追いついてきたハリー・ポッター
【9月11日特記】 前にも書いたが、映画『ハリー・ポッター』シリーズを、今ごろになって順番に見始めている。WOWOW からの録画と TSUTAYA DISCAS からのレンタルで。
見終わるのはいつのことやら、と思っていたが、意外にトントンと進んで、今日最初の6本を見終わって、あとは『死の秘宝』の PART 1 と PART 2 (現在上映中)を残すのみとなった。
で、前にも書いたとおり、この1本1本について、いつも書いている映画評の類をここに上げる気はないのだが、まあ一応、ちょっと感想くらいは書いておこうかと思う。そう、いつも書いているような偉そうな「映画評」ではなく、あくまで「感想」(笑)
結論から言えば、まあまあ面白い。少なくとも途中でやめようと思わない程度に面白い。ただ、(これまた後からまとめて観た)『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズには遥かに及ばない。あの深遠さにはとてもじゃないけど届かない感じ。
『ナルニア国物語』の3本目よりは面白いかも知れないが、1本目には勝てない。
──僕の中でのハリー・ポッターの位置づけはこんなところである。
1本目の『賢者の石』、2本目の『秘密の部屋』辺りがちょっとしんどい。3本目の『アズカバンの囚人』辺りから漸く調子が出てきて面白くなってくる。
しかし、どれも全般に長い。とても長くて疲れる。途中で飽きる。眠くなる(しかも、大抵一番クライマックスの決闘シーンで)。
恐らく原作はもっと長くて込み入っているのだろうから仕方がないが、映画の中にたくさんのエピソードをてんこ盛りに載せようとしているので必然的に長くなる。長くなるから疲れる。
かと言って、例えばロンとハーマイオニーの恋愛みたいな要素を全部省いてしまうととても味気ないドラマになるのは眼に見えているので、こういうサイド・ネタは落とすわけに行かない。作るほうは大変である。
再び見る側から言うと、固有名詞が却々憶えられない。時々誰が誰だか分からなくなる。ハーマイオニーという憶えにくい名前をやっと憶えたと思ったら、「ミス・グレンジャー」と言われて誰のことだったか分からなくなる、みたいなことも多い。
新しい魔法を体得するまでの試練というようなものを(そういうエピソードが原作にあったのかなかったのか知らないが)、もっと劇的に描いてもらったら良かったのではないかとも思う。ハリーの魔法の力がグレードアップして行くのを固唾を飲んで観客が見守る、というような側面が演出されればもっと盛り上がると思うのだが…。
そういう意味では『アズカバンの囚人』が一番ハラハラさせてくれて面白かったかもしれない。
しかし、どっちにしてもちょっと長い。ちょっと暗い。うまく発散するような要素、爽快感に欠ける。
妻が言う──「ハリー・ポッターを観た日は、なんか暗い気分になって元気が出ない」。
うん、それは大変よく解る気がする。
かと言って、「もう、やめよう」にはならない。一応あと2本、ラストまで見続けようと思う。これ以上の総括記事は多分書かないと思うが。
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