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Sunday, June 03, 2012

Play Log File on my Walkman #73

【6月3日特記】 今年6回目のプレイログ披露。今日も10曲。

  1. たえこ MY LOVE(吉田拓郎)
  2. 純愛(ザ・テンプターズ)
  3. Happy Birthday(KAN)
  4. TRUE LOVE(藤井フミヤ)
  5. 赤と黒(岩崎良美)
  6. シェルビー(荒木一郎)
  7. 夕暮れ時はさびしそう(NSP)
  8. 三人目のパートナー(大江千里)
  9. ロックンロール・ナイト(佐野元春)
  10. 遠くへ -1973・春・20才-(浜田省吾)

吉田拓郎ファンでなければあまり知らないかもしれないけれど、1)はいくつかある拓郎のパタンのひとつ。R&Bをやっていた時代の名残も感じさせる一方で非常にポップな作品。「フォーク」というジャンルで括りきれない拓郎の魅力である。

2)は1967/68年にピークを迎えたグループサウンズの代表的ヒット。グループサウンズというのは実は歌謡曲の裏方がしっかり支えていたから、実にしっかりした良い作品が多い。歌謡曲からはみ出しているように見えて、やはり歌謡曲全盛期以外のなにものでもないのである。

KAN という人は『愛は勝つ』の印象が強すぎて一発屋というイメージを持たれがちだが、この人を高く評価する音楽関係者はかなりいる。メロディメーカーとしては非常に多彩だと僕も思う。この3)も良い曲。

4)は作曲家・藤井フミヤの代表作。チェッカーズはデビューから何年か芹澤廣明の曲が続いたが、藤井尚之や武内享らによるシングルが出始めた頃に、メンバーでもこんないい曲を書いていたのかと感心したが、その最たるものがこれだった。

チェッカーズではボーカリストであり作詞家というイメージだったフミヤが、突如として(僕はそういう印象だった)残した世紀の名作と言えるのではないだろうか。これを彼の伸びのある声で聴くと本当に深い感動を覚える。

5)は岩崎良美のデビュー作。僕は何度も書いているように、岩崎宏美よりも岩崎良美の方を遥かに高く評価している。何よりも楽曲に恵まれ、しかしヒットに恵まれなかった歌手だと思う。

ただ、芳野藤丸によるこの作品は、そんな作品群の中では極めて平凡。曲調もアレンジも、歌謡曲っぽくしたかったのかフュージョンっぽくしたかったのか、どっちつかずで中途半端であると思う。

6)は荒木一郎の作品の中では目立たない地味な作品だが、他の作品同様、彼のポップなセンスを感じさせる粋な小品。

7)については、僕はこの曲が流行った時からケシカラン!と思っていた。ムードだけで押して来る歌で、どうしようもなく具体性に欠けていて、なんだか解らないのに変に気弱でうら寂しいものを押し付けてくる。大体グループ名のニュー・サディスティック・ピンクというのもなんだか分からない。こういうのを間違った叙情派と言うのだと僕はずっと思っている。

ただ、聴いてると闇雲に悲しい気分にさせられてしまうこのどうしようもないパワーは大したもんだと思う。そういう意味では聴いたほうが負けなのかもしれない。

大江千里という人は誰にも真似の出来ない節回しをする人で、この8)もそういう曲のひとつである。なんだか転調したような、してないようなふわふわしたメロディの先にしっかりとしたサビを置いてくる。これこそ名人芸だと思う。

9)は久しぶりに聴いて、誇張でもなんでもなく涙が出そうになった。電車の中で聴いていたので、ちょっと困った。そう言えば昔からこの曲を聴くと泣きそうになった。どうしようもない閉塞感と、なんだか解らない渇望と、その2つをロックンロールに統合した名曲である。

その後に流れてきたのが10)で、前の曲でせっかく涙を怺え切ったのに、またしても堤防が決壊しそうになった。時代を描いている、というよりも、写し取っている。切なさも敗北感もみんな曲の上に焼き付けられている。

僕らより少し上の世代。僕らが経験できなかった学生運動のこと。僕らも同じ道を通った惨めな恋愛。何度聴いても胸が苦しくなる。

今回は以上。

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