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Saturday, April 30, 2011

映画『ガリバー旅行記』

【4月30日特記】 映画『ガリバー旅行記』を観てきた。いや、もう、この映画には解説も批評も余計なお世話だろう(笑) ひたすらこのあほらしさに脱力して観ていれば良いのである。

よくまあこんなあほらしい映画を一生懸命作るもんである。予告編を観た人なら判っているだろうが、これはあの世界文学史上に残るスウィフトの『ガリバー旅行記』をそのまま映画化したものではない。

舞台は現代のNY。出版社のメール・ボーイを10年もやっているダメ男が、片想いの女性記者に見栄を張ったためにバミューダ・トライアングルに取材に行く破目になり、洋上で嵐に遭い、目が覚めたら小人の国リリパットの海岸で全身を縛られていたという話である。

ともかくこの男が生来の「調子こき」であるがために次々におかしなことになる。で、また細かいことに拘らずにご都合主義でストーリーを繋いで行くので展開速い速い(笑) わずか85分で映画は終わってしまう。

この主人公の名前が当然ながらガリバーで、それを演じているのがジャック・ブラック、有名なコメディアンである。映画では2003年の『スクール・オブ・ロック』が代表作で、僕は2006年の『ナチョ・リブレ』が大好きだったのだが、まさにこの映画でもあの辺の感じそのままのはっちゃけぶりである。

ガリバー旅行記などと言いながら、ロック・ミュージック、ハリウッド映画、アニメ、iPhone、ゲーム機(用のゲーム)などがそのまんま、あるいはパロディとなって次から次へと現れる。これがなんとも言えずおかしい。

一番受けたのはプリンスの"Kiss"。なんでこんな曲がリリパット王国で流れて、しかもそれに合わせて踊ってるのか! このセンスは抜群である。

でもって、小人の国の後に行く呪いの島がこれまた最高におかしい。

んで、好き勝手にやっているかと言えばそうではなくて、かなりスウィフトの原作も踏まえていると言うから面白いではないか。

小人が出てくるわけだから全編特撮である。しかも3Dである。つまりは手のかかる撮影なのである。その面倒くさい作業を、ひたすらこんな馬鹿馬鹿しい映画のために一生懸命になっている人たちがいるのかと思うと愛おしい気にさえなってくる。

「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを」というのは落語につきものの口上であるが、これほどこの映画に相応しい表現はないと思う。あまりにあほらしくて多く語る気にもなれない。

もし断片的にでも英語が聞き取れるのであれば断然字幕版で観るべきだと思う。台詞の面白さというのがこの映画の最大の要素だと思うから。その次がジャック・ブラックの身体的パフォーマンス。

3Dは大したことなかったし、あんまり意味なかったかも。まあ、それもご愛嬌である。監督はロブ・レターマン。

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