ブラックCASカードのスパム
【2月28日特記】 最近、会社のアドレス宛にブラックCASカードを売り込むスパムメールが山ほど舞い込んで来ます。これには驚く、と言うか、不思議で仕方がありません。
このブログの記事でも時々触れていますし、プロファイル欄にも書いていますが、僕は民放に務めています。もっと言えば地上波テレビ局に勤務しています(ラジオ局を兼営しているかどうかは、この際ポイントではないのでネグっておきます)。
そのテレビ局にこういうメールを送りつけて、一体どれほどの効果があるのでしょう?
局のドメイン名(メールアドレスの@以降の部分)はホームページでも見ればすぐに判ります。そこに当てずっぽうのアカウント名(メールアドレスの@より前の部分)を書いて送りつけたものが、たまたま当たって僕のところまで届いているのだと思います。
ただし、最近のメールサーバはいろんな機能を付加して賢くなってますので、実際にはそういうスパムは未然にカットされて、僕の手許には届きません。ただ、どのメールがカットされたかという一覧は毎日見ている(見ておかなければ、万一間違ってカットされたメールがあった時に発見できない)ので、どれほど多くの数が届いているかは分かっています。
これがまた半端じゃない数なんです。
B-CASカードやブラックCASカードについては、皆さんよくご存知かと思うのですが、念のために説明しておくと、B-CASカードはテレビを買うとついて来る、テレビ本体に差し込むカードです。これを差し込まないとテレビは映りません。
で、このカードの機能を使って、有料チャンネルがタダで見られたり、録画したものを無制限にダビングしたりできないようにしているわけです。
そして、ブラックCASカードというのは、このカードに違法の細工を施して、有料放送が無料で見られるようにしたものです。
さて、ここから本題です。
そんな闇カードの宣伝を民放勤務者に送りつけて、買ってくれると思っているのでしょうか?
広告モデルか有料放送かという違いはあれ、僕らは同業者です。「さすがに俺がこんなカードでインチキしたらいかんわなあ」と思うのが尋常な神経というものではないでしょうか?
仮にそういうものを使ってタダで見ようと考えるさもしい社員がいたとして、それでも会社宛にメールを送りつけて来た相手からは買わんでしょう?
あるいは、僕らはテレビが売れるたびに、カード1枚につきいくらという分担金を取られています。「くそっ、忌々しい。ええい、この際腹いせにブラックCASを使ってやるぞ!」と考える社員がいるとでも考えているのでしょうか? そんなバカな。
それに、局の中にはB-CAS社と直接接点を持って、そういう担務についている社員もいます。こんなスパムメールを送りつけて、B-CAS社に通報される危険性が高いとは考えないのでしょうか?
あるいは、僕らは有料チャンネルの会社に対して、「我々は苦労してスポンサーにセールスしてるのに、あいつら視聴者から直接金取りやがって。ええい、この際腹いせにブラックCASを使ってやるぞ!」と考える社員がいるとでも考えているのでしょうか?
さすがに、それは読み過ぎですかね。
まあ、僕は昔からよく読み過ぎだと言われてますし、それが僕の売りではないかと思ってしまっているもんですから、どうしてもそんな想像をしてしまいます(笑)
しかし、どう考えても彼らが地上波の社員にこういうスパムを送りつける意図が解らないのです。
どなたか想像のつく方がおられたら教えて下さい。
Comments
門外漢なので、アレなんですけど。
そういうメールって
ドメイン名もランダムにコンピューターが組み合わせている
あるいは
ドメイン名が一覧になったようなものを売買している
のではないでしょうか。
そして、その中から「このドメイン名はこういう企業だから省こう」というような手間をかけたくないので
内容にかかわらず一斉送信している、というような。
送りつけているというような意図はないような。
ただ、そこには無神経さだけがある、みたいな。
ほんと素人のあてずっぽうで、すみません(;´Д`A ```
Posted by: リリカ | Thursday, February 28, 2013 21:15
> リリカさん
いや、多分おっしゃるとおりなんですよ。わざわざヤバイ企業だから省こうというような手間をかけていない。
僕もうすうすそうなんだろうなあとは思いながら上の文章を書いてました。ただ、それにしても数が多すぎるんですよね。それ以外のスパムはほとんど来てないのに…。
Posted by: yama_eigh | Thursday, February 28, 2013 21:30