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Thursday, August 23, 2012

タツノコプロテン

【8月23日特記】 昨日、昼休みに阪神百貨店でやっている「50周年記念タツノコプロテン」を観てきた。

初日でよく混んでいた。子供たちも多かったが、古い作品になると知らないどころか、多分生まれてもいない(どころか両親もまだ出会ってさえいない)のではないかと思うのだが、それでも楽しそうに観ていた。そして、何よりも母親たちである。

セル画やビデオの前に立ち止まって、食い入るように観ている。そして、「ああ、懐かしいわあ」と溜息をついている。

タツノコプロと言えばやはり『科学忍者隊ガッチャマン』と、『ヤッターマン』を始めとするタイムボカンシリーズということになるのだろうが、僕はその頃にはアニメを見るには少し大きくなりすぎていたために、実はあまり見ていない(しかし、高校の同級生でカラオケではガッチャマンを十八番にしてる奴がいるのはなんでだろ?)

僕にとってはやはり『宇宙エース』から始まるのだが、それが実はタツノコプロにとって、見よう見まねで作ったテレビ・アニメ第1作であったということを、この展示会で初めて知った。しかし、それにしても、こんなに丸っこいヒーローだったのか、と絵を見て改めて驚いた。全体的に丸っこい絵柄の時代だったのである。

それから何と言っても、『マッハGoGoGo』、『おらぁグズラだど』、『ドカチン』、『ハクション大魔王』などの60年代末期に始まったアニメが僕らの黄金の少年期で、かなり熱中して観た記憶がある。

実写でやっていた『忍者部隊月光』も必死で見ていたが、これも実はタツノコプロがアニメに乗り出す前に雑誌に連載していた漫画が原作であったと初めて知った。

『みなしごハッチ』あたりが割と観ていた最後の作品かなあと思うのだが、そのころに姉が拾ってきて我が家で飼うことになった犬に、母は「みなしごの犬やからハッチや」と名付けた。

その後も、何シリーズも続いたタイムボカンを別としても、『いなかっぺ大将』、『カバトット』、『樫の木モック』、『新造人間キャシャーン』など、枚挙にいとまがない。

そして、これは単独作品ではないが『超時空要塞マクロス』もタツノコの製作と知って(と言うか、知っていたはずなのだが)ものすごく驚いた。

いずれにしても、どの展示(セル画や絵コンテ、ラフ案などばかりではなくフィギュア、と言うかおもちゃなどもある)を見ても、何だか一様に懐かしい感じがする。懐かしいといっても、その中には現在テレビ東京で放送中のものまであるのだが、そういうものも含めてものすごく懐かしい感じがある。

もちろん最近の作品はそれなりに現代風に絵のタッチも変わってきてはいるのだが、大きな流れで見るとどことなくなんとなくある種の作風を維持している感があり、なんかそこが偉いなあ、と言うよりも、嬉しいなあという気がした。

世の中には、テレビの長い歴史の中には、やっぱり「不易と流行」というものがあるのだ、と思ったりした。良い展示会であった。

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