僕らの品種
【4月2日特記】 最近の新入社員は、と言うか、厳密には今年の新入社員は、いや、厳密を期すなら今年の我が社の新入社員は、何と言うか、物怖じしない。面談であれパーティであれ一様に場馴れしていて、挨拶させても非常にこなれた感じで無難にやってのける。
今日は入社初日なのでいろいろとイベントがあって、そこで接点を持った新入社員全員からそういう印象を受けた。
自分たちの頃はどうだったかと言えば、いや、正確を期すなら自分の場合はどうだったかと言えば、会社の先輩たちを前にして、もっと臆していたものである。それに、年長の社員と喋ることにもっと抵抗感があったような気がする。
今年の新入社員は、その辺り全く屈託がない。
善意に満ちている、のだろうか?
世の中を舐めている、のだろうか?
なんであれ、結果として物怖じしていない。もちろん、それは好感を覚えるべき態度であるし、(嘘でも何でもなく単純に)好感を覚えるのも確かなのだが、一方でどこか割りきれない部分がある。
そんなことを考えていたら、たまたま社長と話す機会があった。彼も僕と似たようなことを考えていたようで、
最近の若いやつは全く物怖じしないね。もうちょっと物怖じしてもらわんと困る
と笑って言っていた。
この感じ、僕にはなんとなくよく解る。うん、良いとか悪いとかじゃなくてよく解る。社長は僕より10歳ほど年上であるが、ま、そういう意味では同類なのかもしれない。少なくとも新入社員たちと同じ品種ではなさそうである(笑)
多分、僕らの品種はもうじき枯れてしまうのだろう。その後、彼らの品種がはびこるのかどうかは知らないが。
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