慰安婦制度についての質問にはっきりと「当時は必要だったと思いますよ」と回答しているので、誤報だというなら「軍は必要だと考えていたと思います、僕が必要だと考えているのではなくて」まで言わないとわからないと思います。
意図はともかく、日本人全体の女性観や歴史認識についても疑義を抱かせる、国益を損なう発言だったと思います。

Posted by: にか | Wednesday, May 29, 2013 18:08

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