パスケースを忘れた？

【12月11日更新】 facebook に「パスケースを忘れて」という書き出しで文章を認めている人がいて、僕はそれを読んでてっきり「でも、定期券は鞄の底にあった」みたいなオチなのかと思って読み進んだら、駅の自動販売機で乗車券を買う話で、結局パスケースと一緒にパスも忘れたのだということが分かって驚いた。

パスケースと一緒にパスも忘れたのであれば、僕ならまずそういう書き方はしない。「ケース」はこの際重要ではないからだ。僕なら「パスを」、いや、僕は日常的に「パス」という言葉を使わないので、「定期券を」と書くだろう。

「なんでー、フツーはパスはパスケースに入っているから、パスケース忘れたら自動的にパスも忘れたんじゃん？」と言われれば確かにそうなのだが、ケースを忘れたことに意味はなくて、パスを忘れたから切符を買う羽目になって、いろいろ facebook に書きたいような事態に遭遇したのである。

僕の文章感覚からすれば、ここで敢えて「ケースを忘れた」と書くのは、「実は中味は忘れてなかった」という引掛け以外にはありえないと深読みしてしまうのである。

いやあ、世の中、本当にいろんな感覚の人がいる。

いや、逆に僕がそう思われているのかもしれない。

世の中いろいろである。