体温計をめぐる考察と究明
【3月31日更新】 生まれて初めて体温計の電池を換えた。今までこれが電池で動いているとは夢にも思わなかった。
いや、もちろん頭で考えたら電池で動いていることは解る。昔の水銀体温計ならいざしらず、名前からして電子体温計である。
仮に「電子体温計」という名前でなかったとしても、これがどこかで電気を必要とする機器であるということは、ちょっと考えれば想像がつく。仮にそれが電気ではない別のメカニズムで体温を測っているのだとしても、最後に液晶に文字を表示するためにはやっぱり電気が必要であることぐらいは理解できる。
なのにどうして「まさか電池で動いていたとは!」と驚いたのだろう?
それは長い人生で今まで一度たりとも体温計の電池を交換したことがなかったからである。つまりは、電池が切れるまで使ったことがなかった(壊れるか失くすかしてた、あるいはいまだに使い続けている)ということなんだろう。
液晶に電池切れのイラストが出て、「えっ」と思った。で、よく見ると小さなネジの頭が見える。ネジを外すと果たして電池が2個も入っているではないか!
しかも、こんな小さな電池は見たことがない。
ボタン電池で一番ポピュラーなのは LR44 だろう。いろんなものに使われている。そして、一部のプレート型の時計などには LR44 よりひとまわり大きくて平べったい CR2032 が使われている。
しかし、体温計の中から出てきたのは LR44 よりはるかに小さい、表面に刻まれた文字が読めないくらい小さい LR41 である。一度も買ったことがない。
いや、今日ヨドバシで見たら補聴器にも使われているようなので、母の補聴器用に多分買ったことはあるはずだ。しかし、すっかり忘れていた。少なくともそれ以外では買ったことがない。
それが一度も体温計の電池を換えたことがないことの証拠であり、電池を換えたことがなかったことが電池で動いているとは思わなかった背景である。
それだけのことで、だからどうということはない。
ちなみに、思えば以前は風邪を引いた時ぐらいしか体温計は使わなかったのだが、妻が大病を患ってからほぼ毎日測るようになった。それが電池が切れた原因である。
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