記事再び
【3月12日特記】 このブログでは左のカラムにこのブログ内の人気記事ランキングを表示しているのだが、これを見ていると面白い。このことは以前にも書いたことがあると思う。
これを見ていると、何故上位に来ているのか簡単に想像がつくものとさっぱり分からないものがあるのである。
例えば今であれば映画『三年身籠る』の記事がランクインしているわけだが、これなんか想像がつくものの最たる例である(ここまで読んでも想像がつかない人のために書いておくと、この映画の主演はオセロの中島知子である)。
で、久しぶりにクリックして自分が6年前に書いた記事を読みなおしてみる。
皆さんは自分が書いた文章を読むのはお好きだろうか? 僕は大好きである。
ナルシストと言われればそういう資質が全くないとは言わないが、基本的に何故再読するかと言えば、何を書いたかほとんど憶えていないからである。
これも何度も書いていることだが、僕は映画を観ても本を読んでも、内容については見事に忘れてしまう。ただ面白かったか面白くなかったかの記憶だけが残っている。
そして、同じように自分が書いた文章のこともこれまた見事に忘れてしまう。書いたということは憶えていても何を書いたかさっぱり憶えていない、ということもあるし、そもそも書いたということを憶えていないこともある。
そういうわけで、まるで初めて読むような興味津々の体で、自分が昔書いた文章を読むのである。そこには、よく知っているような、あまり知らなかったような昔の自分がいる。そして、今回のような映画評の場合は、知っているような知らないような自分が捉えた映画像がある。
さすがに自分が書いたものをのべつ幕なしに読むことはあまりない。書いたことは憶えていて、何か気になる部分があって検索して読み返すことは多い。そして、第2のパタンとして人気記事ランキングに入っている記事を「何書いたっけ?」と読み返すのである。
で、実際読み返せば必ず何か感じるところがあるものである。そして、それが次に書くモチーフになる。テーマになる。マテリアルになる。
今回の記事はそういう過程を経て書き上がったものである。だからそういう過程って面白いと思うのである。
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