Play Log File on my Walkman #76
【9月23日特記】 時々ここで披露している、僕の Network Walkman でのプレイログ。今回も10曲。
- ガンダーラ(Godiego)
- 青い麦(伊丹幸雄)
- 愛の旅路を(内山田洋とクール・ファイブ)
- スローバラード(RCサクセション)
- 硝子坂(高田みづえ)
- 少年の木造ランプ(マザー・グース)
- How Do I Survive?(Superfly)
- シャイニン・オン 君が哀しい(LOOK)
- いとしのエリー(サザンオールスターズ)
- Missing(久保田利伸)
1)はいきなりの名曲。何の説明の必要もないだろう。Godiego 最初の大ヒットだったと思うのだが、Godiego の最高傑作だったと僕は思っている。それは何と言ってもこの転調で、僕のホームページでの「転調名曲選」にも入れている。
2)については、この上ずった声は好きではないのだが、シンプルな歌謡ポップスで、聴けば聴くほどなんか馴染んでくる。1972年。この人はこれ以外にはほとんど流行らなかったね。ひょっとして記憶に残っていないだけかもしれないが。
3)は内山田洋とクール・ファイブの歌の中で一番好き。カラオケでも100回くらい歌った。詞が切ない。曲が泣ける。前川清が吠える。
RCサクセションのナンバーでは、実は僕はこの4)が一番好き。何の説明もないのに、主人公がどんなファッションをしてどんな職業をしているのかが何となく分かる(間違いなく学生ではない)。当時のアルバムの帯にも宣伝文句として書いてあったけど、バックはタワー・オブ・パワーである。
清志郎の名唱と相俟って沁みてくる、泣けてくる、叫びたくなってくる。
5)は後に若島津夫人となった高田みづえ最大のヒット。1977年。誰の作曲だったか忘れていたのだが、聴いているうちにこれは宇崎竜童に違いないと確信した。山口百恵の一連の作品でもそうだが、この「和」の感じなのにどこかバタ臭い曲想は宇崎竜童ならではである。
しかし、それにしても、当時の歌謡曲の中でも、ボーカルがここまで前面に出たミックスは珍しいのではないかな。
6)マザー・グースは金沢出身の女性3人のグループ。70年代後半にアルバムを2作出しており、2枚目のアルバムのジャケット・デザインをユーミンが手がけたことだけが有名になって、ほとんど注目を浴びることなく消えてしまった(アルバムは当然廃盤)。
僕は当時からものすごく好きで、最初はレコードで持っていて、後にCD化された時にCDに買い替え、それから擦り切れるぐらい聴いている(CDだから擦り切れはしないけどw)。
ウェストコースト風のやや洒落たものから、華麗な転調をあしらった意欲的なフォーク・ロック、そしてブルース・フレーバーの入ったサザン・ロック風のものまで、非常にレパートリーの広いグループである。それはメンバーが3人とも作曲するからだろう。曲作りのセンスも抜群だが、コーラスワークも美しい。
この6)は伸び伸びとした、聴き応えのあるバラードである。
7)はもう出だし聴いたらストーンズ以外の何でもない。そして、Superfly のあの強烈な高音。ドラムスのリム・ショットと途中から入ってくるスライド・ギター。ま、歌詞の大部分が英語であるということもあるけど、とても日本の作品とは思えない。うねってるよね。2008年のヒット。
8)もまた1)と同様、僕の「転調名曲選」に入れている。これまた圧倒的なキンキンの高音。この張りは他の歌手には出せんでしょう。コーラスも良いんだよね。このグループもどちらかと言うとこの曲だけの一発屋というイメージが強いが、この作品は歴史に残る名曲・名演だと思う。
9)には想い出があって、サザンはデビュー時どちらかと言うと色モノ的な捉えられ方をしていて、そのためかその年のレコード大賞新人賞の選考の際に、決選投票で渋谷哲平に破れて選外に散ったのである。僕はそのことに憤慨して「レコード大賞に想う」という一文を認めて「新譜ジャーナル」に投稿し、「私の音楽論」というコーナーに掲載され、原稿料5000円をもらった。
この9)は彼ら3枚目のシングルで、僕はこの曲を聴いた途端、思わず声に出して叫んだ憶えがある。「見てみろ! 本物やったやないか!」と。
今改めて聴いてみると、ベースの動きが秀逸だと思う。無難に引っ込んで所謂 alternating bass に終始するのではなく、邪魔にならないように踊って個性を主張している。
10)にはそんなに思い入れはないが、当時そこそこよくかかっていた曲だ。大サビの部分が非常に良いと思う。久保田利伸にはもっと良い曲がたくさんあるが。
今日はそんなとこ。
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