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Sunday, June 26, 2011

『ウルトラQ ハイビジョンリマスター版』

【6月26日特記】 今日から WOWOW で「世界初公開!『ウルトラQ ハイビジョンリマスター版』一挙放送」が始まった。世界初とは、これまたすごいタイトルがついている(笑)

ハイビジョンリマスター版と言ってもモノクロであるから、全然すごいとか綺麗だとかいう感じはしない。もっとも来月には後付けのカラー版企画も控えているのではあるが。

なにしろ45年の時を経ての復活である。「懐かしい」などというひとことで括れるような番組ではない。

プロットもさることながら、あのモノクロの陰影が強烈に印象的であった(むしろカラー化なんて邪道ではないかという気もする)。小さかった僕の心に住み着いたままになっているテレビ番組なのである。

とりあえず今日は2話。明日は今日と同じ2話が編成されていて、原則として月~木ベルトで2話か3話ずつ、全28話が一挙に放送される。僕の記憶では、面白いのは3話以降である。

確かこの後『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』が続き、『怪奇大作戦』を挟んで、以後延々とウルトラマン・シリーズへと繋がって行ったのではなかったか。その一連のシリーズの中で、怪獣や宇宙人をやっつけるヒーローが登場しない『ウルトラQ』と『怪奇大作戦』は今から考えると逆に異色だった。

さて、改めて見てみると、当たり前だが古い。そして、「アル中」とか「キチガイ」とか「おし」などという今のテレビでは耳にすることなくなった台詞がどんどん出てくるところが如何にも“時代”である。

で、これまた仕方のないことだがチャチである。制作費の多寡はともかく、特撮技術の水準が、当時と今では天地の差がある。

だが、そんな中で、言わば「着ぐるみの表現力」とでも言うべきものが非常に高いレベルにある。むしろ、格闘シーンが中心である後のウルトラマン・シリーズよりも、遥かに肌理細かい表現ができている。なんか、制作者の矜持みたいなものが伝わってくるのである。

そして、終わり方。昨今の映画やドラマと比較すると、終わりはあまりに突然やってくるし、説明不足のままぷっつり切れてしまって、「なに、それで終わっちゃうの!?」という感じも強い。多分、あの頃の僕らはこういう文法で作られた映画を、同じ文法で鑑賞していたのである。

そこのところの時代性が実は見ていて一番面白いところだった。

『ウルトラQ』よりも観たいのは『怪奇大作戦』である。次なる企画ではカラー版『ウルトラQ』などではなく、こっちの復活を期待したい。

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