成人の日を考える
【1月7日特記】 成人の日が固定の1月15日でなくなってから、毎年お年玉つき年賀はがきの抽選がいつなのか分からなくなってしまった。
3連休が増えるのはありがたいのだが、そもそも祝日などというものは故事来歴や天体の動きに基づいて制定されているべきものであって、何月の第何月曜などと言われると、資源ゴミの日でもあるまいにと鼻白んでしまう。
──とは思うのだが、成人の日を1月の第2月曜にしたのだけは評価してやろうか、という気になる。
というのは、成人の日が作る3連休が、休み明けの良い休みになっているからだ。
サラリーマンに決まった夏休みはないので、正月休みが一斉に取るものとしては最長の休みになる。その最長の休みが明けていきなりフル勤務というのも却々しんどいものである。そこで、この成人の日がらみの3連休が効いてくる。
特に今年なんぞは、ウチの会社は4日が初仕事だったので、3日行って3日休み、4日働いて2日休み、その後漸く5勤2休のレギュラー勤務に戻るというのは理想的なスケジュールであるように思う。だから、冒頭で書いた釈然としない感じとは裏腹に、成人の日だけはこのスケジューリングで良いかなと思うのである。
僕は儀式が大っ嫌いで、それでも世の中にはいろんなしがらみがあって容易にパスできない儀式が多い中、成人式だけは何が何でも行かないぞと心に決めて、行かなかった。
大人になるなんてのは皆なんとなくいつの間にかなるのであって、こんな風に根拠のないケジメをつけようとするのはナンセンスであると僕は思うのである。
そんな日だから故事来歴もクソもなくて、3連休を作るためにここに据えられているというのは大変良いことだと僕は思うのである。
ただ、お年玉つき年賀はがきの抽選は昔と同じように成人の日に行うのか、それとも昔と同じように1月15日に行うのか、それが解らなくなるのだけが大きな欠点かな、といつもこの時期に考えるのであった。
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