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Thursday, April 07, 2011

面倒くさい人生と面倒くさくない生き方

【4月7日特記】 東日本大震災による原発事故の影響で、所謂「風評被害」が問題になっています。例えば茨城県産であるというだけでどの野菜も全く売れなくなるというような現象です。

インターネット上で自分で購入申し込みをしておきながら、いざ商品(しかも、この場合は鉛筆!)が宅配便で届くと、「放射能地域のものは受け取れません」とのメッセージをつけて「受取拒否」で送り返してきたお客さんがいる、と twitter 上で茨城県の人が呟いているのも読みました。はあ、そこまで来ているのか、と、ちょっと暗澹たる気分になりました。

しかし、よくよく考えてみれば我々はこういう態度を日常生活のあらゆる局面で取っているのではないでしょうか。

中国毒入り冷凍餃子事件の後、あなたは中国産の食品を全般的に買い控えたりしませんでしたか? 日本国内だと「風評被害だ」「困ったことだ」ということになるのですが、外国産の場合はむしろ危険を避けるための主婦の知恵くらいに思ったりしてませんか? ──残念ながら我が家ではまさにそんな感じでした。

そして、これはそういう台所周りだけの話ではないのです。我々は生活全般に亘って、日々こういう態度でいろんな事象に臨んでいるようなのです。例えば、

「そんなこと言うなら、もう二度と相談しない!」とか
「くっそー、腹立つ。あの会社の奴とはもう誰とも口きかんぞ!」とか
「関西人ってみんなそうなんだよねー」とか
「生牡蠣に当たって以来、たとえフライであっても牡蠣は二度と喰わない」とか
「ああ、やだやだ。もう、男は懲り懲り」とか・・・。

生きて行く上で一番大事なことは面倒くさくないことなんですよね(そして我々には面倒くさくないものを選ぶ権利がちゃーんとある)。その生き方が変わってこない限りはこういう問題は解消しないのではないでしょうか。

ま、もちろん、「無害だ、影響ない」などと言っておいて実はそうでもなかったなんて事例が出てくるから、余計面倒くさくない方向に行っちゃうんですどね。

しかし、この際ですから、人生って本質的に面倒くさいものなんだということを、一人ひとりがもう一回噛み締めてみる必要があるのかもしれません。

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