スマートフォンと facebook の日本人論
【11月7日特記】 日本はスマートフォンの所有率では必ずしも世界のトップ・クラスではないのに、アプリのダウンロード数は世界一だと聞いた。
なるほどなあと思う。
日本人のことをよく知らない外国人がこの記事を読んだら、単純に日本人は金持ちだとか欲張りだとかいう感想を持つのかもしれないが、僕に言わせれば必ずしもそうではない。日本人は新しもの好きで研究熱心なのである。
外国人のスマートフォン上のアプリの数が少ないのはそれを厳選しているからではない。選ぼうとしないから増えないのである。日本人は良いものだけを選ぼうとして熱心に研究するがために、結果的に優れたアプリを発掘することになり、逆に数が増えて行くのである。
日本人はこまめにチェックしてこまめにダウンロードする。そして、不要になったらこまめに消している。──もちろん、ほとんどの日本人がそうだなどと言う気はないが、そういうのがある意味典型的な日本人気質なのである。
さらに、日本人はこまめにチェックしているので、有料アプリを大量に落としているように見えて、実はキャンペーンで半額だったり無料だったりする期間を見逃さずにしているので、かけている額はそれほど大金でもないのである。
別の話──。
米国で暮らした経験を持つある人の話によると、「ああ、私まだ全然 facebook の機能が使いこなせてない」などと嘆くのは日本人くらいのものだと言う。
アメリカ人をはじめ、アメリカにいる多くの外国人は、自分が知っている、使える、好きな機能だけを使って愉しんでいると言う。ほかにどんな機能があろうと、他人が何をしていようとそれほど気にしていないと言う。
なるほどなあと思う。
これもアメリカ人気質を語る話ではなく、日本人気質を語るエピソードではないか。
僕は日本人であることが嫌になってしまうことがある。日本人で良かったと思うことも少ない。でも、こういう日本人を時々微笑ましく思う。
相手が外国人であっても、その辺のところをきちんと説明・解説することができれば、彼らもやっぱりこんな日本人を微笑ましく思ってくれるのだろうか? いや、多分ないな(笑)
一生懸命説明してもきょとんとしているのではないかと思う。僕はそのきょとんとしている異国の人も微笑ましく思う。
そういう僕は日本人的なんだろうか、違うのだろうか? ──知らない(笑)
Comments
『「ああ、私まだ全然 facebook の機能が使いこなせてない」などと嘆く』のではなく、「どうやって使ったらいいか分からない」とはよく読むコメントです。知り合いには、とりあえずはわざわざ長いメルアドを入力せずに相手にメールが送れるソフト、ぐらいに思いなさい。慣れたら「シェア」の意味も分かってきます、と助言しています。個人的にはあまりシェアしたい意見を発信したことはない。
Posted by: hikomal | Tuesday, November 08, 2011 at 18:04
> hikomal さん
ああ、それもありますね。ある程度習熟してからでないと使い始めない。これも上記の米国で暮らした経験のある友人によると、「アメリカ人はとりあえず自分勝手に使ってみるのに」とのことでした。
Posted by: yama_eigh | Wednesday, November 09, 2011 at 00:19