続・ついに手に入れた
【1月28日特記】 「届いたらまた書く」と書いたからおんなじリンク張ってまた書くわけだが、これは書くだけの意味があるぞ。
TSUTAYA DISCAS から中山恵美子のベスト・アルバム『エミコの長いつきあい ~シングル・コレクション』が届いたのである。これ、1曲目にラジオ番組『エミコの長いつきあい』のジングルが入っていて、涙ちょちょぎれるぞ。
なんで聴いていたのかあまり記憶はない。そんなに熱狂するような番組ではなかったように思う。多分聴きたい番組の前か後ろで放送してた番組で、その流れで聴いていたと思う。
ただ、前にも書いた、この番組のレギュラー・コーナーのテーマソングだったハーブ・オオタの『ソング・フォー・アンナ(天使のセレナーデ)』と、この番組自体のテーマソングであるこの曲は強烈に心に残っている。
山野楽器なんか東京に行かないとなかった(多分)時代に、この山野楽器というスポンサー名が入ったフレーズは最後までしっかり耳に残っている。そして、前にも書いたが原曲はここで終わりではない。番組のジングルだけここにコーラスを付けて、ここにケーデンスを持って来ているのである。
で、中山恵美子(番組の中ではエミコ)についてはこの曲しか知らなかったし、一風堂の見岳章と結婚して引退したなどという彼女のその後についてもリアルタイムでは全く知らなかったのだが、取り寄せて全曲聴いてみるとこれは捨てたもんじゃない。
『長いつきあい』のような、オーソドックスで親しみやすい綺麗なメロディもあるが、工夫を凝らした結構意欲作と呼ぶべき作品が多いのである。誰が曲を書いて誰がプロデュースしていたのか、ものすごく気になるところである。
もちろん、凡庸なムード歌謡みたいな作品も入っているが、時代の先端を行く、と言うか、異端を目指したとでも言うか、ともかくいろんな音楽の要素を果敢にミックスして、意表をついて変化に富んだ個性的な作品が多い。僕はこの中から5曲を選んで自分の Network Walkman に落とした。
これを聴くと、彼女があまり売れなかった理由がよく解る。凡庸なムード歌謡みたいな作品は凡庸すぎたし、そうでない作品は先端を行き過ぎていて大衆には受け入れられなかったのである。そんな中で『長いつきあい』が一番分かりやすく親しみやすい作品だった。
しかし、その『長いつきあい』のB面だった『ちょっと違うんだなァ』や、1曲前のシングルだった『はだしのヨコハマ』などは、今聴いても先端を行っている感じがして、今の時代にあっても聴くに値する名曲だと思う。
いやあ、このアルバムと出会えたのは大ヒットだった。
Comments