Kindle Fire HD 使用実感 その1
【1月7日特記】 Kindle Fire HD が手許に届いてから間もなく3週間。そろそろその使用感についての記事を書いておくことにする。
まず、このことは知っている人が多いのでわざわざ書くまでもないかもしれないが、一応特筆すべきこととして、Kindle は Amazon で注文した人の Amazon アカウントが設定された状態で送られてくる。
アカウントの設定が難しいわけでも時間がかかるわけでもないので、僕としては別にどうってことはないのだが、なるほど、こういう商売の仕方なのか、とちょっと感心はした。
で、当然のことながら Amazon アプリはプリインストールされている。だからすぐに電子本が買える。買えるが、これがクラウドに入ったのか自分の機械に入ったのか、その辺は少し解りにくい。
さて、この話の流れで書くと、アプリについて言うとやはり数が少ない。これが今のところ最大の弱点ではないかな?
iPhone / iPad とは比べるべくもないし、Android のタブレットの現状はよく知らないのだが、多分それよりも少ないのだろう(一応 Kindle も Android 系の OS とのことだが、Amazon が独自の手を入れているらしい)。
だから、ああ、このアプリはないのか!とがっくりすることもある。
それから、プリインストールされている専用ブラウザの Silk が今イチ。決して落ちたりフリーズしたりするわけではないのだが、どうもデザインにしても機能にしてもあまりイケてない感じがする。レンダリングも決して速いとは言い難い。
アプリ・ストアに Chrome と書いたものがあって、これが Kindle 用の Chrome そのものであるのか、あるいは単に PC 上の Chrome とブックマークなどを同期するだけのものなのか分からなかったのだが、とりあえず落としてみようと思って、その前にレビューを読んだら、「Kindle で使えないもの売るなよ、バカヤロー」みたいなことが書いてあってびっくり。
なるほど、あくまで「Android 系」なのでこういうことが起きるのか。これはちょっとツライ。注意を要するが、どうやって注意すべきかが実はよく解らない。
ただ、僕はあくまで電子書籍リーダーとしてこのデバイスを買ったので、そういう意味では不満はない。リーダーとしては動作も軽く非常に速いので、新聞と本を Kindle で読む生活はとても快適である。これで生活が変わったと言っても良い。もちろん iPhone の Kindle アプリとも自動で同期してくれている。
しかし、もしもリーダー以上の、PC の本格的な代用品みたいな使い方を期待するのであれば、Kindle ではなく他のものを買ったほうが良いかもしれない。
ただ僕としては、(僕の Kindle は WiFi にしか繋がらないのだけれど)最近は WiFi ポイントも増えてきたし、とにかく手軽なので、これを PC の代わりに出張に持って行っても良いなあと考えている。
書き忘れたが、メールは簡単に設定できる。そして、Kindle.com というドメインのメール・アカウントが1つ割り当てられる。てっきりごく普通のメールアドレスだと思っていたのだが、さにあらず。
このアカウント宛にファイルを添付したメールを送ると、自動的にその添付ファイルが Kindle 内に取り込まれるのである。そして、このアカウントはそれしかできない、それ専用のアカウントである。
うーん、この仕組は要らんかな。別に普通のメール・アドレスに送って自分で保存すれば良いだけのことだし、ケーブルで PC に繋げば単純に新たなドライブとして認識されるわけだし…。
とは言え、全体としては非常に満足である。電子書籍はまだ多いとは言えないが、そのうちどんどん増えてくるだろうし。
一時は iPad を買おうかとも思ったのだが、iPhone との重複感があり、もったいない気がしてやめた。それは正解だったと思う。
電子書籍リーダーとしての使い道にまず価値を感じられるのであれば、このデバイスを買うのは正解ではないかなと思う。
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