ウィルスバスター・バスター
【9月28日特記】 僕はもうずっと使っているウィルス対策アプリなのだが、ウィルスバスターのことをボロカスに貶す人は割合少なくない。
しかし、今となっては前に使っていたウィルス対策アプリが何であったか思い出せないくらい、ずっと長い間このアプリを使ってきた僕に言わせれば、ウィルスバスターは確かに一時期ひどいこともあったが、その後の改良を経て一気に使いやすくなり、クラウド化して以降は本当に軽くて、また精度も申し分のないソフトになったと思っている。
人は一度使ってみて悪印象を持つと、それがこびりついてしまって却々認識を改められないものである。で、その悪印象に基づいて悪し様に言っている人たちは、僕のようにずっとウィルスバスターを使い続けている人かと言えば実はそうではなくて、今ではもう長らくウィルスバスターに触れたこともない人である可能性が高いのである。
人は自分が使っていないものを正当に評価することはできない。
だから、かつての経験に基づいて「あんなもの」と切り捨てている人がいてもあまり気にすることはないのである。
と言いながら、先月公開されたアップデート後はひどいことになっている。これではまるでウィルスバスターの暗黒時代に逆戻りしたような重さである。起動して暫くは何も立ち上がってくれない。マウスも言うことを聞かない。クリックしても反応がない。
仕方なく、「コンピュータの起動時に危険な脅威を削除する」設定から「コンピュータの起動時に検出された脅威について、起動後に対処する」設定に変えた。もちろん設定としては前者がデフォルトであり推奨設定であり、そちらのほうが安心であるのは間違いないが、PC を立ち上げてからこんなにも動かないのではたまらない。
一方で、起動と同時にやっつけておかなければ危ないほどのマルウェアに襲われる危険性はそんなに高くないはずなので、そこを割りきって起動時間の短縮を取ることにした。そこはトレードオフの関係にあるのであり、どちらを採るかは要は自己責任なのである。
そう、日本で PC が普及し始めてそろそろ20年、あらゆるものが便利になったような気がするが、それは裏返せばほとんどのものが自己責任になったということである。
どの対策アプリを選ぶかは自己責任。どういう設定にするのかも自己責任。「誰かがそう書いていたから」なんて言っても意味がないのである。
というわけで、納得してこのアプリを使い続けているのであるが、しかし、今回ばかりはかなり深刻である。設定を変えてもなお、起動後暫く何も言うことを聞いてくれずに固まっている時間が長いのである。
次のアップデートで改善することを祈るのみである。
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