Play Log File on my Walkman #79
【12月10日特記】 時々披露している僕の Network Walkman でのプレイログ。今回も10曲切り取って紹介する。
- 夢で逢いましょう(坂本スミ子)
- 鼻毛ボー(ジョンジョリーナ・アリー)
- チョコレイト・ディスコ(Perfume)
- モニカ(吉川晃司)
- ずっと好きだった(斉藤和義)
- 機関車(小坂忠)
- 別れ模様(荒木一郎)
- ダンスはうまく踊れない(石川セリ)
- 大切な言葉は一つ「まだ君が好き」(The Beatniks)
- ここに幸あり(大津美子)
今回は最初と最後がとても古い曲。
1)はしかし、改めて聴くと「この綺麗な声、誰だっけ?」という感じ。なんと坂本のおスミさんなのである。1961年にスタートしたNHKの音楽バラエティ。音楽監督は中村八大で、この曲も確かそうだったと思う。このアレンジは完全にジャズである。
2)は今となっては「ああ、そんな歌あったなあ」と笑けてくる。2008年。アンジェリーナ・ジョリーをもじったこの歌手が何者であったのか、結局のところ知らないままだ。馬鹿馬鹿しい歌詞の割には聴いていて心地良いメロティとアレンジ。そして、1回聴くと何日間か脳内を駆け巡る強さがある(笑)
3)心地良いと言えば、このグループも心地良い。聴けば聴くほど身体に馴染んでくる感じ。一見中田ヤスタカの手腕だけで持っているグループのように見えるが、どっこい彼女らの表現力も侮れない。これも1回聴くと脳内で繰り返すタイプの曲だ。
4)今でもカッコいいオッサンだけど、デビュー当時の吉川晃司は相当カッコ良かった。大森一樹が撮ったデビュー映画『すかんぴんウォーク』では、確か泳いで登場したのではなかったか(笑) この歌も大ヒットした。その年の新入社員がカラオケでこの歌を演って、「歌って踊れる営業マン」と自称していたが、なんの、こんなにカッコよく歌って踊れるのは吉川晃司を措いて他にはいない。作曲は NOBODY である。
5)は反原発の替え歌のほうが有名になってしまった感もあるが、いずれにしても斉藤和義の代表曲と言って良いのではないか。分かりやすく、憶えやすく、歌いやすい──これ、良質のポップスの3原則である。
6)は日本歌謡史における名曲中の名曲だと思う。フォージョー・ハーフ(「四畳半」の英訳)を解散してソロになった小坂忠が、細野晴臣のプロデュースで作ったアルバム『HORO』に収められていた。小坂忠のゴスペルへの萌芽がはっきり感じられる曲である。
7)これは荒木一郎のレパートリーの中でも特に荒木一郎らしい作品。特に詞がそうである。恋人と諍いになって警察を呼ばれてうんざりする話。「銀の鎖に繋がれる」という下りは、特に荒木本人が逮捕されたことを思い出して、何とも言えない気分になる。いずれにしても、日本におけるシンガー・ソングライターの走りである。とても良い曲を書く。
8)石川セリといえば、僕は『八月の濡れた砂』のほうが遥かに印象深いのだが、こっちの曲を思い出す人もいるだろう。1977年のヒット。結婚する前の現在の夫・井上陽水が石川セリにプレゼントした曲だと言われている。陽水の曲の中ではそれほど目立つ作品でもない。ただ、石川セリのムードには合っていたかも。
9)は鈴木慶一と高橋幸宏のユニット。この曲は1987年の2枚目のアルバム『EXITENTIALIST A GO GO』に入っていたもの。K1さんとユキヒロの個性がうまく絡み合った秀作。このアルバムでは『ちょっとツラインダ』も佳曲。
さて、10)は長らく僕にとっては大昔の懐メロでしかなかった。それが生まれて初めての海外旅行でハワイに行った時に、現地人の観光ガイドか何かのオッサンがウクレレ弾いてこの曲を歌っていたのである。そこで僕はこの曲のメロディの美しさを再発見したのである。そしてこれが、昔のヒット曲の中から今に通じるものを発掘して行こうと、僕に決意させた思い出の曲となったのである。
今回は以上。
Comments