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Friday, August 31, 2012

TV CM 60years

【8月31日更新】 東京に出張に行ったついでに、と言うか、汐留の電通本社に行ったついでに、同じビル(カレッタ汐留)にあるアド・ミュージアム東京に寄って、「特別企画展 日本のCMぜんぶ1953-2012」を観てきた。

Tvcm60

ウチの会社で先に行ってきた人がいて、面白かったから是非にと言われた(僕自身は実はその前からマークしてた)のだが、いやあ、これは良かった。面白かった。

何が面白いかって、それはとても単純で、テレビ開局以来のテレビCM動画がたくさん展示されているのだが、そのCMが面白いのである。

いや、展示の仕方もなかなか良い。何箇所かに置いてある大型ディスプレイの他に、iPad や、iPad よりもう少し大きいタッチパネル式のディスプレイを何台か使って、訪れた者が見たいCMを効率良く見せてくれる。

もちろん、展示の手際が良くても肝心のCMが駄作だとどうしようもないのだが、なかなか良いもの、懐かしいもの、見たいものをしっかりと選んでくれている感がある。

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Wednesday, August 29, 2012

メンテの不思議

【8月29日特記】 時々、どうしてみんなはパソコンのメインテナンスをちゃんとやらないのだろう?と思うことがある。

例えば定期バックアップ、レジストリのチェック、レジストリのデフラグ、ドライバのアップデート、アプリケーションの手動バージョンアップ、あるいは iPhone の iTunes への同期などなど、僕は結構きめ細かく地道にコンスタントにやっている。

ある意味当たり前のようにやっているのだが、しかし、ふと周りを見渡してみると、僕と同じようにマメにやっている人のほうが圧倒的に少ないことに驚かされる。

なんでなんだろう、とずっと不思議だったのだが、別に不思議でもなんでもないことに最近気づいた。

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Tuesday, August 28, 2012

口内炎に貼る薬

【8月28日特記】 何年ぶりかで口内炎になった。上唇の裏側である。結構痛くて辛い。で、前から気になっていた貼るタイプの薬を試してみた。

実は最初は家にあった軟膏を使ってみたのだが、これが何と言うか、固めのペーストで、伸びないし溶けない。痛いところに塗ろうとしても、ぬるっと滑るばかりで広がらないし浸透している向きもない。

仕方なく上唇と歯茎の間に挟んでおこうとしたのだが、すぐに勝手に歯の根元まで滑ってくる。しかも全然溶ける感じがない。

それで薬局に行ったら、「塗るのと、呑むのと、貼るのと、どれにします?」と言われた。

塗るのはひょっとすると今使ってる軟膏と似たり寄ったりかもしれないし、薬剤師が「呑むの」と言って取り出したのは、なんのこたあない、かつて風邪引いて喉が痛かった時に買ったことがある薬である。そんなものがついでみたいに口内炎に効くのだろうか?

それで、よし、この際だから、と貼り薬を買ってみた。

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Monday, August 27, 2012

blogram

【8月27日特記】 blogram というブログパーツを設置してみた。左カラムの下のほうにある。

もうご存知の方はほとんどおられないだろうが、昔はそこには「ひこまた」というおはなしロボットのブログ・パーツがあった。それが今年の2月ぐらいに突然消えてしまったのである。

なんで消えたのか正確なところは分からない。僕自身はその後何も設定を触っていないので、実はページ設計上は決して消えたわけではないのだが、ともかく表示されなくなってしまったのである。

で、長らくそのままにしておいたのだが、絵柄的になんか淋しいので、新たに blogram というやつを入れてみたのである。

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Sunday, August 26, 2012

映画『トータル・リコール』

【8月26日特記】 映画『トータル・リコール』を観てきた。90年のポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のものは同年の年末に新宿で観ている。が、例によってほとんど何も憶えていない。

シュワルツェネッガーが太った婦人に偽装して入国審査のゲートを通ろうとした時、婦人の顔がバラバラバラっと割れるところくらいである。

今回も似たようなシーンがあって、コリン・ファレルが麿赤兒みたいな顔の男に偽装して入国審査のゲートを通ろうとした時、その1人前に22年前にシュワルツェネッガーが化けたのとよく似た婦人がいて、これはわざと狙ったのだろう、大いに受けた。

しかし、おっぱいが3つある女のシーンが前の映画にもあったということは記憶にない。

そんな程度だから、前回の映画化との差異を語ろうったって無理な話なのだが、原作が短い分、映画化に際して自由に手を加える余地が大きいのだろう、(全体的なイメージは近いものがあるのも事実だが)細部の設定・進行はともにかなり違っていたように思う。

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Saturday, August 25, 2012

映画『るろうに剣心』

【8月25日特記】 映画『るろうに剣心』を観てきた。監督は大友啓史。知らない人だと思ったら、NHKにいて『龍馬伝』を撮った人。退職したらしい。今回は僕にしては珍しく監督から入ったのではなくて、予告編が面白そうだったから観に行った映画である。

しかし、実は2~3日前にネット上でかなりの酷評を読んだのである。

ただ、その人は原作と時代劇にかなりのこだわりがある人のようだったので、僕のように原作は読んだこともなく、時代劇にも興味がない、と言うかむしろ本格時代劇なら観に行かないような人間なら大丈夫じゃないかと思って、観ることにした。

で、ネットで予約しようとすると大入り満員ではないか! 僕も長らく映画の座席をネットで予約してきたが、上映開始までに2時間近くあるのにパラパラと4席しか空いていないというのは初めてである。

さて、実際に観てみると、彼が酷評していた点は、原作との違いという部分を除けば、解らないでもない。

鳥羽伏見の戦いをプロローグにして、明治10年という、時代劇の設定としてはかなりはみだしたところを狙っているのだが、まあ、そういう難しさがあるのも確かだろう。

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Thursday, August 23, 2012

タツノコプロテン

【8月23日特記】 昨日、昼休みに阪神百貨店でやっている「50周年記念タツノコプロテン」を観てきた。

初日でよく混んでいた。子供たちも多かったが、古い作品になると知らないどころか、多分生まれてもいない(どころか両親もまだ出会ってさえいない)のではないかと思うのだが、それでも楽しそうに観ていた。そして、何よりも母親たちである。

セル画やビデオの前に立ち止まって、食い入るように観ている。そして、「ああ、懐かしいわあ」と溜息をついている。

タツノコプロと言えばやはり『科学忍者隊ガッチャマン』と、『ヤッターマン』を始めとするタイムボカンシリーズということになるのだろうが、僕はその頃にはアニメを見るには少し大きくなりすぎていたために、実はあまり見ていない(しかし、高校の同級生でカラオケではガッチャマンを十八番にしてる奴がいるのはなんでだろ?)

僕にとってはやはり『宇宙エース』から始まるのだが、それが実はタツノコプロにとって、見よう見まねで作ったテレビ・アニメ第1作であったということを、この展示会で初めて知った。しかし、それにしても、こんなに丸っこいヒーローだったのか、と絵を見て改めて驚いた。全体的に丸っこい絵柄の時代だったのである。

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Wednesday, August 22, 2012

『七夜物語』川上弘美(書評)

【8月21日特記】 宣伝文句をちらっと読んだ限りでは面白そうだったし、川上弘美の長編だということで、あまりどんな系統の作品か知らないまま飛びついてしまった。しかも、上下巻に分かれているということさえ確かめずに、上巻しか買っていなかった。

で、読み始めたら、なんと、これは紛れもない児童文学ではないか! 児童文学というのは児童が読む文学で、大人が読むとそれほど面白くない。得てして設定が単純で大人の好奇心を満たすほどの変化に乏しいことが多いのである。

この物語も、そういう意味で如何にも児童文学という感じがある。しかも、著述がある程度進んでから少し前に戻って「こんなことになるのはおかしいと思うかもしれないが、実はこれこれだったからである」みたいな表現が何箇所かあり、作家は最初にしっかり話の構造を作ってから書くのではなく、書きながら作っているような、考えながらの流し書きみたいな感じがある。

そういうわけで上巻の3分の2近くまで読み終えた時点で少し飽きてしまい、「もう下巻は読まなくてもいいかな」と思ったほどであった。

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Tuesday, August 21, 2012

論争の結末

【8月21日特記】 昨日ヨドバシカメラにいたらエスカレータの乗り方に関するアナウンスが聞こえてきた。曰く、「片側を空けずに、2列になって、立ち止まってお乗りください」。

僕はいよいよそういう時代になったのかと思った。

昔からエスカレータ論争というものがあった。それは乗る時に右側を空けるか左側を空けるかという論争であり、空けた側が即ち「追い越し車線」ということになる。

で、大阪では左側を空けて右側に立つが、東京ではこれが逆になる。何故そんなことになったかというと、そもそも倣った国がドイツとイギリスだったかどこかだったかで、2つの国の風習の違いがそのまま日本の関東と関西に輸入されたからだという。

となると、境目はどこなのか? やっぱり名古屋なのか? では、名古屋ではどちらを空けるのか?

そんな「論争」があり、そして、新幹線の新大阪駅のホームから改札口に降りるエスカレータは大抵右が空いているので、あのエスカレータまでは東京のテリトリーなのである、といった分析があったりもした。

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Monday, August 20, 2012

8/20サイト更新情報

【8月20日特記】 ここではなく、細々と続けている私のホームページのほうの更新をお知らせします。

残念ながら今回も、レギュラーで月2回更新している言葉のエッセイを追加しただけです。しばらくこういうペースが続くでしょうが、別に他のコーナーを棄てたわけでも終わらせたわけでもないので、そのうち何か書くつもりではいます。

というわけで、とりあえず今回の更新は下記の通り:

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Sunday, August 19, 2012

Play Log File on my Walkman #75

【8月19日特記】 ここのところ何となく月1回くらいのペースで披露してる、僕の Network Walkman でのプレイログ。今回も10曲。

  1. こうき心(吉田拓郎)
  2. 言えないよ(郷ひろみ)
  3. ウンジャラゲ(植木等、ハナ肇とクレージーキャッツ)
  4. Love Letter (酒井法子)
  5. 夢をあきらめないで(岡村孝子)
  6. CHOO CHOO GATTA GOT '75(TIN PAN ALLEY)
  7. 今のキミを忘れない(ナオト・インティライミ)
  8. Stay by my side(倉木麻衣)
  9. 真っ赤な夕陽が燃えている(セメントミキサーズ)
  10. 悲しくてやりきれない(PUSHIM)

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Saturday, August 18, 2012

映画『アナザー』

【8月18日特記】 映画『アナザー』を観てきた。綾辻行人という、(僕は読んだことないのだが)とても有名な作家の、2009年度「このミステリーがすごい!」第3位の作品である。なるほど、これは小説で読んだら面白いだろうなあと思う。

映画にすると、小説では読者の想像に委ねていた部分まではっきり描き出してしまうために、少し難しい部分が出てきてしまう。さらに、パンフを読むと、原作では所謂「叙述トリック」を施した部分があって、それがかなり効いているようなのだが、映画では全面的にカットされているとのことである。

結構難しい原作に取り組んだもんだという気がする。監督は古澤健。黒沢清の弟子筋の人らしい。

とてもしっかりと構成して撮ってある気がした。まずは原作の設定がしっかりしているということもあるのだが、映画としての料理の仕方も悪くないんじゃないかな(原作読んでないので分からないけど)。

ま、ひとことで、昔の表現で言ってしまうと、「祟り」みたいな話である。その祟りが起こるに際していろいろな設定がしてあって、それを少しずつ整理しながら小出しにしているのだが、そのペースがうまく計算できているという感じがした。

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Friday, August 17, 2012

Web サービス雑感

【8月17日特記】 この1ヶ月あまりを見ただけで、Web 上のサービスはそれぞれの方向性を見極めながらもぞもぞと動き出している。

LINE は facebook 型へと進化し始め、そのことによって facebook に対抗する勢力を目指し、逆に Instagram は facebook との親和性を高め、連携を強めつつある。

twitter は将来的に公式アプリに一本化する方向性を示し、そのことによって広告スペースを独占しようとしている。

あと、最近のアップデートによって、急に facebook や twitter などの ID からでないと入れなくなったアプリがいくつかある。

めんどくせえなあ、という思いはある。まあ、しかし、ずっとその構図なのである。ユーザの面倒くさいという気持ちに勝ったアプリやサービスだけが生き残って、そうでないものが淘汰されるのである。

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Wednesday, August 15, 2012

どうでも良いけど、ARATAに関する新たなる発見

【8月15日特記】 俳優の ARATA が井浦新に芸名を変えた。昨日観た『かぞくのくに』が僕にとって(あるいは彼にとってもそうだったのかもしれないが)初めての井浦新だった。

僕は今までに13本の ARATA (と1本の井浦新)を映画館で観た。最初の1本は2002年の『ピンポン』だった。その次が少し間を置いて2005年の主演作(宮﨑あおいとの共演)『青い車』だった。(宮崎あおい)

僕は最初「荒田」さんなのかな、と思った。そして、いや、やっぱり「荒太」さんなのだろうな、と思い直した。

僕はそんな風に名前だか苗字だか分からないものがポツンとある、きっちりと姓+名の組合せになっていない名前に対しては少し違和感を覚える。昔からそうだ。

見栄晴にしてもイチローにしても友近にしてもベッキーにしても、あるいは海外ではドノバンとかツイッギーとか、なんであれなんか落ち着かない(マドンナとかプリンスとかいう風にやや一般名称的な、あるいは如何にもニックネームっぽい感じなってくると少し緩和されるのであるが…)。

そういう訳だから、改名してくれて、僕としてはちょっとすっきりした気分である。

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Tuesday, August 14, 2012

映画『かぞくのくに』

【8月14日特記】 映画『かぞくのくに』を観てきた。朝鮮籍の在日コリアン女性であるヤン・ヨンヒ監督の実体験を基にした作品なのだそうである。

僕はノンフィクションの世界には詳しくないので知らなかったが、ヤン監督は北朝鮮をテーマにしたドキュメンタリ映画でいろんな賞を獲ってきた人で、この映画が第3作にして初のフィクションなのだそうである。

しかし、それにしてもよく客が入っている。僕は単にその噂を聞いて観に来た口だが、かなり政治的なテーマなのに、一体みんな何を求めて観に来ているのだろう?

如何にも在日コリアン一家っぽい親子4人連れの観客もいたが、そういう 人たちばかりでもあるまい。

ともかく重いテーマである。

1997年のある日、ソンホ(ARATA改め井浦新)は16歳の時に家族を日本に残したまま北朝鮮に「帰国」して以来、25年ぶりに日本に戻ってくる。

もう、この冒頭だけでびっくりである。当時多くの人を、それもこのソンホのような若い人たちを北朝鮮に「帰国」させる「事業」があったとは僕は全く知らなかった。

それだけでも驚いたのに、そんな人たちの中に日本への一時帰還を認められた人がいたことにもう一度驚いた。

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Monday, August 13, 2012

Sumally

【8月13日特記】 ネット上にはこれでもかこれでもかと言わんばかりに、次から次へと新しいサービスが出てきて、その中のいくつががまた劇的に流行ったりするので困ったものである。

──なんて書いてみたが、別に僕自身は何も困っているわけではなくて、自分が面白そうだと思うサービスにだけ手を染めれば良いだけのことだと考えている。

そんな中で Sumally というサービス、これはなかなか面白い。ものに対する偏愛を綴る、ある種の共有サイトである。

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Sunday, August 12, 2012

読解力、文意

【8月12日特記】 例えばこのブログでも良いし、ホームページでも良いし、twitter なんかでも良い。ともかく不特定多数の読者を想定したネット上のどこかに、僕が何かを書いたとする。そうすると、結構頻繁に、誰かから何らかの反応がある。

その中には僕に好意的な反応もあれば、批判的な反応もある。それは仕方のないことである。批判や異論は謙虚に冷静に受け止めるしかない。しかし、中にはそういう次元ではなく、まさに曰く言い難い、うーん困ったという類の反応がある。

それは読解力の問題である。この人たちは一体どんな読解力をしているのだろう、と首を傾げたくなるリアクションがあるのである。これからの日本は一体どうなって行くのだろう、と不安になって仕方がない。

例を挙げよう。しかし、ここで実例を挙げてしまうと、万に1つ、書いた本人が見て激昂する恐れがあるので、本質を曲げないようにしながら全く別の例を作って書いてみる。

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Saturday, August 11, 2012

映画『桐島、部活やめるってよ』

【8月11日特記】 映画『桐島、部活やめるってよ』を観てきた。

吉田大八監督はデビュー作『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』がとにかく衝撃的だった。そして、『クヒオ大佐』は見逃したものの、『パーマネント野ばら』もまた驚愕の出来だった。

だから、この映画が吉田大八監督だと知った瞬間に必ず見ると決めた。原作の小説はタイトルしか知らないが、そんなことはどうでも良い。そして、今回も僕の目に狂いはなかった。

誰かがネット上に、この映画を観ていると行定勲監督の『きょうのできごと』を思い出すと書いていたが、確かに僕も思い出した。そう、青春群像劇なのである。

出てくる少年少女の年齢がちょっと下がるが、パンフには相米慎二監督の『台風クラブ』を引き合いに出した記事もあった。確かに時代・年代の差はあるが、ともに“学校が社会の全てである少年少女たち”の閉塞感みたいなものを描いているところも近い。

いや、もっと言うと、『きょうのできごと』や『台風クラブ』との共通性として言えるのは、ストーリーだけを書き出したとしたら、実はあまり何も起こっていない映画だということである。なのにものすごく多くのことを語っているすごさを実感する。

そして、決して描き過ぎずに、観ている人たちにきっちり解釈の余地と余韻を残しているところがこれまたすごいのである。

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Friday, August 10, 2012

無料から有料へ

【8月10日特記】 もう何年もジョルダン社の「乗換案内」をで使ってきた(最初は PC にバンドルされていた「駅すぱあと」だったのだが、途中で乗り換えた)。

毎年毎年年間のサポート料金を振込み、2ヶ月に1回バージョンアップ用の CD-ROM が送られてきて、それ以外にも随時ネットからアップデート・ファイルを D/L する──そうやって、ダイヤの最新性を保って検索結果を正確なものにしてきたのである。

ところが、iPhone (当時は 3GS)を買ったら、App ストアに無料の「乗換案内」があった。暫くして、僕は PC 版のアップデートをやめ、サポート契約の更新もやめた。年間何千円か(それも割引料金であり、正価なら1桁上の数字になる)を払っていたものが、今やタダでできるのである。

しかし僕は、「この会社、こんなことをして潰れないのかなあ?」と心配になった。いや、この会社だけではない、前述の「駅すぱあと」を含めて、こういうアプリを作っているあの会社もその会社も、全部潰れてしまうのではないかと心配になった。

とは言え、アプリ本体は一般的にはせいぜい170円までで、そこから先の更新は無料というのが、iPhone アプリの大体の常識である。そういう世の中になってしまったのである。ジョルダン社の商売はそういう嵐の中に巻き込まれてしまったのである。

とても気の毒な気がする。でも、1利用者としては、何千円も払って PC で使うよりも、タダで iPhone で使うほうが良いに決まっている。

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Thursday, August 09, 2012

写真

【8月9日特記】 このごろ写真を撮るのが愉しい。

実は僕は小さな頃から写真というものに全然親しまずに育ってきた。写真を撮ることには全く興味がなかったし、撮られるのも嫌いだった。だから、今日に至るまで自分のカメラというものを持ったことがない。

もちろん子供の頃から家にカメラはあったが、それは何か行事があるときに誰かが(大抵は父が)取り出してきて使うものだった。

結婚した時に妻が自分のカメラを持ってきたのだが、それはもちろん僕のカメラではなく妻のカメラである。

そのカメラが壊れてデジカメに買い換えたものが、僕の人生の中で一番個人所有に近い感覚の代物であったが、それとて「家のカメラ」あるいはせいぜい「2人のカメラ」であって、我が家の冷蔵庫が僕の所有物であるかと訊かれたときにイエスと答えにくいのと同じくらい、僕個人の所有物ではない。

それもこれも、僕が写真を撮るという行為にあまり興味が湧かなかったということの裏返しである。

だから、レンズがどうとか露出とか絞りとかシャッター速度とかホワイトバランスとか言われても、未だに何のことだかよく分からないし、それを勉強して綺麗な写真を撮りたいという欲求もない。

それがちょこちょこ写真を撮るようになったのは携帯電話にカメラが標準装備されたからである。僕は人生において初めて、何かイベントがあるわけでもないのに、カメラを携帯する生活に入ったのである。

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Tuesday, August 07, 2012

スパムの嵐やまず

【8月7日特記】 先週も書いたのだが、ここのところこのブログに対する英語のスパム・コメントとスパム・トラックバックの嵐。もう2週間くらい毎日来ている。

スパムが珍しいわけではないのだが、この急な盛り上がり(?)が不思議なのである。何をきっかけにこのブログがターゲットにされ始めたのだろう?

いずれにしても、管理人である僕が承認しないと表には出ないから、スパムの対象としては甚だ効率が悪いはずなんだが…。

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Monday, August 06, 2012

8/6サイト更新情報

【8月6日特記】 サイトを更新しましたのでお知らせします(このブログのことではなく、併設して細々と続けている私のHPの更新案内です)。

今回も言葉のエッセイの新作が1編あるのみです。何度も書いているように、暫くこういう状態が続きそうです。

というわけで、今回の更新は下記の通り:

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Sunday, August 05, 2012

『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』

【8月5日特記】 WOWOW から録画したまま放ってあった『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』を観た。

前作の『SR サイタマノラッパー』は会社の同僚から DVD を借りて観た。面白かった。

低予算を逆手にとったような長回し。場所と言い、人と言い、泣けてきそうなほどのダサい設定、情けない物語。だけど、そこに引き込まれる。ラップが流れれば観客は乗る。そのノリで最後まで乗りきれる。そんな感じの映画だった。

だが、二番煎じの続編はもう良いだろうと思ってた。その後、監督の入江悠は映画『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』を撮った。これまた面白かった。そして、テレビの脚本を書いたり演出をしたりし始めた。そういう風な違う展開を僕は期待していた。

ところが、三番煎じまで作られて、いずれも評判が良いのである。となると放っておけなくなって、とりあえず WOWOW でやってた2を録画した。

でも、正直飽きる。そこそこに面白いけど、見事にニ番煎じ。自分の作品を煎じなおすのだからそれでも良いと言えば良いのだが…。

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Saturday, August 04, 2012

映画『おおかみこどもの雨と雪』

【8月4日特記】 映画『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた。

『時をかける少女』は見逃したものの、細田守監督には『サマーウォーズ』で一発KOを食らってしまった。
でも、この作品は正直言って最初はあまり観る気がなかったのである。

それは、予告編を見る限り、なんか作画に魅力がないように思えたからである。通常、アニメーションの質の差が如実に現れるのは、髪の毛や洋服の皺などの質感である。予告編では、その辺りにあまり手間をかけていない感じがした。

それに今どき狼男と結婚して狼の子供を産むという設定もあまりピンと来ない気がした。

にも拘わらず結局見ようと思ったのは、この作品もまた、『時をかける少女』『サマーウォーズ』に引き続いて、奥寺佐渡子が脚本を書いている(今回は細田守と共同)と知ったからである。

僕がこれまでに映画館で観た奥寺脚本は、『しゃべれども しゃべれども』『サマーウォーズ』『パーマネント野ばら』『八日目の蝉』『軽蔑』の5本である。全くハズレがない、と言うか、このどの作品がその年の最優秀脚本賞に輝いても不思議がない。

今回のこの映画でも、それぞれの人物設定、展開、台詞(台詞を全く使わずに進めているシーンも含む)、いずれをとっても見事に計算しつくされて、細かいところにまで神経の行き届いた素晴らしい脚本である。

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Thursday, August 02, 2012

生命保険と僕

【8月2日特記】 僕が学生時代に最初の就職内定をもらったのは、とある生命保険会社だった。仮にP生命としよう。

時あたかも売り手市場の好況期で、企業の方から「話を聞きに来てくれ」と呼ばれた時代。

僕は生保会社に対して別に興味も志向もなかったのだが、成り行きで何度か会社訪問して話を聞いているうちに(そして、他企業の試験を受けられないように何度か拘束された後)、気がついたら内定が出ていた。

その後、P生命側の拘束をかいくぐって今働いている放送局の試験を受けて合格した。それで、P生命に断りに行こうとしたら、みんなに止められた。

行かずに電話で済ませるほうが良い。理由も説明しないほうが良い。お互い気の悪いものだし。

コーヒーぶっかけられるぞ。その後で「洗濯代や!」って千円札投げつけられた奴もいるらしい。

「君のために1人、我社に就職できなかった人が出たことについてどう責任取るのか」などと責められるぞ。

等々。でも、まあ、行くのが礼儀だろうというシンプルな判断に基づいて、僕は話をしに行った。

なんや、公務員か? 公認会計士か?

などと言われた。恐る恐る、「放送局です」と返したら、

そうか、残念や

と言ってくれた。少しも咎められなかった。

その時に僕は、もしも将来生命保険に入るようなことがあるなら、このP生命の保険にしようと決めた。

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