喜ばしいけど少し残念な話
【6月17日特記】 7/18に発売になる桑田佳祐の『I LOVE YOU -now & forever- 』(完全生産限定盤)に「Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない)」と「ジャンクビート東京」が収録されているとのこと。これはもう一も二もなく即予約である。
前者はNTVが1986年と87年のクリスマス・イヴに放送した伝説の単発番組『MERRY XMAS SHOW』の中で歌われたもの。2年とも全員で歌うフィナーレの曲だった。
この番組については、ホームページに詳しく書いて、ホームページ閉鎖後はこちらのブログに移設した。なんと、作詞:松任谷由実、作曲:桑田佳祐という夢の共作であり、歌っている人たちもバックで演奏している人たちもものすごい人ばかりである。
この番組限りの作品であり、恐らく音源が発売されることはないと思っていたので、正直ものすごく驚いた。
それから、後者はリアルフィッシュの12インチ・シングルとして1987年に発売された曲だ。僕はレコードを買って何度も何度も聴いた。ゲストのラッパーとしてクレジットされているのが桑田佳祐といとうせいこうである。
いとうせいこう?と思う人もいるかもしれないが、彼は作詞者兼パフォーマーとして、かなり早くからラップに手を染めていた。体系的に取り組んだのは、日本では彼が初めだったと言っても良いのではないかと、僕は常々思っている。
で、なんで桑田佳祐が?と思う人もいるかもしれないが、リアルフィッシュのリーダーでサック・スプレーヤーの矢口博康がサザン・オールスターズのレコーディングに参加していたことは、桑田ファンはあまり知らないかもしれないが、矢口ファンなら大抵知っている話ではないだろうか?
この曲もまさか、桑田名義のアルバムで聴けるようになるとは夢にも思わなかった。
というわけで、僕は小躍りして予約をしたのだが、しかし、嬉しいことではあるのだが、マニアとしてはちょっと残念でもある。
なぜなら、僕は『MERRY XMAS SHOW』については2年とも録画を持っているからである。もちろん、当時のアナログ録画のままではなく、今ではそれをデジタイズして所有している。
それから、「ジャンクビート東京」については、持っていたレコードも今はなく、かと言ってCD化されたりもしていないのだが、実は『ラップ歌謡 あの娘にカセットあげよう』というコンピレーション・アルバムにリアルフィッシュ名義で収録されているのである(桑田やいとうの名前はない)。
僕はつい先月そのことを知って、こちらはDMMで今日届いてリッピングした。
だから、ものすごく希少価値のあるこの両曲を、持っているといえばすでに持っているのである。
ま、それが残念といえばちょっと残念である。ま、でも、こんな名曲が再び巷に流れて多くの人に知られるのも、それはそれでとても喜ばしいことである。
とはいえ、完全生産限定盤である。欲しい人は急いで予約したほうが良いよ、いやホントに(笑)
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