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Wednesday, October 10, 2012

嘆きのボイン

【10月10日特記】 昨日(プレイログの記事にも書いた通り)、月亭可朝の『嘆きのボイン』を聴いてちょっとドキッとしたことがある。たかがコミック・ソングなのだが、その歌詞について深く考えてしまったのである。

それは何故ボイン(おっぱい)は女の人にだけあるかを解説している下りである。

月亭可朝によると(歌詞そのままではないが)、

嫌なことがあった時に、男であれば酒を飲んで発散するが、女の人はそれができないで鬱屈を胸に溜め込むことになる。それが積もり積もってボインになる。

──と言うのである。

すごい!と思った。いや、皆さんは、すごい!と思いませんか?

ここには可朝の個人的な感覚も含まれているとは思うのだが、やっぱり背景にあるのはその時代に主流だったものの考え方である。

つまり、女は酒が飲めないものだ、とか、女は酒を飲んで憂さを晴らしたりしないものだ、とか、女はうじうじと悩みを溜め込むものだ、とか。

今そんなことを言うと、苦情の電話やメールがどんどん寄せられるかどうか以前に、ほとんど説得力を欠いた言説にしか思えないという問題がある。

もちろん当時から酒を飲む女性はいたし、酒飲んでストレスを解放している女性もいたし、やたらと不満を溜め込まない女性もいたはずで、そして、そういう女性が必ずしも白眼視されていたわけでもないと僕は思うのだけれど、でも、この時代の中でそういう説明をすると、そこには何となくの説得力があったのである。

ひとことで言って、そういう時代だったのである。

そして、そこまで考えてはたと気づいたのだが、それは裏返せば、酒を飲めないような男はまるで女みたいな弱っちい存在で、憂さ晴らしもできずうじうじした情けない奴だ、ということになる。

ああ、僕はそういう時代を生き抜いてきたのかと、今さらながら感慨が深いのである。

それが良いとか悪いとか、正しいとか間違っているとか言っているのではない。酒の飲めない僕が今頃になって恨みごとを言っているのでもない。ただただ遥かに思いを馳せてみて、すごい時代だったのだと改めて感慨深いのである。

そうか、そうだったのだ。そういう時代だったから、♪ボインはお父ちゃんのもんと違うんやでぇ、という歌詞になるのである。おっぱいが(本人以外の)誰かのものであるという発想自体が、今では少し笑えるような気がする。

もちろん、これはコミック・ソングなので笑えて良いのであるが(笑)

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