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Thursday, August 09, 2012

写真

【8月9日特記】 このごろ写真を撮るのが愉しい。

実は僕は小さな頃から写真というものに全然親しまずに育ってきた。写真を撮ることには全く興味がなかったし、撮られるのも嫌いだった。だから、今日に至るまで自分のカメラというものを持ったことがない。

もちろん子供の頃から家にカメラはあったが、それは何か行事があるときに誰かが(大抵は父が)取り出してきて使うものだった。

結婚した時に妻が自分のカメラを持ってきたのだが、それはもちろん僕のカメラではなく妻のカメラである。

そのカメラが壊れてデジカメに買い換えたものが、僕の人生の中で一番個人所有に近い感覚の代物であったが、それとて「家のカメラ」あるいはせいぜい「2人のカメラ」であって、我が家の冷蔵庫が僕の所有物であるかと訊かれたときにイエスと答えにくいのと同じくらい、僕個人の所有物ではない。

それもこれも、僕が写真を撮るという行為にあまり興味が湧かなかったということの裏返しである。

だから、レンズがどうとか露出とか絞りとかシャッター速度とかホワイトバランスとか言われても、未だに何のことだかよく分からないし、それを勉強して綺麗な写真を撮りたいという欲求もない。

それがちょこちょこ写真を撮るようになったのは携帯電話にカメラが標準装備されたからである。僕は人生において初めて、何かイベントがあるわけでもないのに、カメラを携帯する生活に入ったのである。

不思議なもので、手許にあれば撮影はする。そして、露出とか絞りとかシャッター速度とかホワイトバランスとかを全く知らずに撮っても、レンズ交換なんかできなくてもそれなりに撮れる。設定画面があるのでテキトーに触って撮り比べるとテキトーに変化もする。

でも、まあ、基本的に僕が意識するのは構図と色だけである。

で、そのうちに携帯が iPhone に変わった。カメラやレタッチのアプリがたくさんあった。それで加工するのが楽しくなった。色も構図も、そしてピントでさえも後から自由自在に変えられるのである。

そういう訳で、僕がネットに上げている写真は、加工していないものはほとんどない。中には二重三重に加工することもある。Instagram に上げる時にはサイズが正方形になるので、必然的にトリミングすることになる。

最近撮った夕暮れの写真などは、カメラに収めようとしたら目で見た時よりも赤みが弱かったので、手動で赤みを強めてみた。これは撮ってから加工したのではなく、撮る前の設定を触ったのであるが…。

「そんなものは写真ではない」と嘆く声もあることは知っている。かつては撮る瞬間こそが勝負であり、その制約の中での最高の美を追求し、その制約をこそ愉しんだのだろう。そういう苦労や歓びを貶めたり否定したりするようなことは言うつもりはない。

でも、後から加工して変えて行くのも、これはこれで楽しいのである。「そんなもの写真ではない」と言われるのならそれでも良い。というか、多分本当にそんなもの写真ではないのである。だって僕には「真」を「写」そうなんて気はさらさらないのだから。

これが例えばお見合い写真であるならば、「真」を「写」すところからあまり離れてしまうのも問題だろう。しかし、建物とか風景とかなら別に良いのではないかな。説明のために撮るのでなければ。

僕は今、白いキャンバスにデザイン画を描くように写真を撮っている。いや、写真を加工している。

少しバグがあったりして網羅できてはないのだが、Instagram に上げたものは大体ここでも見ることができる。

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Comments

「写真」を変えたのは、デジカメではなく携帯電話内蔵カメラです。早朝、どこかのBSで15分ほど携帯で撮った写真を延々と流すのを見て、その完成度の高さにビックリしました。解像度が悪く、望遠で写せないなどのハンディを逆手にとっています。最近、外出の時にデジカメを持つようになった直接の動機。もと写真部員としては、携帯電話では撮影できないのです。撮っている自分が可哀想になるので。

Posted by: | Friday, August 10, 2012 at 16:51

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