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Tuesday, January 01, 2013

WOWOW『ダブル・フェイス 偽装警察編』

【1月1日特記】 大晦日に漸く録画しておいた『ダブル・フェイス 偽装警察編』を観た(前編である『ダブル・フェイス 潜入捜査編』の記事はここ)

地上波(TBS系列)では多くの地域でこの正月に両編とも放送があるし、恐らく WOWOW でももう一度かかるだろうから、興味のある方はご覧になれば良い。香港映画『インファナル・アフェア』のリメイクで、原作は知らないのだが、よくできたドラマである。

で、暴力団の組織に潜入している警察官の西島秀俊と、警察官でありながら暴力団に内通している香川照之が、お互い誰が「狗(いぬ)」なのか分からないまま死力を尽くして闘う前編に続いて、この後編ではお互いの正体を突き止めた上での対決になる。

前編ではあまり感じなかった「日本の警察ならそんなことありえない」とか「ちょっとその進行には無理があるのでは?」とかいうストーリー上の綻びが、この後編では少し目立ってくる。どうしてもそういうことが気になってしまうという人は見ないほうが良いかもしれない。

ただ、細部に目を瞑れば、これはかなり面白い。そして、最後のパートの展開がちょっと意外である。いや、誰にも想像がつかない奇想天外な方向に行ってしまうというのではない。

これが原作通りだったのかどうかは知らないのだが、日本人なら「あら? あんなに苦労して積み重ねてきた設定を、こんなにバッサリちょん切ってしまうの?」という感じ。ネタバレになってはいけないのでこれ以上書けないが、いやあ、香港人は「男の子」だなあという展開である。

で、その後ああいう皮肉な感じに落とし込むのも見事な発想。

改めていろんな場面を振り返ると、どこまで原作に忠実なのかは定かでないが、いろんな細かいことがきっちりと最後に向かって結び付けられた、つまり、布石が布石としてちゃんと機能した台本であることが解る。後編も脚本は羽原大介、演出は羽住英一郎である。

主演2人の好演もあるが、最初から最後までトーンがきっちり維持されて、好感を覚えるドラマだった。TBS と WOWOW の意欲的なコラボレーションである。またこういうのをやってほしい。

ちなみに、前編がどう見てもストーリーの途中で終わって「後編は WOWOW で」と出たのには驚いたし、実際に WOWOW と契約していない視聴者から苦情が相次いだのも事実であるようだが、WOWOW での後編の放送の後、TBS でも後編を放送するとの発表があった。

考えて見れば当たり前だ。有料放送でしか続きを見られないという形で終わってしまえるはずがない。とは言え、WOWOW の放送前にそれを言うわけには行かない。初めからそういう約束だったのだろう。すっかり騙されてしまった(笑)

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